末期ガンと闘う父の徒然日誌

2009/01/09(金)21:19

不可解なこと

末期ガン父の徒然日記(371)

父が末期がんになってから、普段では考えもしないようなことを真剣に考えるようになった。 人間て一体なんだろう。 何のために生きているの? 人の幸せはどこで決まるの? いろいろな本を読んでみたりもしたけれど、結局正解はない。 一人一人が生きていく中で見つけていくものなのだと。 その宝探しそのものが「人生」で、つまずいたり、転んだり、 時にはご褒美をもらいながら一歩一歩人生の意味を探し、歩いていくのだろう。 だとしたら、人生の終幕はその人の「人生の集大成」である。 そこで自分の人生をゆっくりと眺め、人として生まれた意味・幸せを実感してもらいたいもの。 しかし、現実は難しい。 生老病死が故の人生。 「わが人生に悔いなし」と荘厳な死を迎えることができる人は稀であろう。 父の場合もそうだ。 今、この瞬間がもうたまらなく嫌で、「死にたい」「死なせてくれ」と叫ぶばかり。 抗がん剤の副作用でかなり苦しかったときでさえ、「まだ死にたくない、生きる」と がんばっていたというのに。 人生って何? 生きるって何? 何のために誰が人間をこの地上におとしたのか。 誰か教えてくれませんか?

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