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2006/09/09(土)23:23

救命当直日誌 其の10「たらいまわし」

救急救命(23)

日本テディベア協会認証商品★ぬいぐるみ型防災袋 防災くまさん 久しぶりの救命当直日誌です。 1件目 60代の男性。仕事で酸素ボンベを切断中に破裂して顔面熱傷3%。 気道熱傷疑いで救命センターに搬送された。   気道熱傷とは 空気の通り道である気道が、高温の蒸気(スチーム)や煙を吸い込みやけどをした状態のこと。 気道がやけどすると、気道が腫れあがり空気の通り道が塞がってしまい、呼吸ができなくなり死に至る重篤な病態。 気道熱傷を疑う    1.顔面熱傷  2.鼻毛のこげと消失  3.喀痰中(たん)の煤  4.口腔内(口の中)の煤  5.嗄声(かれた声)  火災や閉鎖空間での爆発、高温蒸気の吸入の際には特に気道熱傷を疑う 対処法 気道熱傷が考えられる場合はまず救急車を呼びましょう。早期の医療機関への搬送が救命のポイントとなります。 酸素があれば傷病者に酸素投与を行ないます。ただし、近くに火元がある場合は傷病者を移動させましょう。 また、無理に話をさせないようにしましょう。 ちょっとしたやけどの場合は ユアナースで冷却 【医療器具・用具】バンドエイドキズパワーパッド 10枚入り(ふつうサイズ)(貼るだけで自然治... 2件目 20代女性。自宅で家族と話をしている途中気持ち悪さと息が吸えないと言って急に倒れた。 喘息の既往があり、喘息による意識障害とのことで搬送になった。 家族から話を聞くと精神科の病気を持っているとのこと。 救急隊にはその情報が家族から話されてはいなっかた。病院に来てはじめて精神科の病気を持っていることがわかったのだ。 精神科の病気が出ると普通の医師では対処できないことも多々あり、精神科の医師による診察が必要となるのだ。しかし、日中以外の時間帯では、精神科をやっている病院はほとんどないといっても過言ではない。 救急隊は傷病者の症状と既往歴(以前になった病気、今かかっている病気)から適切な病院を選定し搬送するのだ。 精神科の病気があっても救急隊に伝えられなければ、適切な治療を受けられないと思ってよいでしょう。また、一度病院へ搬送となっても診察できず、別の病院に行かないといけなくなることもしばしばあります。いわゆるたらいまわしです。家族から情報がなければこのようになっています。 実際にこの方は特に何もせずに帰宅され、後日精神科に行って頂くということになりました。 以上、本日は2件でした 当ブログはブログランキングに参加しています。 当ブログの救急、健康について参考になった、面白かったという方は 1日1回ランキングへの投票をお願いします。 人気blogランキングへ 現在猛スピードで更新中ですが、一人でも多くの方にこのブログを知ってもらい、 一人でも多くの方のお役に立てたらと思います。ご協力お願い致します。 やけど治療を応用の驚くべき皮膚再生能力!!化粧水 やけど、ただれ、すり傷、切り傷をはじめ、痔の腫れ、出血などの症状にも効果があります。特に、患部が熱を持ったような症状に効果的   精神医学を学ぼう       救命当直日誌 其の1「下腿部轢断」はこちらから 救命当直日誌 其の2「クモの糸」はこちらから 救命当直日誌 其の3「家族愛」はこちらから 救命当直日誌 其の4「血の海」はこちらから 救命当直日誌 其の5「患者を呼ぶ男」はこちらから 救命当直日誌 其の6「やっぱとりつかれている」はこちらから 救命当直日誌 其の7「平和が一番」はこちらから 救命当直日誌 其の8「交通事故死亡数減少」はこちらから 救命当直日誌 其の9「橋本龍太郎」はこちらから   

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