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Clubサンタからの贈り物/クラブサンタクロース【関西NWなかま】

コミュニティケアに掲載されました。

Hi!
日本看護協会出版会のコミュニティケア二月号に、クラブサンタクロースの活動の写真つきで、私のレポートが掲載されました。一般書店でも購入できます。
内容は、

看護協会出版のコミュニティケア2月号
Community Care 2006-2

《ノルディック・ウオーキングによる介護予防を広めたい》


ケアマネジャーとナースの資格を持つ筆者の○氏は主に介護認定調査員の仕事をしています。
あるとき、「ノルディック・ウオーキング」というスポーツがあることを知り、介護予防に役立つと直感した氏は、本場から講師を招いて普及を試みました。その後、クラブも立ち上げ、ノルディック・ウオーキングのさらなる展開に取り組む実践のレポートです。
C.C.Report


【介護予防の魅力的なメニューとは】
2006年度の介護保険法の改正に向けて「介護予防の重要性」が高まっています。要介護認定者と介護給付費がますます増加する中、サービスを低下させることなく被保険者の費用負担を抑えるには「要介護認定者を1人でも少なくすること」が大切でしょう。そのために、現在の高齢者のみならず被保険者も含めて“介護予防”を進めていくことが重要になります。
北欧には、介護予防だけでなくスポーツとしてもポピュラーなものに「ノルディック・ウオーキング」(NORDIC WALKING)があります。
私はこのスポーツに出会い、介護予防に役立つのではないかと感じました。そして、本場から講師に来ていただき講習会を開催し、現在では友好クラブもつくり、その普及に力を入れています。
本稿では、ノルディック・ウオーキングとは何か、その出会いと普及の経緯などをレポートします。

【ノルディックウォーキングとの出会い】
介護保険制度開始から5年経過しましたが、介護・看護・リハビリテーションなどの計画・実施によって、ADLやIADLの改善が明らかに認められた例は予想外に少ないといえるでしょう。また、介護サービスの利用者やその家族の意識も受け身なことが多く、ただサービスを受けるにとどまり、状態を良くしようという意識や意欲の向上を見ることも決して多いとはいえません。
その要因の1つとして、魅力的な介護予防メニューが少ないということがあるのではないか、と常々思っていました。
そして、2004年12月、デンマークのラナース市から福祉課長である★★氏が来日し、市にも来訪してくれました。私はその際に通訳として4日間同行させていただいたのです。★★氏は市内の施設見学を
されましたが、そのときに高齢社会・高齢福祉について、さまざまなのアドバイスをしてくれました。
その中で最も印象的だったのは「デンマークでは、人々は皆、介護を受けることのないように、体づくりを意欲的に楽しく行っている」という言葉でした。これは、介護予防が叫ばれている中、私たち地域の健康を考える医療者にとって、まさに重要課題といえることです。では、いったいどのようにして、デンマークでは“楽しく”体づくりを実行しているのか、とても気になるので質問しました。
★★氏によると、その代表的な方法はデンマーク語で「stavgang」というもので、見せてもらった写真には、スキーのストック様のものを手にして、高齢者が歩いている姿が写っていました。

【やってみたい!】
私には、個人としても、医療従事者・介護関連従事者としても、4日間の★★氏との同行で見聞したこと、得たものを形として残したいという気持ちが強く起こりました。その後、stavgangを検索すると、英で「NORDIC WALKINGと言われているスポーツだということが分かりました。
さらに、フィンランドの国際ノルディック・ウオーキング協会のホームページを管理している人がNaohiro Takahashiという日本人らしいことも分かったのです。
私は早速Eメールで高橋直博氏とコンタクトをとりました。すると高橋氏が2005年6月に来日予定であることが分かりました。そこで「そのときに市で講習会を催していただけないか」とお願いすると快諾していただき、トントン拍子に話が進みました。これは市としてではなく、私個人の企画として行ったため、複雑な手続きがなかったことが良かったのかもしれません。
6月15日、約20名の職場や近所の仲間を集め、ノルディック・ウオーキングの講習会が開催されました。
講師は国際ノルディック・ウオーキング協会の公認インストラクターで
元ノルディックスキーヤーの高橋直博氏と現役ノルディックスキーヤー
の服部正秋氏です。初めて試みた参加者はみんな表情も明るく、心身と
もに心地良く、ノルディック・ウオーキングを体験できました。

【ノルディック・ウオーキングの実際】
では、ノルディック・ウオーキングとは何かということですが、以下に写真とともに説明します。まず、「国際ノルディック・ウオーキング協会」の文書より抜粋した解説です。

●概要
ノルディック・ウオーキングは、初めはクロスカントリースキーヤーの夏場のトレーニングとして登場し、その後、一般的なフィットネススポーツへと発展してきた。
欧州を中心に急速に世界中で人気が高まった最も大きな理由は「誰にでもできる簡単なエクササイズだ」ということ。持久力の向上、上半身および下半身のさまざまな筋肉の強化、体重管理の助長、そして首および肩の動きと血行も向上させる。
ノルディック・ウオーキングの最大の利点は、身体能力、性別、あるいは年齢にかかわらず、すべての人々に適応するフィットネスエクササイズだということ。
ポールを使うことで、運動効率が普通に歩くよりも140~150%効果的になり、ゆっくりしたペースでも確実にフィットネス効果を上げる。時間的には30分から2時間ぐらいが適当で、一定のペースを保ち、心拍数は1分間に120~150ぐらいが望ましい。この運動中に無理なく会話ができれば正しいスピードである。

●運動の効果
・心拍数を脂肪燃焼レベルまで引き上げ、1時間に約400キロカロリー燃焼させる(普通のウオーキングでは280キロカロリー)
・肩と胸の筋肉を伸ばし、腕にかけての筋肉に持久力をつける・首や肩のまわりの緊張と痛みを取り除き、筋肉をリラックスさせる
・膝や関節に負担がかからない(特に体重超過気味の人への負担を和らる)
・整形外科的衝撃をほとんど受けずに心臓血管を鍛える
・滑りやすい地面では、ポールが杖となり、非常に安全

●基本テクニック
ポールを体の近くに保つ。
腰を高く持ち上げ、一般的に姿勢は背筋を伸ばし前傾する。互いの腕と足が前後に振られることによって、上半身と下半身はねじりあい(写真
1)、体幹の筋肉群が活発に使用される。
ノルディック・ウオーキングの基本は、上手なウオーキングテクニックから始まる。
良いウオーキングテクニックは、かかとから地面に触れるよう歩き始め、最後は拇指球と一緒に足指全体で地面を自然に押し出すように蹴ることだ。上体はポール動作によって体を前方へ維持させ、歩幅をやや大きくすると、より良いウオーキングテクニックとなる。

【友好クラブの設立】
その後、参加者たちから「ノルディック・ウオーキングを続けたい」という声が上がりました。それに勇気づけられて、まずはポール(ストック様のもの)をフィンランドから取り寄せて購入しました。スキーのストックと違うのは、ポールの先がとがっているのではなく、なだらかな曲面のゴムパーツがついているところです(写真2)。この独特なパーツにより、歩きやすさが増します。参加者は、各自で行うだけでなく、意識と技術の向上、また仲間づくりを深める目的でクラブを結成することにしました。クラブ名は、私たちのインストラクターである高橋氏が住むフィンランドのロヴァニエミに住みそこがサンタクロース村の近くということにちなみ『CLUB SANTA CLAUS』としました。メンバーの年齢層は20歳代から60歳代と広く、2005年12月現在の会員数はまだ32名ですが、1回の例会ごとにメンバーが新メンバーを1人、2
人と連れてきて、確実に増加しています。
現在、週に2回の週例会のほかに、月に2回、早朝ノルディック・ウオーキングを行っています。素晴らしい朝の空気の中で朝6時半から8時までのウオーキングは最高です。
去る10月2日には公開クラブとして一般の参加者を募ってノルディック・ウオーキングを楽しむイベント「第1回NORDIC WALKING 」を開催し、49名の参加者で盛り上がりました。少し参加者の声を拾ってみます。
「専門家の高橋氏の的確な分かりやすい指導で有効なNWができました。自分では分かっているようでなかなか体がついていかないのですが、慣れるまでは夫とチェックしながら、より効果的なウォーキングができればと思います」(60代、女性)
「6Kmでは物足りなかった。湖岸など景色の良い場所ならもっともっと歩けたと思う。楽しませていただいた。自分たちはいつも夫婦2人でNW(ノルディック・ウオーキング)をしているので、仲間ができてよかった! これからもみんなとNWを続けたい」(60代、男性)
「ノルディックウォーキングの特徴ですが、上半身にも負担があり、よい運動になったと思います。ポールを後方に押し出すことで背筋が伸びやすくなるように感じました」(20代、男性)
「股関節の持病があるので、足に体重をかけることには臆病になっていましたが、ポールが杖代わりになり、終わった後の疲労感はなかったです」(50代、女性)
その後、ノルディック・ウオーキングのイベントは定期的に行われ、05年12月11日にも開催。多くの参加者で盛り上がりました(写真3、4)私自身もノルディック・ウオーキングに夢中です。周囲との交流を深め、自らの身体機能の向上にも努めながら、草の根的に「介護予防としてのノルディック・ウオーキングの普及」に努めています。
CLUB SANTA CLAUSの例会では、汗を流し、有酸素運動をして身体がつくられていくことを実感できます。それだけではなく、人々との素敵な出逢い、情報交換、そして仲間づくりという面で充実した活動を行っています。
ノルディック・ウオーキングの効果ですが、メンバーの中には「背筋・胸筋・腹筋がついてきた」「下肢の力がついてきた」「心肺機能が高まってきた」などの自覚的な感想が出てきています。これが確実に“筋力低下防止”につながり、結果、介護予防に寄与するという手ごたえは十分感じられます。さらに、これをデータとして定量化していくことが、今後の課題と思っています。
●写真;四枚あり。

これもまた、ノルディックウォーキング・クラブサンタクロースの歴史ですね。


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