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ここむ123

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2008/04/25
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"俺の背後に立つな"





くぅ―――!!

しびれちゃうセリフですよね。

ハードボイルドの代名詞、ゴルゴ13のお約束のセリフです。



日系東洋人であること以外、全てのプロフィールがなぞに包まれた男。

それが、ゴルゴ13ことデューク東郷。



13は絞首刑の際にのぼる階段の数。

つまり、彼に狙われたらもう絶対に逃げられないという意味での13。


世界最高のスナイパーとして、闇の世界に生きる。



それがデューク東郷です。









うちの実家は以前アパート経営などしておりまして、

俗に言う「大家さん」的な副業を持っておりました。



アパートって言っても、自宅の2階です。

建てるときに、2階は外階段をつけてアパートにしたんですね。

無論、木造です。


そういえば、名前もなんかヤボったいのがついてましたよ。

○○荘、みたいな。



そんなひどいボロアパートではありましたが、

僕が物心ついてから取り壊しまでの20年間ほど、

常に満室の状態が続いていたんだから驚きです。

5部屋しかなかったけど。




でもね、考えてみてくださいよ。

いまどき、6畳一間で築40年、風呂なんかついてないし、

トイレだって上からぶらさがってるチェーンを引っ張るタイプの和式です。

あげく木造で築40年近いシロモノ。



でも常に満室ってすごいでしょ?


その理由はただひとつ。








新宿駅まで徒歩圏。


これだけです。



そう、僕は新宿生まれ新宿育ち。

悪そうなヤツに本気で友達がいるからいやになります。


学校に普通にヤクザの子とかいましたからね。





20歳ぐらいのとき、小学校の同窓会やったんですよ。




ここむ 「あれ?竜ちゃんは?」


友達 「なんか覚醒剤取締法違反とかで懲役だってー」


とか、こんな感じですもん。



若干話しがそれましたが、うちの実家+アパートは新宿にあったと。

そういう話です。








ある日、母親が言うんですね。


「2号室の○○さん、夜逃げしちゃったみたい」



僕の記憶にある限り、過去2回ほどこういうことがありました。

1回目の人は、マジで切羽詰ってたみたいで、

家財道具一式全部置いて逃げちゃいましてね。


僕には戦利品として、大量のレコードが手に入ったんですけれども。




2回目の夜逃げということで、まあ母親も若干落ち着いてます。

家賃は取りっぱぐれてますけど、もうさほど驚かない。

しょうがないわねーとか言いながら、僕に2号室の片付けをさせようとする。



こんなとき、親からバイト代がもらえましたし、

滅多にない「他人の部屋を物色する」という行為を堂々と行えるチャンスです。

こりゃあオイシイ仕事ですよね。

あわよくば桃色な本とかゲットだぜ!ですよ。



さっそく全身をジャージ(戦闘服)に包み、軍手を装着して2階へ上がっていくわたし。




めくるめく他人の部屋物色ツアー。

うまくいけば、また前回みたいに戦利品を得られるやもしれません。

もちろん夜逃げですから、グッチとかロレックスとか落ちてるわけなくて、

大人から見ればくだらん物しか無いんですけどね。


でも、当時の僕からしたら、宝の山だったりするんです。



ちょっと長くなりますので詳細は割愛しますけれども、

まあいろんなものが出るわ出るわ。


結局ダンボール数個に戦利品を詰めてから掃除に取り掛かるわけですけど、

そのときに出会ったのがゴルゴ13のコミックでした。







・・・やれやれ、やっと話しがつながった。

でもまだ、当初書こうと思ってたことには触れてもいない。






ええと、それで、そのゴルゴ13が、20冊ぐらいセットでおいてありましてね。

これを翌日から読み始めたんですけど、

少年ジャンプしか知らなかった当時の僕にしてみれば、

まず絵がエロすぎてたまらない。


劇画ですからね、さいとうたかを先生は。


金髪で、でけえおっぱいの姉ちゃんが必ず出てきますしね。

たいがい殺されちゃいますけども、


ハードボイルドなんて世界観も知るわけが無く、

とにかく僕にとっては未知との遭遇です。




夢中になって読んだんですが、

その中にやたら記憶に残ってるセリフが出てきたんです。





「ダイヤモンドがとれすぎると海に沈めて価格を維持する」



マジですかと。



確かにダイヤモンドに限らず宝石ってのは

我々にとって原価が見えにくい商品のひとつですよね。



で、ちょっと調べてみたんですが、ダイヤモンドって世界中に流通してる

かなりの量を、なんとかいうグループが牛耳ってるんですって。


さらに驚いたのは、もしみんなが本気でダイヤモンドを掘りまくったら、

市場にダイヤモンドがあふれちゃって、

あっという間に1/3ぐらいの価格になっちゃうんですって。





・・・ほほぅ。

という裏事情があるならば、ゴルゴ13でのセリフも真実味を帯びてきます。

大量に流通させて値崩れするぐらいなら、仕入れたダイヤの原石を

海に投棄してでも利益をとったほうがいいという理屈ですよね。


ニンテンドーDSをわざと少量ずつしか作らなかった任天堂の戦略に似ています。



世の中にはさまざまな商品があふれていますが、

案外そうした商品の裏事情なんてのは知らないもんですよね。



なるほど、経営者ってのは、頭よくないと務まらないわけです。



ここむ







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Last updated  2008/04/26 08:24:15 PM
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