ロシア語の入国カード
この国も,そんなに安全な国では無いので,時々大使館から安全情報がメールで送られてくる。今日は,赤の広場でチェチェン人の集会があるので近づかないように。とか最近,アジア人が襲われる事件が相次いでいるので外出には気をつけてください。とか、ウクライナへの不要不急の出張はしばらく見合わせてください。と言った情報が来る。もう何ヶ月も前のことになるがメールを作る担当官のいかにも頭に来ている感じの情報がきた。ロシア外務省は入国カードの英語併記をやめ、ロシア語のみにするそうです。しかしながら,この決定には沢山の支障が出てくるため他国の領事官とともにロシア外務省と交渉した結果ロシア外務省からの返事は”アメリカも英語のみの入国カードである”というものでした。了ちょっと!!ロシア語は,世界共通言語ですか?!!Everybody speaks Russian? !!NOT!!ロシア人,14年前に自由国家になったとたん周りの先進国に追いつこうと一生懸命になっている。もう,健気なくらいなんだけれど、実力が伴わずに,気持ちだけが飛んでしまっている。実績がないんだから,仕方ないじゃない...とは思わない。そんなところで虚勢張って,ひんしゅく買ったりするのだ。そして今でも,飛行機の中で配られる入国カードは,ロシア語のみである。想像するに,他の航空会社はわからないけれど、アエロフロートのスチュワーデスさんには記入の仕方なんて怖くて聞けないだろうな。”チッ!!”とか舌打ちされそう。何しろ,キリル文字は,英語やフランス語のように想像する事さえも出来ない。共通する言語が他に無いのだから,まずキリル文字がよめないことには何が書いてあるのか皆目見当がつかないのだ。6歳の娘が,幼稚園でキリル文字を習い,素晴らしい発音で読めるようになった今彼女は私の良きパートナーである。(母が娘に頼っている)娘は,母がロシア語を話せないのを知っているので,頑張ってくれている。わたしは,自慢では無いがロシア語は全然勉強していない。それでどうにかなってきたので,もういまさらする気もない。ロシア語を話せたら,世界が広がるだろうなと思うけれど、もう,いい。でも,自慢であるが,バレエの演目と出演者の名前だけはキリル語であっても読めるのだ。好きなものに関しては,注ぎ込む情熱が違う。話が,大きくそれますが,先日観にいった,クレムリン劇場(その昔党大会をやった大会場)での”ファラオの娘”です。王子様が,フィーリンでした。はじめてみたフィーリンでしたが,”上手い!!”ジャンプ力もすごいし,テクニックも上手,それになかなかイイ男です。また,見たいバレエリストでした。ファラオの娘は,名前のとおりエジプトが舞台なので,キンキンキラキラと華々しく,男性の踊りも十分に見せ場がありなかなか見ごたえのあるバレエでした。おすすめです!!