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カテゴリ:自然・花・草・海など
この薔薇は、花が双子のようになって咲き始めます。 蕾のころは楚々として、子供のころは双子のように、 咲き開くと、何重にもなって見える花もできます。 よく考えてみれば不思議な花なのです かえるの王さま DER FROSCHKONIG ODER DER EISERNE HEINRICH グリム兄弟 Bruder Grimm 楠山正雄訳 一 むかしむかし、たれのどんなのぞみでも、おもうようにかなったときのことでございます。 あるところに、ひとりの王さまがありました。 その王さまには、うつくしいおひめさまが、たくさんありました。 そのなかでも、いちばん下のおひめさまは、それはそれはうつくしい方で、 世の中のことは、なんでも、見て知っていらっしゃるお日さまでさえ、 まいにちてらしてみて、そのたんびにびっくりなさるほどでした。 さて、この王さまのお城のちかくに、こんもりふかくしげった森があって、 その森のなかに一本あるふるいぼだいじゅの木の下に、 きれいな泉が、こんこんとふきだしていました。 あつい夏の日ざかりに、おひめさまは、よくその森へ出かけて行って、 泉のそばにこしをおろしてやすみました。 そして、たいくつすると、金のまりを出して、それをたかくなげては、 手でうけとったりして、それをなによりおもしろいあそびにしていました。 ある日、おひめさまは、この森にきて、いつものようにすきなまりなげをして、 あそんでいるうち、ついまりが手からそれておちて、 泉のなかへころころ、ころげこんでしまいました。 おひめさまはびっくりして、そのまりのゆくえをながめていましたが、 まりは水のなかにしずんだまま、わからなくなってしまいました。 泉はとてもふかくて、のぞいてものぞいても、底はみえません。 つづきはこちらです・・『青空文庫』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.12 15:41:34
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