ここしー@海外情報局のブログ

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オーストラリアのワーキングホリデーでのファームジョブについて

オーストラリアのワーキングホリデービザは、多くの若者に人気があり、その中でもファームジョブは特に注目されています。ファームジョブには、収穫、植え付け、梱包、家畜の世話などさまざまな仕事が含まれます。以下に、オーストラリアでのファームジョブの概要、メリット、注意点、必要なスキルと経験について詳しく解説します。

1. ファームジョブの概要

仕事内容

• 収穫作業：果物や野菜の収穫が主な仕事です。リンゴ、バナナ、ブルーベリー、ぶどう、トマトなどが一般的な作物です。
• 植え付けと管理：新しい作物の植え付け、灌漑、雑草の除去などの管理作業。
• 梱包と出荷：収穫された作物を選別し、梱包して出荷準備をする作業。
• 家畜の世話：牧場での牛や羊の世話、飼料の管理、健康チェックなど。

地域

• クイーンズランド州：バナナ、マンゴー、トマトなどの農産物が多く、ケアンズやタウンズビル周辺が中心。
• ニューサウスウェールズ州：ブドウ、リンゴ、柑橘類など。シドニーから離れた地方に多い。
• ビクトリア州：乳製品や野菜の生産が盛ん。メルボルン周辺の地方。
• 西オーストラリア州：ワイン用ブドウの生産が有名で、マーガレットリバー周辺が中心。

2. メリット

セカンドワーキングホリデービザの取得

• ファームジョブで88日以上働くことで、セカンドワーキングホリデービザを申請する資格が得られます。これにより、さらに1年間の滞在が可能になります。

収入

• 時給制と出来高制：時給制の場合、最低賃金は20～25 AUD（約1,500～1,875円）です。出来高制の場合、収穫量に応じて賃金が決まります。

異文化体験

• 多国籍の同僚と働くことで、異文化交流の機会が増えます。また、オーストラリアの農業や地方の生活を体験できます。

体力向上

• 体を使う仕事が多いため、体力が向上します。自然の中で働くことで、リフレッシュもできます。

3. 注意点

厳しい労働環境

• ファームジョブは体力を要するため、長時間の立ち仕事や重労働が伴います。また、天候条件も厳しい場合があり、暑さや寒さに対応する必要があります。

住居と交通

• 農場は都市部から離れているため、住居と交通手段の確保が重要です。多くの農場では、住み込みやシェアハウスの提供がありますが、事前に確認しておくことが重要です。

安全対策

• 農場での作業は怪我のリスクも伴います。適切な作業服や安全装備を使用し、安全対策を徹底することが必要です。

4. 必要なスキルと経験

体力と持久力

• ファームジョブは肉体労働が中心です。長時間の作業に耐える体力と持久力が求められます。

チームワーク

• 同僚と協力して作業を進めるため、チームワークが重要です。コミュニケーション能力も必要です。

柔軟性

• 作業内容や時間は農場や季節によって異なります。柔軟に対応できる適応力が求められます。

基本的な農業知識

• 特に必要な資格や経験はありませんが、基本的な農業知識や作物の取り扱いに関する知識があると役立ちます。

5. ファームジョブの探し方

オンライン求人サイト

• Harvest Trail：オーストラリア政府の公式サイトで、全国の農場求人情報が掲載されています。
• Seek：オーストラリア最大の求人サイトで、ファームジョブの情報も豊富です。
• Backpacker Job Board：ワーキングホリデーメーカー向けの求人サイトで、農場求人も多く掲載されています。

現地の情報

• 情報センター：地方の観光情報センターやバックパッカー向けのホステルで求人情報を提供していることがあります。
• 現地の掲示板：スーパーマーケットやカフェの掲示板に求人情報が掲示されていることもあります。

エージェント

• 農業専門のエージェントを通じて求人情報を得る方法もあります。エージェントを利用することで、信頼できる雇用先を見つけやすくなります。

オーストラリアのファームジョブの現実：給料の未払いや囲い込みについて

オーストラリアのファームジョブは、ワーキングホリデーメーカーにとって貴重な収入源であり、セカンドワーキングホリデービザの取得手段としても重要です。しかし、実際には多くの課題が存在し、特に給料の未払いや劣悪な労働環境などが問題となっています。以下に、これらの問題について詳しく解説します。

1. 給料の未払い

状況

• 不正な給与計算：一部の雇用主は、労働者に対して適正な給与を支払わないことがあります。これは、時給制ではなく、収穫量に応じた出来高制を採用している場合に特に顕著です。労働者が契約で定められた最低賃金を受け取れないケースがあります。
• 給与の遅延：給与の支払いが遅れる、または支払われないことも一般的です。これにより、労働者は経済的に困窮することになります。

原因

• 違法な雇用契約：正式な雇用契約を結ばず、口頭での約束だけで雇用するケースが多いため、労働者は法的な保護を受けにくくなります。
• 労働者の無知：多くのワーキングホリデーメーカーは労働法に関する知識が不足しており、自分の権利を知らないため、雇用主の不正行為に対抗できません。

対策

• 法的相談：給料の未払いに直面した場合、Fair Work Ombudsman（FWO）に相談することができます。FWOは、労働者の権利を守るための支援を提供しています。
• 契約書の確認：雇用契約を結ぶ際には、書面での契約を求め、給与や労働条件が明確に記載されていることを確認しましょう。

2. 囲い込み

状況

• 住み込みの強制：多くのファームでは、労働者に対して住み込みを強制し、高額な家賃を請求することがあります。これにより、実際の手取り給与が大幅に減少します。
• 交通手段の制限：農場が都市部から遠く離れているため、交通手段が限られており、労働者は農場に依存せざるを得なくなります。これにより、自由な移動が制限されます。

原因

• 孤立した立地：多くの農場は都市部から遠く離れているため、労働者は農場の提供する住居や交通手段に依存せざるを得ません。
• 経済的搾取：一部の雇用主は、労働者の経済的な弱みにつけ込み、高額な住居費や交通費を請求します。

対策

• 事前調査：農場での仕事を探す際には、住居や交通手段について事前に詳しく調査し、不明な点は雇用主に確認することが重要です。
• 選択肢の検討：可能であれば、都市部に近い農場を選び、公共交通機関を利用できる場所で働くことを検討しましょう。

3. 劣悪な労働環境

状況

• 長時間労働：多くのファームジョブでは、非常に長い労働時間が要求されることがあり、休息時間が十分に取れないことがあります。
• 安全管理の欠如：農場での作業は危険を伴うことが多く、適切な安全対策が取られていない場合、労働者は怪我や健康被害のリスクにさらされます。

原因

• 規制の緩さ：一部の農場では、労働法や安全基準が厳密に守られていないことがあります。
• 労働者の無知：多くのワーキングホリデーメーカーは、現地の労働環境や安全基準に関する知識が不足しており、自分の権利を主張できないことがあります。

対策

• 安全教育：労働開始前に、農場での安全教育を受けることが重要です。適切な装備（手袋、帽子、サングラスなど）を着用し、安全対策を徹底しましょう。
• 連絡先の確認：緊急時の連絡先や最寄りの医療機関の情報を事前に確認し、万が一の事態に備えましょう。

まとめ

オーストラリアのワーキングホリデーでのファームジョブは、セカンドワーキングホリデービザの取得や収入、異文化体験など多くのメリットがあります。しかし、厳しい労働環境や住居・交通の確保、安全対策などの注意点もあります。適切なスキルと体力を持ち、情報を収集して計画的に準備を進めることで、充実したファームジョブ経験を得ることができるでしょう。