2008/06/03(火)23:11
色は匂へど
先日、法事の時に天台宗のお寺さんが説法の折に歌を披露してくださいました。
それは「いろは歌」。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
私も言葉というか歌詞は耳にしたことがありましたが
曲(節)を付けて歌われたのを初めて耳にしました。
女性の住職でたぶん私と同世代くらいかな。
優しい節回しと声でその歌詞からどこか深いところに導いてくれるような気さえしました。
その導かれた歌をご紹介します。
戴いたプリントから引用・・・
いろは歌 (伝遍照金剛作)いろはにほへと
色は匂へど
ちりぬるを
散りぬるを
わかよたれそ
我が世誰ぞ
つねならむ
常ならむ
うゐのおくやま
有為の奥山
けふこえて
今日越えて
あさきゆめみし
浅き夢みじ
ゑひもせず
酔ひもせず
美しく咲き匂う花もずっと未来永劫にその美しさやよい匂いを保つものはない。
やがては散ってしまうものである。
この花のように、この世にあるすべての形のあるものは、移り変わっていくものであり、ずっと永遠に同じ形を保つものではない。
この世の中の誰もが無常、すなわち同じ形で未来永劫に生きていけるものではない。
誰しも平等に常ではないのである。
有為転変(ういてんぺん)のこの苦悩の奥山をきょうこそ越えて、すなわち「生じた 滅したとか、生まれた 死んだとか、損した 得したとか、その度ごとに物事にとらわれる心」を滅すれば、すべてのものをありのままに素直に受け入れる、安らかな心が開かれてくるのです。
・・こころに響くお説法をありがとうございました。
巨大化していく体型・・。
これも移り変わるものなのかもと置き換えてみました。(苦笑)
これも無常。
あぁ無情・・・。
素直に受け入れることにしませう。