真実一路

2009/08/26(水)16:25

お粗末な政治劇~姫の乱

政治・選挙(123)

民主党の姫井参院議員の離党騒ぎはなんともお粗末な政治劇だった。 マスコミや政治関係者からは姫井議員への非難ばかりが聞こえてきそうだが、姫井議員の行動には別の真相がある可能性も考えられる。 そのひとつは〈スパイ説〉だ。 姫井議員は今月に入って新党結成の誘いを受けたと話しているが、実際にはもっと前から接触があったはずなのだ。そこで民主党の幹部は、党に反発を続けている渡辺秀央・大江康弘両参院議員の見張り役・内情偵察役として姫井議員を利用したというものだ。もっとも、渡辺議員側も民主党の情報収集役として姫井議員を利用していたかもしれないから、彼女は二重スパイの立場だったかもしれない。 もうひとつは、姫井議員が民主党内における自らの処遇を改善させるため、新党立ち上げを利用したとする説。 姫井議員は週刊誌の不倫報道などのせいか党内で孤立していたとみられる。おそらく地元の地方支部でも同様の状況にあり、かなりの不遇をかこっていたのではないか。そうした状況を打破するため新党立ち上げ話に乗った。民主党から慰留がなければそのまま新党に参加する。慰留があれば相応の条件を党幹部に突きつけると。こちらの説が事実なら彼女はかなりの政治技巧者ということになる。 いずれにしても、姫井議員は国会では一年生でも県議会議員二期の経験があり、また大学院まで出ている秀才型だから、民主党を離党することが選挙民に対する裏切り行為になることを事前に理解できないはずがない。 離党撤回会見の様子では、実際にはあまり複雑な裏事情はなかったと感じられたが、姫井さん、今後はプライベートにだけは隙を作らないよう十分に注意してください。

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