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tkjoe@tk

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July 8, 2012
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カテゴリ:教育
毎年七夕がくると思いだす。
たいせつな思い出。
忘れないとは思うけれど、人生なにがあるかわからないので、こちらにもちょっと残してみます。

何年かまえ、
学校法人にて勤務させていただきました。
医療系と音楽系の私立学園。
それぞれに特殊な世界で短期間でしたが、
知らない世界を知ることができて勉強になりました。

高校生、大学生の学生寮で寮監督を担当したことがあります。
高校生が8名、大学生は60人くらい。
そこは音楽系の学園の広大なキャンパスで、
入口の校門から校内バスが循環していて、
歩くと斜角60度はありそうな急な道を歩いて10分はかかるような、学生寮は山間の一番上に位置していた。
ムササビや蛇がでるような、
自然に囲まれた、外とは隔絶された、門限や規約が厳しく外の世界とは遮断された、特殊な世界だった。

そんななかに急にひとりいかされて、不安に感じないひとはいないでしょう。
でもわたしはちょっと特殊な世界を渡り歩いてきたので?
自然が好きな自分にはかえってありがたい環境でした。
こどもから学生まで、いろいろと接した経験があったし、なにかしら縁があるのだろうと感じながら。
しかし世の中は甘くない。
やはりいろいろと複雑でした。

学生はみな一見真面目そうな、
お家はかなり裕福な学生が多いんだけれど、
そのぶんプライドが高い学生もいて、先生、職員や大人をばかにしたような雰囲気。
そのあと少しずつわかってきたのだけれど、
学園側の時代錯誤な規約や、とても教育者とはおもえない先生、世の中の常識を学ぶ機会のないまま月日を重ねてしまった職員がいるのもあったのだろうし、
いろいろと問題を抱えている学生もいて、問題が山積していた。(どこにいっても同じだろうけど...)

3月くらいから週2回だけ、泊まり込みで担当し、
12時から朝5時までが仮眠時間。
最初はどんな奴がきたんだと、様子をうかがわれつつ、
それでも微妙な距離感がなくなっていき、何人かの学生が話にきたり、
相談をもってくる?学生も増え、
高校生がテスト期間は勉強をみて対策を教えたりして(規則ではダメなんだけれど)、寝る時間はほとんどなくなっていった。
週末泊まり込んで寝ないで、また月曜の朝からは健康な状態でも、ね...

楽しいから続いたのだけれど、さすがにきつくて、
夏休みまでは、と思っていた頃、
七夕の季節が来た。

男子寮、女子寮ともに短冊を毎年飾ることになり、
玄関前に木が用意されていた。
いつものように高校生たちが話に来て、
短冊をみつけると、”何か書こうかな~”
なんてワイワイやっていて、
何を思ったのか、”○○先生がやめませんように”
って書きますねっていうから、
冗談だとおもって恥ずかしいし、ほかの職員の目もあるから、止めるようにいったのだけれど、
翌日きてみると、言っていた内容以上の短冊がいくつもくくられてあった。
みんなほんとに素直で純粋なんだって、
しみじみ実感させられて、
さすがに胸がちょっと熱くなりました。
きっとこの先も、毎年思いだすでしょう。

Tanabata-tanzaku

なかには職員や先生、大学生にまで生意気だといわれ、
やる気がなく、反抗的な態度で成績もイマイチだった高校生がいた。

彼はわたしの留学の経験に興味があったのがきっかけで、いろいろ相談されたりするようになった。経済的には何不自由なく、恵まれてはいるのだけれど、やはり複雑な家庭環境だった。最初会ったときはかなりひどい状態で、ある意味、おいつめられていたのだと思う。
まじめで信頼されていた大学生や職員の責任者まで、
“先生はかれに期待していろいろと世話しているみたいでけれど、
 かれはダメですよ”
って言ってきたときには、ことばが出なくて呆然としたが、
同時に私の心の中に何かがともった。
このままここから去ってはいけない、と。

このあと、結局ここはよく年の4月まで続けました。
いっしょにサッカーの練習したり、
友人の先生の主催するフットサルのゲームに連れてったりした。
学園の責任者?からは厳しく細かく規約があって、守るようにぐちぐちいわれたり、チクる?同僚もいて、ほとほとまいったけれど、
わたしたちはそんな規約など必要ないくらいの、
協力関係をつくれたんじゃないかと思う。

季節は流れ、そして進路を決める時期がきて、
学園対策、試験準備、などもろもろして、
さきほどの高校生は志望先へ短期留学。
もともと才能のある、しっかりした学生だったし、
わたしとしては海外での常識、日本人としての心がまえ、
など、自分が学んだことは最低限伝えておくりだしたけれど、
かれの人間的な成長をみているとすでに心配はなくなっていた。

”推薦で音楽学校に留学がきまりました!”

ってあの高校生は、帰国してわたしに報告してくれて、
がっちり握手した。

彼は1年で成績があがり、何よりも人間的にも成長してまわりはびっくりするほどで、ヨーロッパへ留学していった。
まわりの職員はたぶん何が起きたのか、
その価値すら理解できなかったかもしれない。大学生も彼の進路を聞いてびっくりしたのか、わたしのところに何がどうなったのか、聞きに来たくらいだった。

いまでは彼を含めて、FACEBOOKでつながったみんなの近況がわかる。
便利な世の中になったものだ。

以上です。






Last updated  July 10, 2012 07:34:02 AM
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