2013ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
前年のエッセンシュピールから今年のエッセンシュピール直前までの「ゲーム年度」で印象に残ったゲームから10タイトルを選んでみた。今年度は「ベスト10」ではなく「十選」とした。大した違いはないが、すでに国内外で高評価を得ていて私が紹介するまでもない傑作は外し、あまり評価を聞かなかったり、システムがちょっと独特だったり、冷静に判断すればクソゲーなんだけど不思議と面白いからプレイして欲しいものなどを列挙した。なお、今年度私が初めてプレイしたゲームから選んでいるので、新作とは限らない。●ピクセル・タクティクス(Pixel Tactics) 2人ゲー枠。ドット絵! 各カードごとに4つの能力+1つのリーダー能力! アメゲー好きにはたまらないw 言語依存バリバリなので日本語化しないとまともにプレイすることもできないが、それを乗り越えるだけの価値はある。国内で流通している「バトルコン:インディーンズの闘い」と背景世界が同じなので、そちらを持っていればよりいっそう楽しめるかもしれない。●指輪戦争(第2版)(War of the Ring (second edition)) 2人ゲーからもう1つ。「ピクセル・タクティクス」とは真逆のウォーゲーム。とはいえスタック制限や強ZOCなどの難解なルールはあまりない(ルール量は多いが)。勝利条件が両陣営に2つずつあり、その両方をにらみつつゲームを進めるところが実にいい。お値段はお高めだが、プレイ機会があるなら持ってて損はない。拡張もあった方が幅が広がっていい。●ボトルインプ(The Bottle Imp) トリックテイク枠。「ポテトマン」とどちらを挙げるか最後まで迷ったが、ほぼ5人専用な「ポテトマン」に対し、3人か4人で楽しめる「ボトルインプ」に軍配を上げることにした。トリックテイクはどうしてもテーマ性が薄くなりがちだが、これはその点もばっちりで素晴らしい。現在出回ってる新版はボトル駒がないのが残念だが、面白さは変わらないので、無理に旧版を探す必要はないだろう。●(株)ゴブリンズ(Goblins, Inc.) バカゲー枠。最適人数が4人ちょうどのペア戦なので間口が狭いし、勝ち負け考えると1戦目で負けたプレイヤーに勝ち目はほぼないので、ガチゲーマーには不向き。しかしねえ、自分で作ったロボット(というかポンコツ破壊機械)をえっちらおっちら操縦して相手のロボットをぶっ壊すとか、面白いに決まってるだろ! 勝ち負けとかどうでもいいんだよ! 面白いのにすでに忘れられてる不遇のゲーム。個人的には「ギャラクシー・トラッカー」より上なんだけどなー。●ロビンソン・クルーソー:呪われた島の冒険(Robinson Crusoe: Adventure on the Cursed Island) 協力ゲー枠。協力ゲームと言っても「パンデミック」系とはどこか違う気がするタイプ。よりRPG寄りになってる感じかなあ。失敗しても楽しいのはいい協力ゲーの最低条件だけど、これは結構運の要素が強くて、かなり序盤に「今回は無理じゃね……?」って状態になることも多い。ところがそうなっても面白いんだよなー。滅びの美学というか、死力を尽くしてから死にたくなると言うかw ちょっと言葉では説明しづらいので、協力ゲーがイケる口ならプレイして確かめて欲しい。国内流通してないけどなw●レディース&ジェントルメン(Ladies & Gentlemen) パーティーゲーム枠。と言うほどパーティーゲームっぽくもないが。これもペア戦で、面白くプレイするためには最低6人(できれば8人か10人)必要だし、必然的に広いスペースが必要になるので間口が狭い。しかし、これもまた他にないゲームで、紳士プレイヤーと淑女プレイヤーがまったく違うことをするというのがいい。ただ、間違いなく淑女側は面白いんだが、紳士側が面白いかどうかは不明。早い者勝ちでタイルめくってるだけな気もするしなw できればリアル男女ペアでプレイしたいところだが、野郎だけでプレイしてもなんとか楽しめるよw●富と栄光(Fortune and Glory: The Cliffhanger Game) テーマゲー枠。インディ・ジョーンズみたいな世界観の中で、何をやっても襲いかかってくる危機をひたすら乗り越え続ける。やることはダイス振ってカード引くだけなので、システムだけ見たら全然大したゲームじゃない。しかしねえ、それ言ったら同じパブリッシャーの「ラスト・ナイト・オン・アース」だってそうなのに、あっちはそれなりにプレイされてるわけで。ゾンビゲーよりは遺跡探検ゲーの方が、テーマ的には好まれると思うんだけどなー。やはり値段がネックなんだよね。3つ折りのボードを6つ折りにして、箱のサイズをよくある正方形大箱にすればもっと評価されたはず。惜しいゲーム。●Cuba Libre(Cuba Libre) ウォーゲーマーがプレイして楽しめるユーロゲーム兼ユーロゲーマーがプレイして楽しめるウォーゲーム枠(長い)。今のところCOINシリーズの最高傑作は「Andean Abyss」だと思ってるが(来年出る「Fire in the Lake」をプレイしたら変わるかも)、今年度作品ではないのでこちらを挙げておく。マップが狭くて選択肢が(比較的)少ないので、COIN初心者にいいんじゃないかな。途中のプロパガンダでのサドンデス勝利を狙う場合、本質的には博打ゲーになってしまうのだが、それを欠点と感じないくらいに面白い。何とかこのシステム使ってファンタジーテーマのゲームを(ry●七王国の玉座(第2版)(A Game of Thrones: The Board Game (Second Edition)) マルチゲーム枠。基本セットだけだと最低5人(できれば6人)欲しいのでやはり間口が狭いが、2つ目の拡張使えば4人でできるので(ただしちょうど4人でしかできないw)、対応人数も広がっていいだろう。土地を支配してもすぐには反映されない補給要素や、競りで決める3つの序列順など、変わったシステムがきちんと機能してる良ゲー。人気小説・テレビドラマがテーマなので読んでる・見てる人に勧めやすいのもいいんじゃないかな。●銀杏都市-ギンコポリス-(Ginkgopolis) 絶賛一歩手前枠。いや、これ今年度高い評価を得てる他のゲームに勝るとも劣らないゲームなんだけどね。ルールブック読んでもどんなゲームかよく分からず、1回プレイしてもどんなゲームかよく分からないってのが評価されない要因だろうな。リプレイ派と言っても、1回目で明らかに面白いゲームをリプレイする人が大半だろうから、もやっとしたゲームの評価を固めるためにもう1回プレイしようって気にはならんよな。でもいいゲームだから! スルメゲーという言葉が最も似合うゲームだから! カードドラフト+1枚山引きというのも、戦略性と運の要素をほどよく絡めた良ルールだし、勝ち筋も複数あるし。拡張出る前にもう一度押入から引っ張り出して欲しいゲーム。 以下は他の候補作。コメント、リンクは省略するが、どれを取っても素晴らしいゲームだった。選ぶのにほんと苦労した。ゴア:新たなる船出ツォルキン:マヤ神聖歴ウィ・ウィル・ウォック・ユーペロポネソステラ・ミスティカサバービアグレート・ジンバブエキーフラワーフェニキアセレニッシマ蟻の国傭兵隊長アフター・ザ・フラッドタマニー・ホールポテトマンマンハッタン計画 以下はボードゲームラズベリー賞。よくまあこんなの出したもんだというものばかり。別の意味でプレイしてみる価値ありwマフィアダラーコピーキャットゴォ~スト!マッチングライオンワールド・チャンピオンシップ・ドッジボール陥落都市カレズ 今年も大勢の方に遊んでもらいました。全員のお名前を挙げることはとてもできませんが、特に定例会に参加してくれるメンバーに感謝を。珍しいゲームにしょっちゅう誘ってくれるドゥームナイトたちに感謝を。マルチやウォーゲーム風ゲームなど、自分からは決してプレイしないゲームに誘ってくれるつなきさんと旅団長さんに感謝を。「ポリス」の英語カードをお貸しいただいたひだりさんに感謝を。これがなければ翻訳できなかったでしょう。一緒にゲームしていただいたすべての皆さんに感謝を。 あとなんか適当にけがわさんに感謝を……しなくていいか? 今年は春GMでちょっと挨拶して、フリマで10分ほど立ち話しただけだしな……まあいいや、感謝を。 拙い和訳を採用していただいたホビージャパン様、テンデイズゲームズ様、ゲームフィールド様に感謝を。おかげで灯油と餅が買えます。 来年もまた面白いボードゲームをたくさんプレイできますように。