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短編小説【詩・小説】携帯小説・短編詩         ~百万人の感動へ向けて

連続短編小説 【世界編:第一章 サイト】

目の前にスイッチがある…。押せば世界は終わる。
【地球の自転を止めてしまうスイッチ】
青いスイッチの下には、そう文字が彫られている。


部屋には一つだけ小さな窓があり、そこから食料と水は
提供される。風呂とトイレは完備。
しかし…その部屋には出入り口は無い…。
依然封鎖されたまま…。
部屋の中心に置かれたスイッチ以外
何も存在しない部屋だった。

「もぅ一ヶ月か…」

真田はふとここ一ヶ月を思い返した様に呟いた…。


彼、真田 誠は、一ヶ月前
日本という国で、毎日同じ日々を繰り返していた。
ごく普通の役所の公務員
何もとりえが無いのがとりえだと 自負していた彼は
普段の退屈な日常に、刺激を与えるため
最近、急速に普及しつつあるインターネットにハマりつつある以外
別に変わったことも無く、無難に生きていた。

ところがある日、いつもの様に
気ままにネットサーフィンをしていると
とても奇妙なサイトに行き着いた。

そこには、ただ一言
【世界を滅ぼす権利を手にいれませんか?】
と、その下に
yes or no と書かれているだけ。

真田はくだらないと思いつつも、少し興味を覚え
適当にyesを選択してみたのだった。
すると次のページは、 
存在しなかった…。

真田(なんなんだ ここの管理者)
と思いつつも、特に気にすることなく
その日は眠りについた。


何事も無い日常の朝が始まる…
はずだったのに…

真田は目を覚まし驚愕した。

真田「ここは…何処だ…?」

真田は自分の目を疑いつつも、辺りをユックリと見回した…。

            

                …つづく



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