ここまりの治療日記

2010/09/18(土)15:35

食の因果

食の話(16)

一般に食べ物には、酸性とアルカリ性 それに、陽性と陰性と中庸とに分けることができます。 これらの組み合わせで、食のバランスをとっていくのですが 症状に応じて、陽を多くしたり、逆に陰を多くしたり減らしたりします。 基本的に植物が育つ環境や 持ち合わせる特性で判断してくのですが 例えば、酸、アルカリを分ける方法の一つとして、元素があります。 その食べ物に含まれる元素で リン系が多いのか、それともカルシウム系が多いのか、が一つの判断材料です。 ご存知の方もいると思いますが 体内でカルシウムの吸収を妨げるのが、リンですね。 ですから、カルシウムを摂取したときはリンは控えて マグネシウムを多くとると、カルシウムの吸収はよくなります。 特に病気などをして、栄養の吸収力が落ちているときは カルシウム系を多く欲するようになります (しかし、カルシウム系を多く摂取すると、甘いものも食べたくなるんです。) ただ、とてもわかりにくいのが お茶や紅茶、葉野菜などは、陰性のアルカリ食品と見られるのですが その過程で農薬や化学肥料などの影響を多く受けたり、育つ環境によって 陰性の酸性である、もっとも血液を汚す食品へと変化してしまうのです。 ですから、お茶や野菜などは見分けにくいのです。 でも、食べて体がどういった反応をするかで、判断はできます。 よく玄米菜食!とか、マクロとか、食の大切さが見直されるようになりました しか~し、良いものが絶対に良いとは限らないのです。 いきなり陽性アルカリなどを多く摂取すると 汚れを引き出したり、返って症状が悪化することがあります。 アトピーのかたなどは特に注意が必要なのですが 「食」というのは、症状を緩和させるものではありません。 「食」というもので、自己体質をつくることを目指します。 以前にお話した乳製品を毎日取り続けると また、サプリメントをとり続けると体がゆがむというのにも関係ありますが 人間の体というものは、栄養不足状態を改善したいとするとき いきなり栄養価の高いものや補助食品をとっても吸収がうまくいかないのです 栄養を補うときは、まず栄養を一旦減らして 体の要求を呼び起こしてから与えないと効果が得られにくいという生態反応があります。 これは、妊婦さんが鉄分不足でいくら鉄分を補充しても追いつかないのでもわかるように 問題なのは、体の吸収力、同化力といったものを強化する必要があるからです。 問題は栄養の補給よりも、受け皿の強化が重要なんですね。

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