2024/05/09(木)12:57
日本百名山 赤城山を大河原から日帰り登山で攻める 健脚向き 上級編
今日はいよいよ、念願の赤城山登頂へ挑む。
登山計画は以下のよう。
大河原バス停からひたすら荒山を目指し、大沼(おの)へ下って駒ヶ岳、
赤城山の最高峰である黒檜山を拝み、再び大沼へ下り展望台下バス停へと向かう。
充実の登山ができそうだ♪
(入から1まで直線表記だが、実際は大きく迂回する)
前橋駅から麓の大河原に停まるバスがあり、4時に起床し始発電車に乗車。
バスは7:32発なのだが、土曜とあって50人ほどの登山者がバス待ち。
そのせいか臨時バスが一台到着だ。
さすが日本百名山だね。
バス停直ぐ近くにコンビニがあるから、必要な物はここで調達するのも良いね。
バスが赤城山に近付くにつれ、手前のボコッと大きな瘤のような山塊が目立つ。
それが地形図で『鍋割山』だと、直ぐに解るどっしり感なのだ。
しかも、いきなり急登を強いられそうな威圧感だぞ。
大河原バス停には、ほぼ定刻通りに到着。
ここで降りたのは拙のみ。
他の登山者は、殆どが大沼付近まで行くのだろう。
バスを降りたらストレッチをしっかり行い、いざ!!
8:20に登山開始。
先ず目指すは、鍋割山登山口だ。
そこまで延々と舗装道路を進み、地道に高度を上げる。
途中、ゴルフ場との分岐にさしかかり、鍋割山登山口は左へと進む。
その分岐から先は、林道ぽい雰囲気で下界にサヨナラ。
林道を北へ進路を取る途中で、鍋割山が右手に見える。
東へ進みまた分岐があるのだが、南東へ進む道を選ぶ。
ウグイスやシジュウカラの鳴き声に癒されながら、鍋割山登山口だ。
ただ今9:04。
登山口から登ってすぐ、山と高原地図には記載のない分岐に出くわす。
北の山腹をトラバースするような形で、その後は鍋割山への急登らしい。
登山計画書を作成しているコンパスの地図には、そのルートがあるのだけどね。
計画通りに急登コースは取らず、尾根筋に進む。
南東へ進路を取る辺り、西側がいきなり絶景だぞ☆
右手は榛名山、その奥に浅間山の頭がひょっこり。
左には微かに八ヶ岳や蓼科山かな。
絶景に浮かれていると、岩場の急登だ。
アスレチックで堪らん♪
もっと手強いのOKだ。
岩場をこなすと、笹生い茂る開けている場所に。
地図で確認すると、鍋割山直下に等高線の広い場所がある。
前方の瘤が鍋割山だろう。
ややガレぽい樹林帯の中の登山道を進むと、鍋割山への標識。
夏の緑と、澄んだ青空とのコントラストが疲れを忘れさせてくれる。
そうして9:53、鍋割山に到達だ。
ここは結構広いね。
数十人の登山者が休憩しているよ。
拙もここで今日初めての休憩を摂ろう。
そして、この絶景っぷりが凄い!!
西方は榛名山の長い裾野。
こちらは南東方面。
中央やや右、座っている二人の登山者の先に見える麓から登って来たんだ。
800mくらい高度を上げたんだね。
東側は、こないだ縦走を楽しんだ桐生の鳴神山。
鳴神山からの赤城山を眺めて、今年には登ろうと決めたんだよね。
ザックを下ろして背中のムレ解消と、水分と栄養補給をしよう。
ついでに地図で荒山へのルート確認。
絶景を十分満喫したところで、次は荒山だ。
これはヤマツツジかな??
赤城山はツツジの名所でもあるからね。
鍋割山から先は、気持ちの良い稜線歩き。
竈山とある小ピークに差し掛かる。
右端のぽっこりが荒山だ。
その左、電波塔が立ち並んでいるのは地蔵岳で、ここも好展望とある。
地蔵岳の奥に大沼があり、黒檜山は更にその奥だ。
まだまだ先は長いぞ。
その稜線上、今日初めて北側の絶景を拝む。
谷川岳が確認できる。
雪渓が残っており、この時期の谷川岳登頂には軽アイゼンが必要かも。
下って行くと、荒山高原に到着。
ここは箕輪と荒山登山口との辻となっている。
腰掛けるのにちょうどいい岩が点在してて、休憩ポイントだ。
拙は先ほど休憩したばかりだから、広場をウロウロして雰囲気だけ満喫。
荒山へのルートを地図と現地の景色とで確認し、歩を進める。
荒山最後の悪あがき、急登だ。
この辺りはダケカンバが多いね。
紅葉の時期はさぞ美しかろう。
急登の先には、荒山の山頂が待っている。
樹林帯の中のひっそりとしたピークで、ささやかな広場。
ただ今11:11のゾロ目だ。
ザックを下ろして、ゼリー飲料で栄養補給しよう。
ここからが今日の難ルート、北東に伸びる尾根を下り、
軽井沢峠へと向かうのだ。
山と高原では赤の破線でなく、薄いグレーの破線で登山コースでない小道。
獣道に近いのかな、
上の写真の右端に見える、獣道ぽいのがそれだ。
その先は今までの登山道と打って変わって、結構な荒れっぷり。
倒木が多い個所もあり、コンパスで進路を確認する。
北東に進んでいるはずなのに、なぜか針は南を指しているぞ。
磁鉄鉱が多いのか??
しかも樹木が高くて、周囲の山の地形を確認できない。
ここは安全を優先して荒山まで戻り、一般登山道で軽井沢峠を目指そう。
距離にして2.5倍ほど歩くが、仕方ない。
南東へ延びる尾根筋を下る途中、ビューポイント現る。
左の形の良いオ〇パイ山が地蔵岳、その右に隠れるような山が駒ヶ岳と
黒檜山だろうか。
Eくらいのオ〇パイかななんて卑猥な想像してたら、
『アホな妄想してんなよ』と言わんばかりにトンビが囀り💦
下りだから気を引き締めて進もう。
荒山-軽井沢峠の6割強進むと、谷をトラバースする箇所が足場悪い。
ザレぽく、滑落しないよう慎重に。
そこから程なくして、荒山へと向かうらしき小道。
踏み跡が非常に薄いね。
コンパスの補助として、GPSもあれば踏破するのに心強いだろう。
因みに拙は、GPS持っておらず。
直ぐ近くには、軽井沢峠の道標だ。
ただ今、正午ちょうど。
お昼は大沼を眺めながらおにぎりと踏んでいるのだが、もう少しおあずけだ。
この峠の分岐を、八丁峠方面の道へと進む。
直ぐに自動車道に出くわし、再び下界の雰囲気だ。
お昼で木陰がなく、人工物も多いのでこの道を速足で八丁峠へと邁進だ。
その峠は地蔵岳への拠点らしく、多くのハイカーらの車。
その脇を沢沿いの登山道を大沼へ。
途中、5人ほどのパーティーに追いつき、しんがりの女性が振り向いて驚いている。
熊笹の中の登山道だから、拙をクマ公と勘違い??
謝りつつ、お礼を述べて道を譲っていただく。
八丁峠から15分ほどで、赤城山第一スキー場の麓に到着。
ここでも大沼は拝めず、先に進もう。
ビジターセンターで赤城山のバッジ売ってるかな?
ところが、ビジターセンターにはバッジは売っていないではないかっ!!
ここから大沼への途中にある蕎麦屋さんか、
大沼にあるお土産屋さんでバッジは手に入るとのこと。
鳥居峠を経て駒ヶ岳のルートを予定しているのだが、ここでも予定変更だ。
荒山で時間をロスしたので、最短ルートで駒ヶ岳へと向かう。
ビジターセンターから大沼方面は自動車の往来が多く、気を付けよう。
大沼方面の蕎麦屋さん、さすがに土曜のお昼時とあって満席だ!
拙はバッジを2種類購入。
どれも¥500-と良心的価格だよ♪
蕎麦屋さんの先に駒ヶ岳登山口があるので、そこから登山再開だ。
その登山口の道標がひっそりと佇む。
駒ヶ岳登山口を12:53に出発。
地図では、駒ヶ岳へと通じる尾根筋のT字路まで登り50分とある。
やや急登の予想ながら、拙の脚なら30分以内で可能だろう。
その登山道、大きな岩の転がるアスレチックさが堪らん(^^♪
中腹辺りから、鉄の階段が何本か出現。
その階段が曲者で、一人しか通れない狭さなのだ。
駒ヶ岳からの下山者が多く、何分待ったことか・・。
お腹空いたな~。
待っている間にお饅頭食べちゃおう。
T字路を左に、駒ヶ岳へと通じる尾根筋から、再び好展望だ。
こちらは桐生市方面。
西側には大沼が。
その先のこんもりは、鈴ヶ岳だろう。
渋川方面から見える鈴ヶ岳とは、だいぶ雰囲気が違うね。
この尾根から富士山が見えると地図に記載だが、今日はう~~~ん・・。
今日も恥ずかしがり屋の富士山だ(笑)
そうして駒ヶ岳には、13:32に到着!
地図記載の標高は1,685mと、今日の最高峰である。
しかし、黒檜山は更に高い1,828mだ。
大沼も眺められ、眺望も申し分ないので、ここで遅いお昼を頂こう。
今日はバーナーで調理せず、お手軽におにぎりのセット。
眺めの良い所は混んでいるだろうと、お昼は手短に済ます予定だからね。
案の定、駒ヶ岳もなかなかの盛況っぷりだ。
おにぎりを食べていると、気の早い蝉がもう鳴いている。
鳴き声からして、ヒメハルゼミかな?
だとしたら春が旬だから、気が早いとは言えないね。
透明感のある羽が美しい☆
抜群の眺望に大沼の眺めと蝉の鳴き声、登山者に与えられる特権だ(^^♪
今日も美味しく頂け、ご馳走さまですm(_ _)m
さぁ、装備を整え、靴紐を締めなおして赤城山のボス、黒檜山を攻略だ。
途中に大タルミとあるから、大きな鞍部だろう。
そこから黒檜山を臨む。
再び上りに差し掛かり、ヤマツツジがお出迎えだ。
尾根筋から振り返ると、駒ヶ岳と奥には小沼が臨める。
電波塔が林立しているのは地蔵岳で、その先には広大な関東平野が広がる。
だいぶ遠くへ来たもんだ。
木製階段の急登をこなすと、やっとこさブログ冒頭の黒檜山山頂だ!!
広々とした山頂で、落葉の時期ならここでお昼も良いだろう。
ちょっくら休憩するべ。
ここで残りのお饅頭と麦茶で、疲労を溜めないようにしないとね。
地図にも山頂標識にも、北側は好展望地とある。
そこを行かずして、赤城に登ったとは言えないな。
ものの数分で展望地に到着。
谷川岳や苗場山がクッキリと。
こちらは浅間山方面。
中央は武尊山(ほたかやま)かな?
この山も近いうちに登頂したいな。
ただ今14:47と、やや押している。
名残惜しいが下山しよう。
大沼へは、猫岩のある尾根筋を下って行く。
この尾根は巨岩が多く、特にこの場所は注意を要する。
その後も足場が悪い場所が続き、登山道は渋滞気味だ。
拙は薄い踏み跡のある、やや脇の足場の悪そうな岩伝いにショートカット。
数十人を一気に追い越しだ。
そろそろ黒檜山登山口かなという辺りで、猫岩と呼ばれているポイント。
ここは大沼の眺めが良い。
そうして無事に登山口に到達、15:33だ。
そこで男性の登山者二人が、この尾根の岩場で先ほど女性が転倒し、
大怪我したらしいと話しているではないか。
拙のようなショートカットは、くれぐれも自己責任で。
ここから先は大沼の周遊路をのんびり歩き、展望台下のバス停まで向かおう。
途中にキャンプ場があり、水場で給水。
冷えてて谷川の水だ!
フラスクに詰めて持ち帰り、お茶を淹れよう☆
赤城神社、ビジターセンター方面をパチリ。
青木旅館の近くからは、黒檜山と駒ヶ岳が臨める。
良い眺めだなぁ!!
そうだ、この旅館でお土産を買おう。
手作りのバウムクーヘン、いいお値段だがこれにするべ。
ついでにコーラも。
登山を終えてのコーラって、格別に美味しい気がするのは拙だけ?
今日の登山も、そろそろ終わりを告げようとしている。
目的のバス停までは延々と車道歩き。
バス停に到着し、20分待って前橋駅行きのバスに乗車だ。
帰りのバスは、半分も登山者が乗っていないね。
バスに乗ってすぐ、西側にツツジの群落地が見える。
地図にはレンゲツツジとあるぞ。
今度はコースを変えて再訪しようかな。
バスは渋滞に巻き込まれることなく、予定通りの電車で無事帰宅。
湯船にゆっくり浸かり、疲れた体を休めよう。
今日の登山も大満足だ!(^^)!
おわり