宇宙の魂が大きな餅だったら
東日本の災害の悲惨なニュースを見聞するにつけ宮澤賢治さんの「世界の全ての人々が幸せでなければ私の幸せはありえない」という言葉を思い出した。宮澤賢治さんは人物魂はすべて繋がっており自分ひとりの幸せを幸せとは感じなかったのだろう。人は皆根っこのところで繋がっているのかも知れない。被災者の皆さんのことを考えると一層、その想いが強まってしまう。 竹原信一さんのブログに桂枝雀さんの落語が登場した。拝借して見よう。以下引用~ 枝雀は、ひとりひとりの人間の魂は、巨大な餅からちぎり取られた小餅のようなものだと言っていた。大餅から分かれた小餅は、やがて薄い皮をもつ。それが「自我」で、これがあるために「個」という考えが生まれ、「自分と他人」という区別をつけるようになるのだという。そして、この世で命を終えると魂の小餅はもとの大餅に吸収され、自他の区別のない状態に戻る。この状態が「ホトケ」の領域だという。~引用終わり。私も同じようなことを考えているので枝雀さんの気持ちには同意する。今度の大きな災害のことを思うと胸が苦しくなる。他人事とは思えないで何をするべきか焦りも感じる。我欲を拡張しすぎた人類が皆、根っこで繋がっていることに想いを致して、我利我利亡者をやめて共存共栄、自然への回帰を目指して考えを発展させるチャンスにしなければ犠牲になられた皆さまの御魂も救われまい。そして今を生きる我が「たましい」も。