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2012.01.05
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カテゴリ:和訳

ボックスアート
塩辛い海でボックスアート

ゲームボード(クリックで拡大)
塩辛い海でゲームボード

 Marco Pranzoのデビュー作。パブリッシャーはイタリアのGiochix.it。「俗語論」では検索しても一切引っかからない人物名や歴史的イベントに、「ラ・プラタ川」ではいつになっても終わらないルール改訂に苦しめられたので、このパブリッシャーのゲームというだけで敬遠していたが、どうも評判がいいようなので訳してみた。それにしても、やはり内容物一覧はルールの一番最後にあったな……どう考えても一番最初に持ってくる情報だろ、それはw
 なお、すでに国内でいくらか流通しており、その邦題は「塩の海の上で」となっているが、どうも塩の海というと塩湖を彷彿とさせるので、ここでは文字通りに訳して「塩辛い海で」とした。

 舞台は16世紀フランスの一都市、ルーアン。プレイヤーは塩漬け魚貿易で栄えていたこの町の商人となり、船に塩を積み込んで漁場に出し、ニシンやタラを塩漬けにして持ち帰って売り払って利益を得る。最初は船が1隻しかなく、商売に不可欠な塩を生産する塩田も小さいので少ししか塩が取れないが、新しい船を買ったり、塩田を大きくしたりもできる。また、町の建物の建設に出資すれば、その建物の能力を使って行動を有利にしたり、ゲーム終了時に追加得点を得たりできる。5ラウンドプレイして一番儲けたプレイヤーの勝ち。

 まず、ラウンド開始時にそのラウンドのイベントタイルに従って、塩、タラ、ニシンの相場が変動する。「塩+2」とか「ニシン-1」とか書かれてるので、それに応じて価格マーカーを上げ下げする。タイルの一番下には、そのラウンドの天候が描かれている。凪ならまったく問題ない(帆船時代に凪で本当に問題ないのかはともかくw)が、嵐だと漁場に行くときに船が破損し、積荷の積載量が減る。他にも、最初に出航した船が狙われて破損する「海賊」と、漁場に行ったすべての船の水揚げ量が減る「不漁」というイベントが発生することもある。この時点で次ラウンドのイベントタイルをめくるので、プレイヤーは将来の相場変動や天候に注意してそのラウンドの行動を決めることになるだろう。

 そのあと、スタートプレイヤーから1アクションずつ実行していく。アクションは4種8種類。誰かがアクションを実行すると、その種類のアクションコストが1金上昇するシステム。たとえばスタートプレイヤーが「建物の建設」を行ったとする。どの種類のアクションも、最初のコストは0金なので、プレイヤーは無料で何らかの建物を建設することができる。そのあと、「建物の建設」は「町アクション」なので、ボード上の都市アクションコストマーカーを1金のマスに進める。次に「町アクション」(「建物の建設」か「塩田の購入」)を行ったプレイヤーは1金を支払わなければならず、その次のコストは2金に上昇する……といった具合だ。いわゆるソフトパスのルールを採用しており、手番をパスしたプレイヤーも、次に手番が回ってきたらまたアクションを実行することができる。

 全プレイヤーがパスしたらラウンド終了。ラウンド終了時に使える建物能力を使ったり、建物による収入が発生したり、塩田で塩が生産されたりする。この時点で「銀行」を持たずに40金を超えていたり、「地下金庫」を持たずに80金を超えていたりすると、それぞれその金額まで切り捨てられる。このルールはaleaの「アウグスブルグ」に似てるかな(あっちは必要なものを持ってないと、そもそも上限を超えて得点できないが)。また、借金しているプレイヤー(-22金まで借金することができる)はここで利息を1金支払う。ご利用は計画的に。手番順を所持金順(少ない方から多い方)に決め直して次ラウンドに。5ラウンド終了後、建物による追加収入を得て、最も所持金の多いプレイヤーが勝者となる。

 基本ルールは非常にシンプルで、ルールブックでも1ページしか割かれていないw あとは個別のアクションや建物の能力についての説明だ。そしてアクションは8種類、建物にいたっては14種類もある。

 何しろ先手が有利なのは明白だ。仮に同じことを追随してやったなら、アクションコストの分で確実に負ける。4種類あるアクションのどれも軽視するわけにはいかない感じなので、今すべきことの中で一番コストの安いアクションを実行するのがいいんじゃないかな。あと、たいていこういうゲームでは最終ラウンドに先手になるのがいい気がするので、4ラウンド目にはちょっとしゃがんで手番順をコントロールするのもありかもw

 ちょっと気になるのは、メインテーマである「塩漬け魚を売ってお金を得る」までのプロセスの長さだ。1ラウンド目は最初から船に塩が積まれているものの、それでも「漁場に出て魚を塩漬けにする>ルーアンに戻る>市場で売る」の3アクションが必要だ。2ラウンド目以降、塩田で取れた塩は倉庫に置かれるので、この前に「塩を船に積む」というアクションがさらに必要になる。まあ10~16金を持ってゲームを始めるし、ラウンドが進むにつれて裕福になり、コストの高いアクションも実行できるようになって毎ラウンド5、6回(あるいはそれ以上)アクションを実行するんだろうけど、ルール読んだ限りでは冗長のような気もする。ここのところは実際にプレイしてみないと分からないけど。

 建物の効果はどれも強力で、どれを建設するかは悩ましい。「銀行」(得点によっては「地下金庫」も)は必須として、2つ揃ってると船を建設できるようになる「造船所」と「海軍兵学校」(船長を養成するらしい)は欲しい。誰かが建設していればいいのだが、造船のたびに建物の所有者はお金がもらえるのだ。この2つを含め、ほとんどの建物は2人か3人までしか建設に参加できないので、自分の戦略に必要だと思われる建物には早めに着手しておきたいところだろう。


 お金=勝利点というのは、ちょっと前のクラマーがよく使ってたシステム。お金と勝利点が別のゲームでは、お金をどれだけ使うとどれだけ得(損)なのか分かりにくいが、これは単純明快w 6金儲かるアクションに7金払ったら損に決まってるので、直接お金につながるアクションの損得は計算しやすい。逆に言えば、直接お金につながらないアクションのコストパフォーマンスを以下に正確に見積もるかが勝敗を分けそうだ。

 ソフトパスのルールは……どうなんだろう。しゃがんで他プレイヤーの動向を見ることがこのゲームであるんだろうか。先手有利のゲームで他プレイヤーに先に手番渡したら、単純にアクションコストが上がるだけ損な気もするが。うーん、どうだろう。まあ気分的には楽にパスできるか。結果的にハードパスっぽいプレイングになったところで損はしないしなw


 基本ルールをシンプルにして、選択肢(特に建物)の多さで悩みどころを増やしてるゲームだろう。多彩な戦術が取れそうで、終わったあとも「あそこであの建物に手を出すべきだった」とか「次はこの建物に注力したらどうなるかな」とか考えられるので、この手のゲームは大好き。5ラウンドで終わるということで、プレイ時間も短めらしい。そのうえアートワークも渋い色合いで実に美麗となれば、これはもう購入まで考えちゃってもいいゲームだ。アメリカのパブリッシャー、RIO GRANDE GAMESからも出るので、いずれ広く流通するだろう。まだプレイしてないけど、大きく外すことはないんじゃないかな。

BGGの和訳ページ






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Last updated  2012.01.16 09:47:42
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