演劇、観劇のカフェ

2007/11/08(木)12:55

シアタークリエ、オープン!

番外!見聞録(24)

2007年11月7日、日比谷に新しい劇場がオープンしました。 リニューアルした帝国劇場が、座席の配置から女性用トイレの大幅な増設など、観客の立場を重視した構造となっていたので、東宝系の新築の劇場への期待は高まっていました。 そしてオープン。本日はこけら落としのプレビュー公演が行われました。 劇場は地下にあります。 2基のエレベーターで観客を誘導するスタッフの苦労が、ここから始まっていました。 階下のロビーに到着すると、クロークを探す観客の姿が。 しかし、無料のロッカーは地上1階のエレベーターと反対の方向にあるので、ここで手数を詫びるスタッフの苦労が続きます。 エレベーターの扉の前は、プログラムに並ぶ観客の列が滞り、とても混んでいます。 ごちゃごちゃして狭苦しいという印象のホワイエ(ロビーのこと)からは、簡単には解放されません。 客席へ行くまで、まだまだ試練が待ち構えています。 前方の席の入り口に行くまでには、階段を上って下りて・・・? ようやく客席に入ったものの、休憩時間にトイレへ行くのに、さらに試練が待ち構えているとは思いもしませんでした。 数は多いようですが、ホワイエの一方の端に入り口、一方が出口となっています。案内の表示が見えないので、初めて利用する観客には知る由もありません。 声を張り上げて誘導し、不幸にして反対側から入ろうとした観客を注意するスタッフの苦労がここにも。 並ぶ側にとっては、細長いホワイエに誘導されても・・・カフェを利用したい観客と、ごちゃごちゃになって、もの凄い混雑を引き起こしています。 なんてストレスの溜まる構造なのでしょう。 そんな観客のために(?)、一階への誘導が始まっていました。 数の少ない1階のトイレへ導くためか、ホワイエの混雑を緩和させるためか、その意図はわかりません。 そんなこんなで、帰りはまたエレベーターに行列ができました。 「トイレへの行列は、恥ずかしいからホワイエに並ばせないでください」なんていうアンケートを書いてみても、回収している気配もなく・・・持ち帰り。 期待が大きかった分、観客不在の構造の劇場ができてしまったのは残念なことです。 このプレビューは、作品の、と言うより、劇場オープニングの実験のように感じられました。 が、外に快適さを求めても、結局一番大切なのは舞台と客席ですから。 舞台の天井は高く、今後の演目にどう活かされるのか、楽しみなところでもあります。 初日は10日。 芝居については、本公演を観てから述べようと思います。 ※劇場詳細は、シアタークリエの劇場案内で。   (シアタークリエにて)

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