2009/01/09(金)21:19
不可解なこと
父が末期がんになってから、普段では考えもしないようなことを真剣に考えるようになった。
人間て一体なんだろう。
何のために生きているの?
人の幸せはどこで決まるの?
いろいろな本を読んでみたりもしたけれど、結局正解はない。
一人一人が生きていく中で見つけていくものなのだと。
その宝探しそのものが「人生」で、つまずいたり、転んだり、
時にはご褒美をもらいながら一歩一歩人生の意味を探し、歩いていくのだろう。
だとしたら、人生の終幕はその人の「人生の集大成」である。
そこで自分の人生をゆっくりと眺め、人として生まれた意味・幸せを実感してもらいたいもの。
しかし、現実は難しい。
生老病死が故の人生。
「わが人生に悔いなし」と荘厳な死を迎えることができる人は稀であろう。
父の場合もそうだ。
今、この瞬間がもうたまらなく嫌で、「死にたい」「死なせてくれ」と叫ぶばかり。
抗がん剤の副作用でかなり苦しかったときでさえ、「まだ死にたくない、生きる」と
がんばっていたというのに。
人生って何?
生きるって何?
何のために誰が人間をこの地上におとしたのか。
誰か教えてくれませんか?