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2011.09.29
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カテゴリ:和訳

ボックスアート
トゥルネープレイエリア

プレイエリア
トゥルネーボックスアート

 デビュー作「トロワ」で昨年のエッセンを騒がせたPearl Gamesの2作目。デザイナーにSebastien Dujardin、Xavier Georges、Alain Orbanの3人、アーティストにAlexandre Rocheと、「トロワ」とまったく同じスタッフによるカードゲームだ。

 トゥルネーとはベルギーにある古い都市のこと。プレイヤーは9世紀末の有力者となり、この都市の1区画を担当して、ノルマン人の襲撃による荒廃からの復興を目指す。

 プレイヤーは市民駒を6個(上級ルールでは3個)持ってゲームを始め、これを使って山札のカードを手札に加えたり、自分の区画にある建物カードを活性化してその効果を発動させたり、たいていはプレイヤーに悪影響を及ぼすイベントカードに対抗したり、ドゥニエ(お金)を獲得したりする。市民駒とカードは黄、白、赤の3色に分かれており、それぞれ民間人、聖職者、軍人を表している(「トロワ」と同じだ)。また、カードはレベル1からレベル3まであり、レベルが高くなるほど効果も大きくなるが、カードを引くときにより多くの市民駒が必要になり、区画に置くときのコストも高くなる。カードを引くときにも、建物カードを活性化させるときにも同じ色の市民駒を使わなければならない。

 市民駒を使ったアクションとは別に、プレイヤーは手番開始時に手札のカードを自分の区画に置くことができる。カードには建物(市民駒を使って活性化するとさまざまな利益が得られる)、人物(同じ列、または同じ段にある建物カードを活性化させたとき、追加の利益をもたらす)、名声建造物(ゲーム終了時に特別な得点計算を発生させる)がある。どのカードも役に立つが、区画に置くには当然コストがかかるし、区画には3×3のスペースしかないので、どのカードを出すかはよく考える必要があるだろう。

 カードの出し方にはもう1つ変わったルールがある。空きスペースには当然問題なく置くことができるが、すでに同色のカードが置かれているスペースに重ねて置くこともできる。また、他の色のカードが置かれているスペースにも、その(またはそれらの)カードを山の下に戻せば置くことができる。「建物の活性化」アクションで活性化できるのは一番上のカードだけだが、ゲーム終了時には重ねられた下のカードが持つ名声点も計算に入れる。同色のカードは何枚でも重ねることができるので、効果の小さな低レベルカードがいらなくなったらどんどん重ねていくべきだろう。少し「ロンドン」に似ているかもしれない。

 「トロワ」では「お金を払えば他プレイヤーのダイスを使うことができる」ルールがあったが、「トゥルネー」では2ドゥニエを支払えば他プレイヤーの市民駒を使うことができる。いったん使った市民駒は所有者の広場カード(市民駒置き場)の横で横倒しになり、1アクションを消費して「市民駒の集結」(自分の市民駒すべてを広場カード上に立てて置く)を行わない限り使えないので、より多くのアクションを実行するためにも、他プレイヤーのアクションを邪魔するためにもお金は重要だ。

 「トロワ」とは異なり、「トゥルネー」にラウンドの概念はなく、スタートプレイヤーから時計回り順にゲーム終了時まで手番をプレイしていく。ではどのタイミングでイベントが発生するかというと、いずれかのカードの山から「町の廷吏」カードが引かれたときだ。このカードは各山に1枚ずつ入っているので、イベントは最大9回発生する。さらに、各イベントカードには発生のたびにマーカーとしてドゥニエが置かれ、「置かれているドゥニエの枚数」に等しい回数だけ効果が適用される。たとえば「各プレイヤーは1ドゥニエを失う」というイベントカードの上に3ドゥニエが置かれている場合、各プレイヤーは3ドゥニエを失うことになる。イベントへの対抗にもコストがかかるのでなかなか手が回らないかもしれないが、放置し続けるととんでもない被害を受ける羽目になるから注意が必要だろう。

 終了条件が満たされたら全プレイヤーが最後の手番をプレイし、最後に1枚だけカードを区画に置く機会を得て、ゲーム終了。区画内にある各カードの名声点のほかに、見えている(各区画で一番上に置かれている)名声建造物による追加名声点が得られる。この名声点はカードを置いたプレイヤーだけでなく、全プレイヤーが得られるのだが、他プレイヤーは若干条件が悪くなる。たとえば「市庁舎」が建てられている場合、それを自分の区画に置いたプレイヤーは所持している黄色の市民駒1個ごとに2名声点を得られるが、他プレイヤーは黄色の市民駒1個ごとに1名声点しか得られない。自分に有利な名声建造物をできるだけ多く建てたいし、ゲーム中に他プレイヤーに逆転されてしまったら、いっそ他のカードを重ねてしまうという判断も必要になるだろう。


 「トロワ」と違ってダイスを使わないので、運の要素は減ってるだろう。誰かがカードを引かない限りはイベントが発生する可能性はないので、そのマイナス効果に汲々とすることも(それほどは)なさそう。「トロワ」は大聖堂を建てるのがテーマだったのにもかかわらず、ほとんど建設しなくても勝つことができたが、今度は区画に建物カードを置かない限りはほとんど点が入らないので、よりテーマの再現性は高くなったんじゃないだろうか。カードを引くときにもランダム性を薄めるルールがあり、「トロワ」に勝るとも劣らぬ戦略性の高いゲームになってる感じだ。

 残念ながら前作に引き続きルールブックの字が小さく、非常に読みづらいw カード効果はすべてアイコン化されているが、1つ1つの効果が細かいので、見ただけで分かるとは言いがたい。サマリーは必須だろう。それでも、手元に自分の町ができていくのを眺めてにやにやするのが好きな箱庭ゲーマニアなら、今作も買って外れなしと言えそうだ。







Last updated  2013.07.16 10:32:30
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