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2011/08/05(金)22:20

円山夢久「リングテイル」2~4巻 凶運のチャズ編

  ライトノベル+ファンタジー(34)

【内容情報】(「BOOK」データベースより) 「モノスの戦」から半年後の初夏。絵の師匠チェントのお供で、「九都市」東部の辺境都市、オクタを訪れていたマーニの前に、ひとつ目の怪異―全身が淡い象牙色に輝く白い銀目―が現れる。その銀目こそ「ヘクウルシュ」、遠い昔にオクタを襲った古の魔物に他ならなかった。白い銀目の魔法に捕われ、さまよいこんだ奇妙な谷で、マーニが出会った盗賊の頭は、自らを「凶運のチャズ」と名乗るが…。第6回電撃ゲーム小説大賞“大賞”受賞作第2弾。正統派ハイ・ファンタジー、満を持しての第2巻登場。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) “時の円環”に捕えられ、上古の時代に迷い込んだ魔道師見習いマーニは、ひょんなことから“凶運のチャズ”と行動を共にすることになる。“凶運のチャズ”―名うての盗賊にして、片目の盗賊王ゴヴァナンの信頼も篤い一の頭。だが自らの根城を失ったチャズは、ゴヴァナンから苛酷な代償を課せられる。何と、“森羅の森”に棲む正体不明の化け物・グードゥーを狩れというのだ!マーニはチャズ一味と共に、ひとつ目の怪異達が跋扈する森羅の森に赴くが…。第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作第3弾。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 黒山の人々と共に生きていく決心を固めたマーニ。だが、厳しい冬の訪れとともに、事態は不穏な方向に動き始める。盗賊達の一の頭「凶運のチャズ」が、盗賊王ゴヴァナンと決裂。公然と叛旗を翻したのだ!一方「谷間の都市」オク=トゥムでは、ホリンが父殺しの罪に怯え、徐々に心の平衡を失いつつあった。そして、未来の歌に歌われる「スールの日」。魔道王スウァルタは遂に、黒山攻撃の命を下すが…。第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作第4弾。「凶運のチャズ」編、いよいよ感動の完結。 ……なんてこった!? 先日思わぬ発掘品だった『リングテイル』。 即日続編を注文して、到着早々読みきったわけですが……まさか、タイムとリップとは! 上のあらすじの通り早々にはるか昔へ迷い込んでしまったマーニちゃん。 結局最後の最後になるまで戻れなかったうえ、回想のようなシーンも皆無のため…… 1巻終了後の王様や、語られていなかった先生との追加エピソードなんかも皆無でした。 ていうか本気で王様が出ない。欠片も。萌えが、憩いがー!! でまあ、ストーリーはやっぱり面白いのです。 マーニが過去に迷い込む、という過去があってこそ成り立つ現在があって、 このタイムとリップもまた運命の輪の必然だというのがよいねぇ。 過去を変えようと奮闘できるほどの知識もない昔というのも、いい。 現在に戻ったマーニは、相変わらず将来の約束された有望な魔術師見習いで、 その上に失われた歴史や、失われた知識・真実を唯一知る存在なわけで。 マーニ自身の特異性も強調されたチャズ編により、わかったことと深まる謎といったら! この後もさぞ面白い展開になりそうなわけですが……続編が出てない。。 続編希望! 電撃じゃないどっかからでも出ればいいのに!

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