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2012.01.01
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カテゴリ:ボードゲーム

ボックスアート
フォーチュナボックスアート

ゲームボード
フォルトゥナゲームボード

ゲームボード拡大図
フォルトゥナゲームボード拡大図

 デザイナーはMichael RieneckとStefan Stadler。いくつかの小さな賞を取った「大聖堂」のほか、「キューバ」「大聖堂:終わりなき世界」といずれもBGG100~200位くらいの良作を作ってきたコンビだ。Stadlerは1人では数えるほどしか作っておらず、Rieneckは1人だとろくなものを作らない(特に軽量級になればなるほどひどいw)という印象だが、2人そろうと私好みのゲームを作るので、今作にも早くから注目していた。タイトルは英語読みすると「フォーチュナ」ってとこだろうけど、古代ローマが舞台ってことで、ラテン語読みして「フォルトゥナ」とした。

 初っぱなから文句を書くのも見苦しいが、このゲームのルールブックにはゲームの背景を記したフレーバーテキストがない。たぶん箱裏にあるんだろうが、できればルールブックに書いて欲しいところだ。

 プレイヤーは(おそらく)古代ローマにおける地方都市の偉い人になる。官僚が地方より中央を目指すのは古今東西変わらないので、プレイヤーもローマを目指す。そのためにはカエサルのご機嫌を取らなければならず、ローマ人が水不足と聞けば水を、食糧不足と聞けば穀物を持って飛んでいき、カエサルが酒宴を開くと聞けば地元のワインを献上し、戦争すると聞けば鍛え上げた百人隊長を兵役に出す。そうして一歩一歩着実にローマに近づき、誰かがカエサルの宮殿に到達した時点でゲーム終了。ここでローマ市内にすら入っていないような腑抜けは足切りw 残ったプレイヤーで一番勝利点を稼いだプレイヤーが勝ち。

 まず、手番プレイヤーはさまざまなアクションを実行する。実行できるアクションは最初に配られた3枚のカードによって決まるのだが、これが全プレイヤー公開情報となっている(1枚は裏向きになってるが、何のカードかは分かる)。自分のカード3枚から1枚を選んで(必須)そのアクションを実行する(任意)のだが、そのあと選んだカードを他プレイヤーの表向きのカードと交換する。ここがこのゲームの肝だろう。取ったカードは裏向きになり、裏向きのカードは他プレイヤーによって交換されることがないので、次ラウンドに実行したいアクションカードが他プレイヤーの手元にあるなら、それを取って確保すればいい。もちろん表向きで残っているカードを使ってもいいし、先手プレイヤーから交換で来たカードを即座に使ってもいい。自分で取ったカードを使い続けて計画通りにプレイすることも、降って湧いた好カードを使って計画を修正することもできるということだ。

 各ラウンドのスタートプレイヤーさえ、このカードで決まってしまう。ラウンド終了時に「フォルトゥナ」カードを持っているプレイヤーが次のスタートプレイヤーとなるので、不利な後手(かなり不利なのだ)はこぞってこのカードを狙ってくるだろう。また、このカードをアクションとして使うとローマに1歩近づくことができる。何しろローマの宮殿に到達するのが終了条件で、近づくほど得点も増えるから、これは非常に直接的で強烈な効果だ。しかし、もちろん使ってしまえば他のカードと交換しなければならず、それは有利な先手を失うことになる。判断に迷うところだろう。

 軍事力である百人隊長駒を支払えば、カードを交換することも裏返すこともなく、自分が持つ表向きのカードを使って追加アクションを実行できる。これも強烈な効果だが、百人隊長駒は結構高いし、他の使い道もある。毎回追加アクションというわけにはいかないだろう。

 アクションを実行したら、皇帝のご機嫌を伺うためにダイスを振る。1~6番の好意カードがあり、プレイヤーは出目以下の番号を持つカードを1枚選んで使うことができる。1番のカードなら水駒1個でローマに1歩近づき、2番のカードならワイン駒1個か2個でローマに1歩か2歩近づき……といった具合だ。当然、出目が大きい方が選択肢が増えるのでありがたい。アクションの中には振るダイスを増やすものがあり、そうすると振ったダイスの中から任意の1個を選べるので、高い目を出しやすくなる。かなり高コストだが、実行する価値はあるだろう。1回使われたカードはラウンド中裏返され、使えなくなるので、単純に後手が不利だ。スタートプレイヤーを取るのが重要になる。

 5番と6番の好意カードはちょっと趣が異なる。アクションの中に「結婚する」というものがあるのだが、結婚した状態で5番のカードを使うと無料で1歩進める。さらに結婚した状態で「邸宅」を建て(アクションに「建設」がある)、5番のカードを使うと無料で2歩進める。結婚していて家を建てていると、それだけで男としての格が上がるということらしい……リア充か! 結婚してる奴がそんなに偉いのか! 独身じゃダメなんですか!

 ……ふう。さて、6番のカードは宗教がらみで、神に仕える「ウェスタの処女」と呼ばれる修道女を抱えていると、それだけでその駒数分ローマに近づくことができる。ウェスタの処女駒は失われないので、駒を持ってダイスで6を出し続ければ、かなり楽にローマに近づけるだろう。もちろんウェスタの処女駒は高コストだし、6が出るかどうかはダイス次第なので、そううまくはいかないだろうけど。

 何ラウンドか使われなかった好意カードには特権トークンが置かれ、これが置かれているカードを使うと特権カードを1枚得ることができる。効果は資源駒をもたらしたり、ローマに近づいたりといろいろだが、やはりゲーム終了時に勝利点をもたらすカードは何枚か欲しい。このルールがあるため、あまり人気のある好意カード(6番とか)ばかり取ってもいられない。即座にローマに近づくか、将来の利益に投資するか。バランス感覚が問われそうだ。


 さて。最初に挙げた「大聖堂」「キューバ」「大聖堂:終わりなき世界」に比べると、少し軽い印象。カードアクション部分が独特で、似たゲームを思いつかないので、どんなゲームになるか想像できない。各人がひたすら自分の路線を淡々と進みそうな気もするし、他プレイヤーが取ったカードを見て次以降のアクションを予想し、ブロックしたり競合を避けたりと考えるゲームな気もする。どうだろうねえ。

 それより気になるのは、やはり皇帝の好意を得る部分だ。何しろダイスを振る。別にランダマイザーはダイスだけじゃないけど(カードだってたいていのゲームではランダムに配られるんだし)、それでもダイスを振るとなると運の要素が強く思えてしまう。どれだけ準備を調えても、出目が1なら水駒1個しか献上できないわけだしw やはり早めにダイスを最大(3個)まで増やすのがセオリーだろうか。とはいえ、これもアクションだからカードを取れないと話にならないわけで。2個がせいぜいかなあ。どうだろう。

 正直言って、ルールを読んだ段階で「やべえ、こいつは面白そう!」って感じにテンション上がるゲームではない。しかし実績のあるデザイナーコンビ、美麗なアートワーク、どんなプレイになるか予想できないシステムと、興味を引かれるところは多い。なんとしても一度はプレイしてみたいゲームだ。






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Last updated  2013.01.04 13:42:03
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