2014/11/10(月)15:50
E180F 三結 単管シングル ヘッドフォンアンプの製作 構想編
E180F 三結 単管ヘッドフォンアンプですが、バラックでの特性に満足したので詳細を詰めます。
今回必須なのが、『チョークインプット整流方式電源』。
整流ダイオードに常に電流が流れ、音楽信号に必要なエネルギーは、
チョーク後の大容量電解コンデンサから供給されます。
例えるなら、一杯に水を張ったお風呂から必要な水を出すイメージです。
それに対してコンデンサーインプット整流方式電源は、蛇口をひねって水を出すイメージですね。
どちらが瞬発力あるのかは、雲泥の差ですね。
実際スピーカーをドライブすると、ステージの充実度に違いを感じます。
チョークインプット整流の欠点は、入力チョークコイルに大きな交流が印加されるため、
漏洩磁束が大きくなること。
チョークによっては唸ること。
臨界電流以上流さないと、レギュレーションや整流電圧が、
コンデンサーインプット整流と同じになってしまうこと。
上記欠点は既にリリースされたアンプでクリアされているので、問題はありません。
唸りが発生しないチョークを使用しています。
漏洩磁束対策には、独自にショートリングを巻きました。
Epは使用する電解コンの耐圧の関係で、150Vを想定しています。
この電圧が得られるよう、高精度・超低雑音のカレントレギュレータとシャントレギュレータを組み合わせます。
これなら傍熱管+チョークインプット整流でも、高圧が発生しません。
GNDに流れる電流が一定なので、GUD電位がフラつかないのも利点です。
動作点は、
Ep=152V
Ip=10mA
Rk=200Ω
Rl=7kΩ
NFB=3dB
最終利得=1.0倍
の予定。
バラックでの確認と同じですね。