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カテゴリ:現場から
![]() 悲しいことに、有酸素能力に限らず私たち人間の身体の機能は年齢とともに低下することが数多くの先行研究によって明らかにされている。 それは優れた身体能力を有するアスリートであっても避けることの出来ない宿命である。 だからこそ、アスリートには引退がつきものである訳だが・・・ しかしながら、その一方でトレーニングを継続して行なうことで、年齢に伴う身体機能の低下を完全に防ぐことが出来ないものの、機能低下を最小限に食い止めることは可能であることも明らかにされている。 ここで重要なポイントになるのがトレーニングを継続するということである。 トレーニングは私たち人間の身体に可逆変化を引き起こす。 つまり、トレーニングを継続することで様々な効果が得られる一方で、どんなにトレーニングを続けたとしても、トレーニングを一旦中断してしまうと得られたトレーニング効果が簡単に消失してしまうのである。 従って、トレーニングで得られた効果を残存させたいのであればトレーニングを継続し続けねばならないのだ。 一時期「マッスルメモリー」と呼ばれる身体メカニズムが注目されたことがあったが、マッスルメモリーとはトレーニング効果を骨格筋が記憶しており(骨格筋ではなく中枢が記憶しているとも考えられている。)、トレーニングを中断していても再トレーニングによって過去に得られたトレーニング効果と同様の効果、あるいはそれ以上の効果が短期間で得られるという身体メカニズムである。 古くからトレーニング現場では経験的に、このような身体メカニズムが存在するであろうことが唱えられていたが、そのメカニズムの科学的なデータは乏しく経験論として捉えられていたに過ぎなかった。 が、最近になり、この身体メカニズムに関する研究が数多く行われるようになり経験論に過ぎなかったマッスルメモリーの詳細が明らかにされつつある訳だが、このマッスルメモリーという身体メカニズムから考えれば身体機能を維持するためには、トレーニングの継続よりも過去のトレーニング経験が重要になるとも考えられる。 しかし、マッスルメモリーについては未だ不明な点も多く、また、トレーニング効果は過去のトレーニング経験に関わらずいつから始めても確実に身体に現われることが明らかにされていることを考えれば、年齢がいくつになろうがトレーニングに取り組みそれを継続することを最優先すべきであるといえよう。 事実、高齢者の定期的な運動は有酸素能力を15~25%改善し、それは10~20歳若返ることに匹敵するともいわれている。 ただ、「高齢者をその気にさせるプログラムが必要である」と指摘されていることからも分かるように多くの人は、運動・トレーニングに対して何らかの抵抗感を持っているといっても過言ではないだろう。 多くの人をその気にさせるプログラムを提供することが我々指導者の命題である訳だ。 >>>>>本日のステイタス カラダ:■■□□□(40%) アタマ:■■■□□(60%) ココロ:■■■□□(60%) >>>>>本日の一言 ノドの調子が・・・??? スポーツブログに参加中!・・・よろしければ→ ![]() こちらもよろしければ↓ 楽天ブログランキング >>>>>LINE UP □■総合スポーツ情報サイト「athlete-web.com」 □■パーソナルトレーナーNOGUCHI'S Eye □■生活体力向上塾 □■リアル☆ダイエット □■エリア・トライアスロン □■エンデュランススポーツクラブClub-e □■スポーツリーダーズネット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.25 07:13:24
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