妻の千恵が他界し、
このブログを閉鎖しようと思ったとき、
助産師の内田美智子先生から、止められました。
「あんたたちのような親子は世の中にたくさんおる。
奥さんが亡くなっても残された家族は元気で楽しく暮らすことができる。
そんな未来が必ず訪れる。
そのことを千恵さんが残したブログにあなたの言葉で伝えていきなさい」
伝えられたかどうか、分かりませんが、
8年間、細々と書き続けました。
ブログのほかにも、講演で全国を駆け回ったり、
娘は子ども向けの「みそ汁教室」の講師を務めたり。
がんで身内を亡くした家族と
寝食をともにする癒しの場「海のイスキア」も開設しました。
でも、ひとつだけ、やってなかった、
というか、意識的に避けていたことがあります。
幼い子をもつ、がん患者のお母さんと正面から向き合うことです。
つまり、闘病中の千恵と同じ立場の人を物心両面からサポートすること。
おそらく、全国でも例がないその活動に取り組む1人の医者と出会いました。
金城舞さん。
彼女は、乳腺外科の医師です。
外科医といえば、極めて多忙な職業。
僕の高校の同級生は医大を卒業した後、外科医として働いていましたが、
「このまま、この仕事を続けていたら自分が死んでしまう」
そう言って、彼は、数年後に他の医療の仕事に就きました。
そんな激務をこなしている彼女が僕にこう言ったのです。
「今、とてつもない勢いで乳がんの若い母親が増えている。できるだけ治してほしいから、最善の治療を提供する。でも、治療が長引き、使う薬がなくなってしまうこともある。そんなとき、母親は、子に何かを残そうとする気力も体力もない。同じ子をもつ母として、じっとしていられなくなった」
彼女は、友人らとNPOを設立し、
がん闘病中のママとその家族を支えるためのクラウドファンディングを開始しました。
データを見なくても伝わってくる現場の危機感。
彼女の話を聞いていると、
仕事がきついとか、休みがほしい、
とか言っている自分が恥ずかしくなりました。
僕も全力で応援するつもりです。
以下、彼女からのメッセージです。
この秋より、
[子育て中にがんになり、不安を抱えながらも精一杯生活をされているママと、その小さな心を痛めているかもしれないお子さんを少しでも笑顔に、そして安心を感じていただけるようなサポート活動]を始めました。
現在、想いを伝えながら少しずつ支援してくださる方を募っておりますが、
11月28日から
[私たちの活動を継続運営し、必要とされる方に情報をお届けするための資金を募る]クラウドファンディングを開始いたしました!
「びょうきのママをささえ隊」一口サポーター募集
この活動を始めた経緯や熱い想い、そして支援を必要とされている方の現状は下記のプロジェクトサイトを見てみてください‼︎
私たちが支援したい、がんと向き合うママたちの中には、シングルマザーの方や高い治療費で経済的に余裕のない方もいらっしゃいます。その方たちも不安なく参加していただけるように、イベントなどの参加費は極力抑えて開催します。
子育ても治療も、張り詰めた思いで頑張っているママたちが、ホッと一息つくことのできる場作り、また笑顔で前を向くことができるきっかけ作りを、スタッフ一同精一杯頑張ってまいります。
1人でも多くのママとお子さんをサポートできるよう、この情報の拡散など、応援をよろしくお願いいたします。
「びょうきのママをささえ隊」一口サポーター募集
是非、応援お願いします。
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