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2012.09.04
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カテゴリ:和訳

ボックスアート

イル・ベッキオボックスアート.jpg

ゲームボード

イル・ベッキオゲームボード2.jpg
イル・ベッキオゲームボード1.jpg

 両面仕様で、一面(上)は雰囲気重視、もう一面(下)はエリアの見分けやすさ重視となってる。

 デザイナーは、以前「ワカワカ」でも紹介した実力派のRüdiger Dorn。パブリッシャーは2009年にUwe Rosenbergの「洛陽の門にて」、2010年にStefan Feldの「ルナ」と、近年ヒットを飛ばしているデザイナーの作品を出してきたHall Games。

 舞台は15世紀のフィレンツェ。当時はメディチ家がぶいぶい言わせてたらしい。なかでも“イル・ベッキオ”(老人という意味)と呼ばれたコジモ・デ・メディチは、政治に経済に文化に芸術にと多方面で精力的に活動し、都市を発展させて一族の名を高めた。プレイヤーは、メディチ家の発展が面白くない他の大貴族となって、周辺地域で影響力を高めたり、フィレンツェ議会に息のかかった者を送りこんだりしてメディチ家の失脚を謀る。メディチ家の勢力が衰えきったらゲーム終了で、得点計算して最多得点プレイヤーの勝ち。タイトルに「イル・ベッキオ」とあるのに、内容はそのイル・ベッキオを失脚させるゲームとか、このネーミングセンスはなかなか真似できないなw

 ゲームボードはイタリアのトスカーナ地方を表してる。道で区切られたいくつかのエリアに分かれてて、道の上には町がある。この町に自分の一族駒をランダムに2個置き(ダイスを振って出目に応じたエリアに隣接してる町から2つを選ぶ)、さらに2個を任意の1エリアに隣接する町2つに置いてゲーム開始。

 スタートプレイヤーから時計回り順に、各プレイヤーはゲームが終わるまで1アクションずつ実行し続ける。主なアクションは「町アクションの実行」「県の支配」「フィレンツェでの官職への就任」の3つ。このほかに一族駒を増やすアクションと、使用済み状態になった一族駒を未使用状態に戻すアクションがある。

 これら3つのアクションを実行するには、まずは必要な場所に未使用の一族駒を置いていなければならない。そのため、手番プレイヤーは最初に自分の任意の一族駒を、ボード上で好きなだけ町から町へと移動させることができる。とはいえ、もちろん無料ではなく、道沿いに町1つ分移動させるごとに1金かかる。お金はいくらあっても足りない感じなので、一族駒は常にマップ全体に散らしておいて、どの町にも比較的安く移動できるようにして置いた方がよさそうだ(なかなかうまくはいかないだろうけど)。また、馬車トークンを支払えばどこまででも無料で移動できるので、いざというときに使えるように1枚は保持しておきたい。

 大きな紋章がある町では、その紋章内に示されているもの(5フロリンとか、なんかのトークン1、2枚とか)を得ることができる。ただし、その町に仲買人駒が置かれていなければならない。町にコネのある人物に仲介してもらって何かを得てるというわけだ。しかしこの仲買人、衰えつつあるとはいえイル・ベッキオの不興を買いたくないので、アクションを実行すると次の(時計回り方向で同じ紋章のある)町に逃げてしまうw このため、実行したいアクションがある町に仲買人駒がない、なんてことはざらにある。仲買人駒の移動によって他プレイヤーの邪魔をしたり、逆に他プレイヤーを利したりすることもあるだろう。慎重な町の選択が必要だ。また、アクションを実行すると、その一族駒は横倒しになり、立て直すまでは使えなくなる。紋章のない町では常にアクションを実行できるが、効果は「3フロリンを得る」のみと少々弱いし、一族駒はやはり横倒しになる。ここで役立つのが司教トークンで、これを支払えば一族駒は横倒しにならないし、なんと仲買人駒がなくてもアクションを実行できる。宗教強いなw

 ボードの隅っこにある赤い町では、トスカーナ外部の県を支配することができる。これには大金が必要で、さらに手助けしてくれる支持者トークンも支払わなければならない。支持者トークンは騎士とか修道院長とかを表してるが、なんと暗殺者トークンなんてのもある。おっかないなw 県を支配するとゲーム終了時に得点になる(早いほど高得点)し、使い切りの特殊能力を持った県タイルが手に入る。

 フィレンツェでは、一族を市議会に参加させたり、一族の貴族としての格を上げたりできる。市議会に参加すると、特定のアクションの効果を強化するタイルがもらえ、貴族の格を上げるとゲーム終了時に得点になる(かもしれない)タイルがもらえる。言うまでもなくどちらも重要で、1、2枚ずつは持っていないと勝敗に絡めないんじゃないかな。

 県の支配、市議会への参加、貴族の格の向上を行うと、対応するトラックに一族駒を置くことになる。これはゲーム終了時に得点になるが、駒を置いたマスにメディチ家の紋章シンボルがある場合、プレイヤーはメディチ家の紋章タイルを取って、それに示されているイベントが発生させる。これはメディチ家の権力がちょっと衰え、そのときメディチ家が反撃してきたことを表している。このためろくなことが起こらないw 税金として持ってるフロリンやトークンを没収されたり、仲買人が次の町に移動しちゃったり、一族駒が横倒しになったり(または手元に戻ったり)する。メディチ家の紋章タイルがなくならないとゲームが終わらないので、イベントは決まった回数だけ必ず発生する。誰かが紋章マスに駒を置きそうな気配があったら、被害を最小限にするべく備えた方がいいだろう。

 ゲーム終了時にはいろんなところから得点が入る。ほとんどは「○○に一族駒を置いていたらX点」といった感じで、おおむね駒を置くところに書かれているので簡単だ。貴族タイルによる得点だけがちょっと異なり、示されている条件を満たしていればその得点を得ることができる。別デザイナーだが、Stefan Feldの「ストラスブール」における任務カードみたいなものだと思えば分かりやすいか。こちらは獲得時に5枚引いて1枚選ぶことができるし、条件を満たしていなくても失点はしないし、達成は比較的簡単(今のところはそう見える)なので、できるだけ多く持っておいた方がいいだろう。


 さて。金さえ払えばどの町からでも狙った町まで一族駒を移動させることができるので、まあお金は重要だろう。ここのカツカツ加減がどの程度なのかによって、ゲームの評価も変わりそうだ。フィレンツェの市議会トラックと貴族トラックにはいつ駒を置いても1個2or1点だが、外の地域トラックは早く駒を置くほど高得点で、しかも配置に必要なお金も少なくてすむ。たとえば教皇領では、1個目は4金で駒置いて10点なのに、6個目は8金も払って6点にしかならない。前述のように、県の支配にはお金のほかに支持者トークンも必要で、これを集めるのがなかなか大変なので、それをいかにうまくやってのけるかってゲームなのかな。でも早めに市議会トラックに置いた方がアクション強化ボーナスをより有効に使えるし、貴族トラックに置いて得点タイルを引いた方が行動の指針も定めやすいし……うーん、ルール読むだけで戦略を考えちゃうゲームだなw

 外部地域での先行有利システムが、大嫌いなGünter Burkhardtっぽくてちょっと私好みではないが、それが気にならない人にはよさそうだ。ああ、あと一族駒を増やすアクションの際にダイスを振るのだが、こういった運の要素をいっさい排除する選択ルールもあるので、自称ダイス運が悪い方々も安心してプレイできるのもいいねw






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Last updated  2013.01.04 13:37:51
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