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2020/12/05(土)08:40

サンレモの歌手たち 619 リンメル、 ヘンリ-・フライス

サンレモの歌手たち(816)

★リンメル (compl) Rimmel 1978年にクラウディオ・コリッティによって結成されたヴォーカルとインストゥルメンタル・トリオ、センチメンタルなディスコ・ミュージックでしたが、80年サンレモ音楽祭出場後解散したと思われます。                  活動期間:1978年 - 1980年? 所属レコード会社:Cinevox サンレモ音楽祭出場1回:1980年参加 メンバー構成 クラウディオ・コリッティ(Claudio Colitti) 1948年生 レミー・グイデ(Remy Guidè) 1954年生 シモーナ・ピローネ (Simona Pirone) 1961年生  非常に情報の少ないグループです。リーダーのクラウディオ・コリッティはビートニック・バンドのクラウディオ・コリッティ&ヴィスコンティ(Claudio Colitti & I Visconti)を結成し、1965年に1枚のシングル盤“Se Vorrai”を出していたことが判っているだけです。   SNP-3069 (1965年 Sunset Records - O.D.P.) Se Vorrai/Siamo Solo Noi Due             SNP-3069  その後クラウディオ・コリッティの動向は不明です。79年リンメルとしてチネヴォックスからシングル盤“Spazi Blu”を出します。両面ともメンバーのレミー・グイデと日本ではエンニオ・モリコーネ(Ennio Moricone)を支えるヴォーカリストとして知られているエッダ・デロルソ(Edda dell'Orso)のご主人でキーボーディスト、作曲家ジャンニ・デロルソ(Gianni Dell'Orso)が作っています。 SC-1137 (1979年 Cinevox ‎– Dischi Ricordi) Spazi Blu/La Giostra SC-1137 SC-1143 SC-1143 (1980年 Cinevox ‎– Dischi Ricordi) Angelo Di Sera/La Giostra  翌80年サンレモ音楽祭にクラウディオ・コリッティが作詞作曲した“Angelo Di Sera”で出場しましたが入賞出来ませんでした。その後リンメルの消息もクラウディオ・コリッティの消息も途絶えてしまいます。  ただ一人、最年少の女性ヴォーカル、シモーナ・ピローネの活動が判っています。  83年幾多の変名を持つ映画監督ジョー・ダマト(Joe D'Amato)の映画「世紀末戦士アトー/炎の聖剣(Ator)」の主題歌“Runn”を歌いました。 FTM-31028 (1983年 Fulltime - Antibemusic) Runn [Simona Pirone]/Sanda (versione Orchestrale)            FTM-31028  80年代のシモーナ・ピローネはバッキング・コーラスと楽曲の制作が中心だったようです。楽曲のクレジットがフル・ネームで書かれていることが少なく、「S.ピローネ」だと本人に間違いないという断定が出来ません。  RAI-2で93年2月から始まったミニ・シリーズTV番組「La Scalata」ニコ・フィデンコ(Nico Fidenco)が作ったテーマ曲をシモーナ・ピローネが歌いました。 DHCDS-5 (1992年 Dharma – Dischi Ricordi) CDs La Scalata/The Climber [8 014007 00005 7]             DHCDS-5  92年TV番組「La Scalata」のサントラ盤を出したダールマ(Dharma)から唯一のアルバム「Simona Pirone ‎– Arrockando」‎をリリースしています。 DHLP-120 (1992年 Dharma ‎ – Dischi Ricordi) Simona Pirone ‎– Arrockando DHCD-120 (1992年 Dharma ‎ – Dischi Ricordi) CD Simona Pirone ‎– Arrockando [8 014007 00002 6] 1.Falsi Allarmi 2.Il Fiume 3.Figli Della Notee 4.Dico No 5.Lo So Che Sai 6. Cose Che Cambiano 7.Mamma Mamma 8.Uomo Mio Amico Mai 9.Accidentalmente 10.1984 In Nome Dell'Amore DHLP-120 DHCD-120 リンメルの国内盤はありません、リンメルは以上です。 ★ヘンリ-・フライス (vm=sz) Henry Freis 本名ハイナー・フレス(Heiner Fries) 1952年3月2日、スイス中央部にある小さな町ルツェルン (Lucerna)生、スイス人歌手、ロッカー、元プロ・ボクサー。日本ではヘンリー・フレス (Henry Friez)と表記される場合もある。 活動期間:1969年 – 現在 所属レコード会社:Derby(CGD) サンレモ音楽祭出場1回:1980年参加 ハイナー・フライスはプロ・ボクサーを引退し、1969年ロック・バンドのサンダーバーズ(Thunderbirds)のヴォーカルとなります。この時彼はヘンリ-・フライスを使っていたかは不明です。  翌70年にはスポルテッド・イーグル(Spotted Eagle)に移籍しています。ここには73年まで所属していたことになっていますが、72年以降ポイント(Point)にも在籍したという記録があり1年ほどは掛け持ちしていたのでしょうか?詳しい資料を見つけられませんでした。  ポイントには78年まで在籍しており、安定していた時期だと思われます。76年の映像がYou-Tubeに残っていましたのでリンクしておきました。ヘンリー・フライス(ポイントではこの芸名を使っていた)がソロ歌手として独立し、バンドは解散してニュー・ポイントとして再結成しました。  フライスはソロ歌手となり78年拠点をイタリアに移しました。イタリアでは若手カンタウトゥーリのサンドロ・ジャコッベ(Sandro Giacobbe)とコラボレーションをします。  翌79年CGDのサブ・レーベル、ダービーからサンドロ・ジャコッベとの共作“Fly Away”を出し、彼のソロ歌手としての代表作となりました。 DBR-10163 (1979年 Derby ‎– CGD Messaggerie Musicali) Fly Away/Don't Fall In Love DBR-10163 DBR-15012 DBR-15012 (1979年 Derby ‎– CGD Messaggerie Musicali) 12” Maxi Fly Away/Don't Fall In Love DBR-10253 (1980年 Derby ‎– CGD Messaggerie Musicali) Dal Metrò A New York/Fly Away          DBR-10253  一方、地元スイスのロック・バンド、クロークス(Krokus)のリード・ヴォーカルとしても活動し、アルバム「メタル・ランデヴー」を出し、英国ヘビ・メタ・チャートのナンバー・ワンとなりました。これは日本でも発売されています。  資料で彼がクロークスに所属していたのは79年のみというものと、ほぼイタリアでソロ活動をしている79年から81年までの2つの説があります。 201-199 ARL-39002 201-199 (1980年 Ariola – Ariola Switzerland) Krokus ‎– Metal Rendez-vous (メタル・ランデヴー/クロークス) ARL-39002 (1980年 Ariola – CGD Messaggerie Musicali) Krokus ‎– Metal Rendez-vous (メタル・ランデヴー/クロークス) 1.Heatstrokes (ヒートストロークス) 2.Bedside Radio (ベッドサイド・ラジオ) 3.Come On (カム・オン) 4.Streamer (ストリーマー) 5.Shy Kid (シャイ・キッド) 6.Tokyo Nights (トーキョー・ナイツ) 7.Lady Double Dealer (レイディー・ダブル・ディーラー) 8.Fire (ファイアー) 9.No Way (ノー・ウェイ) 10.Back-Seat Rock 'N' Roll (バックシート・ロックン・ロール) 20RS- 59 (1980年 Arista ‎– 日本フォノグラム) Krokus ‎– Metal Rendez-vous) Krokus ‎– Metal Rendez-vous (メタル・ランデヴー/クロークス) K28P- 1 (1980年 Ariola – キング) Krokus ‎– Metal Rendez-vous) Krokus ‎– Metal Rendez-vous (メタル・ランデヴー/クロークス) 20RS- 59 K28P- 1  ソロ歌手としてはスイスのレコード会社ベラフォンのテヴァ・ミュージックから81年に出した“Surrendered”があります。 BCH-3016 (1981年1月 Bellaphon ‎– Bellaphon,Switzerland) Surrendered/Johnny Cecotto            BCH-3016  ヘンリー・フライスは再びヘビ・メタ・バンドのヘンリー・フライス&ザ・シティー・リーダーズ(Henry Freis & The City Leaders)を結成し、最後にソロ歌手としてシングル盤を作ったベラフォンからアルバム「Downtowncocktail」とアルバム・テーマ曲“Instant Information”をシングル・カットしました。 100-·40·001 (1982年 Bellaphon ‎– Bellaphon, Switzerland) Instant Information/Louie Louie 100-·40·001 260-·40·004 260-·40·004 (1982年 Bellaphon ‎– Bellaphon, Switzerland) Henry Freis & The Cityleaders ‎– Downtowncocktail 1.Instant Information 2.Temptin' Steel 3.Valerie 4.The Best I Ever Had 5.Roamin' & Rumbling 6.My Generation 7.Louie, Louie 8.Blackmail 9.Downtown Blues  ヘンリー・フライス&ザ・シティー・リーダーズの時代は84年まで続きます。 ヘンリー・フライスは80年代にスイスの小都市ビール/ビエンヌ(Biel/Bienne)にあるコングレスハウス(Kongresshaus)でジョン・メイオール(John Mayall)、シャイ・コルトレーン(Chi Coltrane)、 ブルー・オイスター・カルト(Blue Oyster Cult)、ヴァスコ・ロッシ (Vasco Rossi)、グルッポ・スポルティーヴォ(Gruppo Sportivo)などのコンサート主催者になっていました。  95年マンデー・ブルース・バンドに関わったとのことですが、下記のアルバムにたどり着きましたが、似たようなバンドが多数あり確信を持てるものはありませんでした。 Monday Blues Band1.You Let Me Hang On Baby 2.Monday Blues 3.Traveling Man 4.Heart of Stone 5.Tonight 6.Lion in Paradise 7.In the Meantime 8.Love Letter 9.Friends 10.Don't Say No 11.I Will Love You 12.Hold On  2000年から07年までゴフリードストゥッツ(Gopfriedstutz)に参加しています。ディスコグスではソロ歌手としてイタリアで出したファースト・シングル“Fly Away”のB面“Don't Fall In Love”で共作したエンリコ・ブロジーニ(Enrico Brogini)がメンバーにいたことだけが判りました。  ゴフリードストゥッツは2枚のアルバムを制作しています。1枚目は「Nimm dis Glück säuber i d'hand」でした。 Nimm dis Glück säuber i d'hand1.Aues das isch jetz verbii 2.S'rote Huus 3.Mis broch'ne Haerz 4.Zytmaschine 5.Nimm dis Glueck saeuber i d'hang 6.Doert haere wo der Wind... 7.I ha i nie vergaesse g'ha (Gopfriedstutz feat. Pierre-Alain Kessi) 8.Fruende waerde zaeme aut 9.I singe mi Blues 10.Keis Problem 11.Du tuesch mer d'ouge uuf (Gopfriedstutz feat. De Jonge) 12.Moensche wie du 13.Grossstadt Blues   ゴフリードストゥッツの2枚目のアルバムは「S'isch Zyt zum läbe」です。 Gopfriedstutz S'isch Zyt zum läbe1.Nimm was chasch, gib was hesch... 2.S'tuet weh 3.Tröim 4.Cora 5.Mi Fründ der Franz 6.S'isch nid im Härz, s'isch im Chopf 7.Ufo's 8.Äs brucht ke Bärner i der Bänd 9.Ouge lüge nie 10.Nachtmönsch 11.Einisch nur 12.Zieh mi 13.Chumm zu mir 14.Nüüt isch ewig 15.S'isch Zyt zum läbe 16.Ufem Wäg zu mine Ängle  フライスが09年以降属したバンドはロックダディー(Rockdaddies)でした。バンドといってもメンバーはヘンリー・フライスと元アフター・シェイヴ(After Shave)のギタリスト、ピエール=アライン・ケッシ(Pierre-Alain Kessi,)の二人です。彼らはアルバム「The Rockdaddies」を出しています。 The Rockdaddies1.Summer in the City 2.The House of the Rising Sun 3.The Kids Are Alright 4.We Are the Champions 5.All Right Now 6.Roamin and Rumblin 7.What Ever You Want 8.All Day and All of the Night 9. I Shot the Sheriff 10.Medley Rolling Stones 11.White Room 12.Smoke On the Water」 ヘンリ-・フライスの国内盤はありません、ヘンリ-・フライスは以上です。

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