ドーピング疑惑の渦中にあった陸上競技男子100メートルの元世界記録保持者ジャスティン・ガトリン選手に対する裁定が下った。

結果は"クロ"ということで、アメリカ反ドーピング機関（USADA）は最長で8年間の資格停止処分を受け入れたと発表した。

そして、このドーピング違反が確定したことによりガトリン選手が今年5月に樹立した9秒77の世界記録は抹消されることになった。

ガトリン選手のドーピング違反は今回が2度目になることから、永久資格停止処分になる可能性が示唆されていたが、ドーピングに関する調査に協力することと引き換えに期間の短縮を得たという。

また、USADAによれば、ガトリン選手は今後6カ月間にわたり、調停委員会に対して処分減免の訴えを起こす権利があるとのこと。

今回のドーピング違反が本人の同意の下で行なわれた行為なのか否かについては定かではないが競技復帰の道が閉ざされた訳ではないことがせめてもの救いか。

いずれにしても、昨今の陸上競技界の動向から考えれば8年後に32歳となるガトリン選手は、まだまだトップレベルでの競技活動が可能であろう。

今後のガトリン選手の動向に注目したい。


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