Club SDC日記

2004/08/07(土)16:17

ナイロビ空港での思い出

ぶらぶら系(26)

私のプロフで、思い出の場所として紹介しているナイロビ空港。 現地での呼び名をカタカナにすると、ジョモ=ケニヤッタ空港。 あれは5年ほど前のこと。 国立公園でサファリを満喫し、帰途につこうとするときだった。 滞在中ずっとお世話になった、日本語ペラペラの現地ガイドさんに別れを告げ、 私はロータリーで空港の風景を写真に収めていた。 ファインダーをのぞきながら、空港ロビーのほうに目をやると、 なにやらちょっと怪しげな、3人ほどの兄さんの集団。 しかも、こっちを見ているようだ。 その視線に気づいた私は撮影をやめ、ロビーのほうへ歩き出した。 するとどうだろう、彼らも私のほうへ近づいてくる。 そして、ちょっと怖いなと思いつつもさらに歩を進めると、 とうとう彼らは私に声をかけてきた。 「何をしているんだ」 意外な質問に戸惑った私は、素直に写真を撮っていたことを告げた。 すると彼らはこう切り出した。 「ここは写真撮影禁止だ。お前を逮捕する!」 そして、面食らってどうしたらいいかわからない私に 「裁判所へ連行する!」 と追い討ちをかけてきた。 彼らは私服の警察官たちだったのである。 チンピラみたいな格好だったが、ちゃんとIDカードらしきものも下げていた。 ここには書けないある理由から、こんなところで拘束されるわけにはいかなかった私は、 ガイドさんが言っていたこんな言葉を思い出した。 「この国の警官は信用できない。ワイロを要求してくるんだ。」 ケニヤ滞在の初日に聞いたこの言葉で、私はピンと来た。 粘っていれば、金を要求してくるはずだ、と。 すると案の定、一人がこう切り出した。 「ここは紳士的にいこうじゃないか。」 そして、200USドル出せば解放してやると言ってきた。 彼らにとってその金額は、数ヶ月の収入に匹敵する。 しかし、そんな不当な要求に屈してはいけないと思った私は、 100ドルしかないと値切った。 「それじゃ話にならん。やっぱりタイーホだ!」と言われたが、 ないものはない、と抵抗すると、彼らの間でも、どうしたものかとひと悶着。 ひとしきり言い争った後、穏健派の一人が切り出した。 「ならば、150出せば許してやる。」 この段階になって、ようやく少し冷静になった私は、 うまいこと演技するなあ、と思いながら、 日本だったら駐禁とられるのと同じだから、と自分に言い聞かせ、 渋々応じることにした。 彼らの言う「撮影禁止」の話は本当だろうとも思ったので。 いやいや、それにしても本当に冷や汗もんだった~(・・;)

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