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カテゴリ: ライトノベル+ファンタジー
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 初潮を迎えた自分の身体に苛立ちを覚える秋月は、妹の春菜になつくロボット・ヨハネが子犬をかわいがる様子を見て、ちょっとした悪戯を思いつくが…ペットロボットを介した性と生の目覚めを描いた表題作、タイムトラベルした少女が自我の認識を獲得する「あたしを愛したあたしたち」、セクサロイドが語る波瀾の生涯「レプリカント色ざんげ」ほか、性愛SF9篇。日本SF大賞ノミネートの、切なく凛々しい傑作短篇集。 【目次】(「BOOK」データベースより) からくりアンモラル/あたしを愛したあたしたち/愛玩少年/いなくなった猫の話/繰り返される初夜の物語/一卵性/レプリカント色ざんげ/ナルキッソスの娘/罪と罰、そして 借りたのは新書の方です。 以前読んだ「電脳娼婦」と同じように、ロボットとかアンドロイドとか多めでした。 電脳よりはえげつなさが減ってて、切なさ多めの読みやすかったです。 びっくりなことに(失礼)えろくないのも何話か収録されておりました。森さんなのに! 過去と未来の「自身」と愛し合うためだけにタイムトラベル能力を獲得し、 それを思う存分にふるう少女が出てくる「あたしを愛したあたしたち」がすごかった。 時間を往復できるようになって、それでするのが自分とのセックスだけなんて! で、相手になる自分を愛しく感じ、いつか来る自分を楽しませるために外見を磨き、 果ては老人になっても過去の自分と求め合いに時間を越える…。 すごいナルシストです。極まってます。背筋が寒くなります。 「ナルキッソスの娘」は一転セクシー描写なし。 次から次へと女性を引っ掛けるジゴロの娘の受難の日々が語られますが、 肝心の父親が娘大好きででも女性たちに弱くって、嘘つきなのに嘘が下手でっていう、 駄目なんだけどその駄目さがぎりぎり愛嬌になる困った可愛い人でにまにま。 それで見た目も素敵なんだからたまんないよね! で、ちょいとだけですが出てくる女の子がとっても可愛いのです。 見た目以上に生きているので、可愛いというか、本当にいい性格してまして。 この子を本命にした長編とか短編集とかシリーズが読みたいものです。 で、緩急なくほほうと読み進めていくと、なんと最後が……一番オチが面白かったです。 夢中でページをめくるほどではないのだけれど、 不思議な魅力のある1冊でした。 各扉絵のイラストも可愛いし♪ で、ふと思ったのですがこれってかなり女性向けですよね? 性別関係なくではあるものの、男性同士も女性同士も生々しさはなく、 BLファンタジーが溢れんばかりの活躍っぷりだし。 BLになじみのない男の人がこれ読んで面白いのかな?とちょっと気になりました。 どうなんでしょう? 南図書館 小説の棚 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月29日 15時02分44秒
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