【プレイ日記】ケイブ・イービル会
「ケイブ・イービル」とは、知る人ぞ知るBlast City Games(これしか出してない)のダークファンタジーボードゲーム。販売数が極端に少なく、ゴア表現が少しあり、コンポーネントがほぼ黒一色で目を引かないため、英語圏でさえマニアしか持っていないコレクターズゲームだ。そんなゲームを2012年のエッセンシュピールでいたるさんが発見。そして即買いw 言語依存性が高いので当然積みゲーとなってたが、最近ついに再販が決まったため、希少性が薄れる前にプレイしてみようということになった。メンツはいたるさん、タムラさん、私の3人。●ケイブ・イービル ボックスアート。箱からして黒一色。恐ろしく読みにくいが、左上には「CAVE EVIL」と書かれている。 ゲームボード……もといゲームシート。カードやタイルの品質はしっかりしてるくせに、なぜかプレイエリアだけは4つ折りの紙。 プレイヤーはネクロマンサーとなり、雌雄を決するために邪悪な洞窟内をうろついて資源やモンスターを集めて回る。勝利条件は2つで、1つは他プレイヤーの全滅。つまり負け抜けゲーだが、何と戦闘では12面ダイスを振って数値を競い合う(もちろんモンスターやネクロマンサーによる能力値も加えられるが)ので、モンスター差のない序盤に仕掛けると出目次第では返り討ちに会う。かといって中盤~終盤にはそれなりに守りを固めるので、よほど隙がない限りはなかなか他プレイヤーを攻めることはできなさそうだった。 もう1つの勝利条件は洞窟のボスモンスター次第。一定時間が経過するとその正体が判明し、その時点でゲームの勝利条件(ボスごとに決まってる)が明らかになる。さらに一定時間が経過するとボスモンスターが目覚めたことになり、それ以降のラウンドで勝利条件を満たしたプレイヤーが勝つ。たいていはこっちで勝敗が決まるだろう。 手番開始時に敵に接していたらマスト戦闘。そうでなければモンスター/アイテムカードを1枚引く。山札が何種類かあって、どこから引くかはプレイヤーが決める。召喚に必要な資源(屍肉、水晶っぽいもの、闇の炎の3種類ある)の組み合わせに偏りがあるので、召喚しやすそうな山から引くことになる。召喚/製造したいカードを引いたら手札に入れる。必要なコストを支払えば手元に置き、部隊に編成することができる。必要がなければ捨て札にして、そのコストのうち1種類を示された数だけ得ることができる。また、捨て札の一番上に欲しいカードがある場合はそれを引くこともできる。ここがなかなか面白いところ。コストが安いカードは出しやすいが、当然有用性もそれなり。強いカードは出すのが大変だけど、捨て札にすれば多くの資源に変換することができる。だけど他プレイヤーの中にそのカードを出せるだけの資源を持っている者がいれば、みすみすそのカードを捨て札置き場から取られるかもしれない……てな感じに悩むことになる。 山札にはイベントカードも混ざっていて、これを引くとモンスター出現ポイントに中立モンスターが沸いて飛びかかってきたり、資源が沸いたりする。中立モンスターは倒して得点にしたり、仲間にしたりできるが、資源を支払って買収することもできる。まあ倒すのが割と簡単なのでめったに買収はしないが。 何より楽しいのがトンネル掘削。部隊の掘削力に応じて数ラウンドに1回(最短で毎ラウンド)トンネルを掘ることができ、そのたびに未知の空間が広がって何かしらイベントが発生する。さらにはトンネルを埋めることもできるので、他プレイヤーの部隊の進路を妨害したり、生き埋めにすることさえできるw 部隊内のユニット数制限や戦闘周りのルールも特徴的で面白いのだが、長くなるので割愛。インスト1時間ほどで何とかプレイ開始。 最初の部隊。上のカードがネクロマンサーで、戦闘に使える6能力値がすべて12という強さ。下のカードは最初の部下で貧弱な坊や。 まずは全員が手近なポイントに落ちてる資源を拾いに行く……のはいいが、それが終わったらいきなりやることがなくなったw プレイヤー同士が序盤から殴り合うのでない限り、イベントが起きるかトンネル掘りをしないとゲームが硬直するようだったので、そこからはイベントカード多めの山札からカードを引くことにし、掘削力の高いモンスターを1部隊に集結させ、さらにつるはしまで装備させて毎ラウンドトンネルを掘る戦略に。いやー、トンネル掘るの超楽しいw 勝敗に関係なく、まずは掘削力を4(毎ラウンド掘るのに必要)に上げるゲームだなw バリバリ掘り進んでは新たな資源/モンスター湧きポイントを発見したり、人の本拠地を急襲しようとした(本拠地を落とされても負けてしまう)いたるさんの部隊を生き埋めにしたりとやりたい放題。これはいけるかと思ったが、出てきたボスの勝利条件は「ボスが目覚めたあとで、マップ中央の湧きポイントに最初に飛び込んだプレイヤーの勝ち」……なんだそれ! いきなりラグビーかアメフトみたいになったw 文句言ってても始まらないので、目覚めが近づいてきたところで中央付近に部隊を集結させ、周りを配下の部隊でガードしながら中央を本隊がランして飛び込む準備を整える。しかし強力なモンスター1体を召喚することにこだわるあまり、モンスター数が不足。ガードをいたるさんの部隊にこじ開けられた。それでも手番が回ってくれば勝てたが、タムラさんがあらゆる能力を駆使していたるさんの守りを突破し、勝利。最後は詰め将棋みたいになってた。 最終的な我がネクロマンサー部隊。本隊の強化と掘削第一小隊の編成まではよかったが、高速第二小隊と砲兵第三小隊のモンスター数不足が響いた。 ゲーム終了直前の状態。赤いのが我が部隊で、掘削第一小隊以外は中央に集結し、第二、第三小隊でネクロマンサー本隊を守る予定だった。しかしあっという間に左のいたるさんに蹴散らされ、そのあと右のタムラさんに後方からロングラントライを決められたw 最初に予想してたよりはずいぶん面白かった。勝利条件の突拍子のなさも、事前に知っていれば問題ないし、ゲーム中だってボスの公開から目覚めまではかなり時間があるので、そのあいだに対策を練ることは充分に可能だ。とはいえ、とても人に購入をお勧めすることはできない。おおむね真っ黒で所有欲をそそらないコンポーネント。凝りすぎて判読が難しい英語フォント(特に大文字が飾り文字になっており、続く小文字から単語を類推できないといちいち時間がかかる)。タイルを配置しなきゃならないのにシートが4つ折りなので、折れ目上にタイルを置くと浮いてすぐずれる。マップ上で部隊の位置を示すのが、トークンではなくて2つに折った薄い紙の駒……雑誌の付録かよw とにかくプレイアビリティの低さが際立つ。ゲームの出来は悪くないだけに惜しい。テーマ的に暗い雰囲気を出したいのは分かるが、黒一色以外にもやりようがあるはず。シートをボードにし、フォントを変え、駒類を一新してあれば2版を買ってもいいが……ないだろうなw このあとビッグバントーナメントとなる予定だったが、主催のオビ湾さんが都合で来られなくなったため、引き続き3人で軽いのをいくつか遊んだ。●フォッペン いつだかの「ゲームリンク」の付録。フリードマン・フリーゼ作のトリックテイクで、マストフォロー、切り札なし。トリックを取ることに意味はなく、各トリックで最弱カードを出したプレイヤーは「フォッペン(馬鹿)」となって次ラウンド休み。つまり毎ラウンド誰か1人は必ず抜け番となる。最初に手札をなくしたプレイヤーは得点、あとのプレイヤーは残った手札に応じて失点。ただし手札をなくした最後の手番でフォッペンとなったら得点なし。何回かやって最多得点プレイヤーの勝ち。 ルールは簡単。ゲームとしても面白いんだろうと思う。しかし、プレイ人数が「3~6人」となってるが、3人ではゲームにならない。カウンティングが重要なのは言うまでもないが、どのスートでもフォローできるワイルドカード(ただし数値は1で最弱)があるのが肝なのに、これが3人プレイではまったく機能しないのだ。何しろ最初の1巡以外は常に2人プレイ。ワイルドカードの1を出そうが、フォローできずに他の色のカードを出そうが最弱なのは一緒だからね。 ゲームがつまらないわけではなさそうだが、明らかに楽しくプレイできない人数をプレイ人数として表記するのは困りものだ。最低4人はいるだろう。●ゴブリンの戯れ言、フェアリーの決め事! 和訳ルールはこちら。 続いてこれ。原題は「Goblins Drool, Fairies Rule!」で、脚韻が重要なゲームなのでそれを意識した邦題をつけてみたけど、やっぱり無理があるなw “Drool”が“戯れ言”はいいとして、“Rule”が難しいな……。 このゲームの売りはなんと言ってもアートワーク。フェアリーがみんな可愛い! ゴブリンもまあ愛嬌がある! もう充分じゃないか(じゃあゲームじゃなくて画集を買えばいいのに)。 ゲームとしては……ルールを訳したときに予想した通り、大人がガチでやると終わらない。自分が勝てないとき、下家が次の手番で勝つ可能性を0にするのが容易だからね。カードの裏表を完全に暗記して、どんな手を打たれても勝てるって形にできるなら別だけど……そんなことまずできないし、そもそも理論上可能かどうかも怪しい。まあこの日は私の凡ミスで下家のいたるさんが勝ったけどw 3人だと数枚のカードがゲームから除外されるが、ランダムで抜くとアイコンに偏りが出て最初から詰むプレイヤーも出そうなので、できるだけ平均的にアイコンを減らすようにするか、いっそ抜かずに全部場札にした方がいいかもね。あと、どうしてもゲームとして楽しみたければ、1手10秒くらいの早指しにすればミスって終わることが多くなっていいんじゃないかな。●ロボトリノ 写真撮り忘れ。もう何回も紹介したからいいよねw 先日重げ会で4人プレイしたが、今度は3人で。やはり3人プレイはしびれる熱さ。もちろん人の思考を完全に読み切ることはできないのだが、相手が2人というのは「もしかしたら読み切れるかも?」っていうぎりぎりの人数なんだろう。2人プレイだともっと熱くなるのは確かだが、負けたとき運のせいにできる3人プレイの方がいいねw 12本中7本取って勝ったので、大満足のうちに解散。ビッグバントーナメントの再開を心待ちにしております。