ボックスアート

ゲームボード

フランスの新興パブリッシャー、Krok Nik Douil editionsによるエッセンシュピール2011新作。デザイナーは社長でもあるAlain Epron。つい先日、バネストで取り扱った「マムート」の作者。
テンデイズTVの「エッセンの注目作はコレだ!:シミーズ編」を見た人には、タナカマさんによって繰り返されたオヤジギャクが記憶に残っていることだろうw 言うまでもなく、3の倍数のターンにバカになるゲームではないw
プレイヤーはバヌアツで経済的に成功することを目指す。海で魚を捕ったり財宝をサルベージしたり、島で原産品を買い付け輸出したり、売店を作ったり、その売店で魚を売ったり、名物の砂絵を描いたり、観光客を運んだりする。それぞれのアクションには対応する専門家がいて、その人物の力を借りているとより多くの利益を得られる。こうしてお金と繁栄点を稼ぎ、8ターンプレイ後に最も多くの繁栄点を得たプレイヤーが勝ち。
プレイヤーはボート駒を使って島から島へと海上を移動する。前述のようなさまざまなアクションによってリソースを(または繁栄点を直接)稼いでいくが、何をするにしてもアクションを行う海域(またはアクションを行う島に隣接する海域)にボート駒を置かなければならず、そのために航海アクションを行う必要がある。マップはヘクスタイルを使ったモジュラーボードで、ターンごとにスタートプレイヤーが2枚ずつ配置していくので、ゲームごとに違った配置が楽しめるようになってる。
アクションの実行の仕方が独特。このシステムをなんと言ったらいいのか。まずアクション計画フェイズがあり、各アクションスペースに、手番順にマーカーを2個、1個、2個と合計5個置く。その後のアクション実行フェイズに、手番プレイヤーは自分が最大多数(同数の場合は先手プレイヤーが優勢)のマーカーを置いているアクションのいずれかを実行することができる。アクション実行後にそのマーカーは取り除かれるので、基本的にはバッティングしたプレイヤーもあとからそのアクションを実行することができる。しかし売店や砂絵スペースには限りがあり、魚や財宝は先に取った方が価値が高い。重要なアクションで先手を取りたければ1アクションに2個3個とマーカーを費やすことになり、その分実行できるアクション数は減る。逆に後手でもよければ最大で5アクションを実行できるかもしれないが、手番が来たときに1つも優勢を取っていない場合、いずれかのマーカーを無駄に除去しなければならないので注意が必要だ。
だいたい何をするにもお金が必要だが、バヌアツというところでは金持ちは寄付しなければならないらしく、所持金が10バツ貯まると強制的に5繁栄点に変換されてしまうw アクションの順番を間違えたり、あるいは優勢が取れなかったためにやむなく別のアクションを実行して小金を稼いでしまい、寄付して繁栄点をえたはいいものの本命のアクションを実行する金がない! なんてことにならないようにw
非常に先手有利なシステムだが、何もしなければスタートプレイヤーは変わらない。「休息」アクションを取るとトークンを引くことができ、その中に「スタートプレイヤーとなる」ものがあるので、下家プレイヤーは積極的に引きにいった方がいいかもしれない。
ちょっと独特のルールが多く、どんなゲームになるかはプレイしてみないと分かりそうにない。大外れはしなさそうだし、アートワークやテーマが気になったなら購入もありだろう。テンデイズゲームズが取り扱いに興味を示しているようなので(南国ゲー大好きだからねw)問い合わせてみれば前向きに検討してくれるかも。(追記:「すでに取り扱い決定」とのコメントをいただきました)
余談だが、バヌアツの砂絵はユネスコの無形文化遺産選定初期に「人類の口承及び無形遺産の傑作」として宣言されたらしい。是非一度見てみたいものだ。