今日もプレイミス

2013/03/04(月)09:49

【プレイ日記】ロビンソン・クルーソー&ビッグバントーナメント第三十八夜

ボードゲーム(479)

 言語依存性が高いため、国内で広くは流通していない協力ゲーム「ロビンソン・クルーソー:呪われた島の冒険」を遊んでみましょうとお誘いいただいたので、ホイホイと参加。  この日の詳しい様子はこちら↓ 卓游選科:ロビンソン・クルーソー会とか 海長とオビ湾のカジノロワイヤル:ビッグバントーナメント第三十八夜~マルチバースを覆う影 ●ロビンソン・クルーソー:呪われた島の冒険  プレイヤーは無人島に流された漂流者となり、食糧を確保して雨風を凌ぎつつ、シナリオごとの目的を達成すべく努力する協力ゲーム。今回は一番簡単(ということになってる)シナリオ1を4人でプレイ。  カードの種類が多かったり、プレイヤー駒の数が書かれてないので何個あればいいのかよく分からなかったりと、セットアップに非常に時間がかかり、いきなり不安な出だしw こりゃゲーム内容もやばいんじゃないかと危ぶまれたが、幸いそんなことはなく、むしろ傑作の部類だった。方向性は違うが、「パンデミック」に勝るとも劣らない出来。  1ラウンド6フェイズを繰り返しプレイしていき、シナリオごとの目的を達成したらプレイヤーの勝利。規定ラウンドが終わってしまうか、途中でプレイヤーの誰かが死亡したら敗北。シナリオ1の目的は「夏の終わりに漂着したため、来たる秋冬に備えて暖を取る準備をしつつ、同時に狼煙を上げるために薪を組み上げる」こと。暖を取るにも、雨風を凌ぐ避難所や屋根を作るにも木材が必要なので、それをいかに効率よく集めるかが鍵だ。  フェイズ1はイベントフェイズ。2ラウンド目以降、毎ラウンド1枚のイベントカードがめくられ、ろくでもないことが起こる。さらにこのカードはボード上に残り、ほったらかしにすると2ラウンド後に再びろくでもないことが起こるので、アクションを消費して対処しなければならない。対処すれば逆にいいことがある場合もあるので、その内容に応じて対処するか、放置するかを考えることになる。  次に現状のパーティーの士気レベルに応じて、そのラウンドのリーダー(持ち回り)が決意トークン(能力を使うために必要)を得たり、逆に失ったりする。失うべき時に決意トークンを持ってないと負傷するので、リーダーは大変だw そのあと、拠点であるキャンプがあるタイル上で資源を生産する。キャンプはゲーム中に移動させることができるので、必要なものが沸くタイル上に置きたい。  ここでメインのアクションフェイズ。全員で相談して、一人2個持ちのプレイヤー駒を実行したいアクションに置いていく。たまに特定のアクションにのみ使える駒を増やしたりもできるが、基本的にはプレイヤー駒は2個だけ。しかもたいていのアクションは、確実に成功させたければ駒を2個必要とする。駒1個でも実行はできるのだが、成功判定としてダイスロールが必要になるのだ。当然失敗する可能性があるし、成功しても負傷したり、ろくでもないイベントが発生したりする。このため選択肢はあまり多くはなく、そんなに長考することはない。ここでプレイヤーは狩りに出かけたり、アイテムや避難所などを作ったり、資源を集めたり、新たな地域を探検したり、キャンプを整理してやる気を得たり、休んで負傷を直したりする。  全員がアクションを決め、順番に解決したら天候フェイズ。ラウンドごとに決まっている天候ダイスを振って、雨が降ったり雪が降ったりする。このとき避難所ができてなかったり、屋根がなかったりすると、寒さに震えて食料や木材を余分に消費することになる。これが本当にきついw 狼煙を上げるために木材が山ほど必要なのに、天気が悪いとそれだけでどんどん浪費しまい、マジで泣けてくるw  最後に夜フェイズ。1日の疲れを癒やすため、食事を取らなければならない。食料が足りなければ、食べられなかったプレイヤーは負傷。避難所がない場合、野宿で疲れるので負傷。さらにたいていの食料は日持ちしないので、余った食料は腐る……この天候フェイズと夜フェイズの自動処理だけで心が折れそうになること請け合いw  仲良く島に漂着した兵士、探検家、大工、料理人の4人。何としても生還すべく、それぞれの能力を生かしたアクションを……といきたいところだったが、能力を生かすには決意トークンが必要で、最初はそれを持っていないため、誰が何をやっても大差ない。まずは折れたマストから大量の木材を切り出すのに必要なアイテムを作るため、前提条件となる地形(アイテムを作るにはいろんな前提が必要になる)を探すべく、探検に出た一行。しかしいまいちよさそうな地形がでず、不毛な海岸線が広がるばかり。初期アイテムやイベントで得たアイテムも武器ばかりに偏り、なのに獣が沸かないため、なかなか狩りにも出かけられないという組み合わせの悪さ。  さらに、直後に島を地震が襲い、せっかく開拓した土地が通行不能に。この時点では「まあ大した資源も取れない土地だったし、問題ないだろう」くらいに楽観視してたが、“通行不能”というのが非常に厄介だった……気づいたときには手遅れだったがw  場当たり的にその日の食料を集めて糊口を凌ぎ、夜の寒さに震えているうちに、季節はあっという間に秋になり、冷たい雨が降るように。士気も下がり、パーティー内に不安の影が立ちこめる。もう悠長に安全策を採っていられないので、ダイスロールで成功することに賭け、駒1個でアクションを実行せざるを得ない場面が増える。そしてなぜか致命的なところで失敗する我々w  「おいおい、手ぶらでよく帰って来れたな……」 「あーあ、誰とは言わないけど、誰かさんがあれを作るのに成功してたらなー」  など、士気がどん底まで下がった様子をロールプレイするプレイヤーたち……いやいや、そういうゲームじゃないからw  ついに薪をまったく用意できないまま、季節は冬に。もはやクリアは絶望的だったが、最後まで最善を尽くそうとして「ちょっと新しい土地の様子を見てくる」と出かけた探検家は、道に迷って避難所に戻ってくることができず、冬の夜空を見上げながら「パトラッシュ、俺もう疲れたよ……」と言い残して天に召されたw  いやー、難しい! シナリオ1で(しかもプレイヤーが有利になるようなルールミスをしたにもかかわらず)この難易度。それもいたずらに難しいだけでなく、自分たちのプレイングが悪かったな、うまくやればクリアできそうだなって感じられるところがまたいい。ルールブックは構成が悪くて読みにくいし、あらゆるカード類にテキストがあるため敷居は高いが、協力ゲーム好きなら一度は体験して欲しいゲーム。私も次こそはクリアしたいw  感想戦しているとメンバーが集まってきたので、ビッグバントーナメント開始。COQさんは私とタナカマさんのため、あの糞重いキックスターター版「グランドフロア」を2個も抱えてきてくれた。感謝。 ●センチネルズ・オブ・マルチバース  詳しくはこちら↓ 海長とオビ湾のカジノロワイヤル:紹介:センチネルズ・オブ・ザ・マルチバース  まずは各プレイヤーが個別のヒーローデックを持って悪漢と戦う協力ゲームであるこれを。この日は奇しくも協力ゲー祭りとなった。  悪漢が攻撃する>ヒーローが順番に攻撃する>場所による影響が発生する  基本はこれだけ。あとは全部カード効果次第。協力ゲームといっても「プレイヤー全員が勝つか、負ける」というだけで、プレイヤー間の絡みはほとんどないし(誰かを強化したり、治癒したりということはたまにあるが)、手札は基本的にはブラインドなので、奉行問題は発生しようもない。  ヒーローごとに特色があって、支援能力に長けたり、アイテムをずらりと並べてから戦う大器晩成型だったり、コンスタントにボコボコ殴れるキャラだったりする。それで悪漢を倒せば勝ち。全員やられちゃったら負け。  1戦目の我がヒーロー、ラー。ニックネームはヲー。元考古学者とは思えないマッチョで、炎系大ダメージをコンスタントに与える脳筋タイプ。  1戦目の悪漢はこやつ。高いHPと大量の配下を誇る難敵かと思われたが、そうでもなかった。ヒーロー側にチート能力持ちと高性能支援キャラがいたため、難なく撃破。  続けて2戦目の悪漢はこいつ。こいつが最悪だった……。殴ってこないくせに手札や場札を大量に捨てさせるコンボが延々と続き、プレイヤーが何もできない状態に。そのあいだに地形によるアホみたいなダメージを連続でくらい、あっという間にパーティー半壊w そのまま敗北一直線ならまだよかったが、何しろ殴ってこないのでゲームが終わらないという、もうほんとどうしようもない一戦だったw  まあまあ面白いけど、上記のように組み合わせによってはひどい目に遭う。あと、支援能力持ちがいないとつらいのだが、そのヒーローの担当プレイヤーはつまらないというジレンマw まあアメコミ好きによるアメコミ好きのためのゲームなんで、お布施として買って、プレイはせずに背景設定だけ読んで(こことここに素晴らしい和訳あり)ハアハアしてればいいんじゃないかなw ●スカイライン  詳しくはこちら↓ ひだりの灰色:スカイライン/Skyline  最後にちょっと時間が余ったので、COQさんがインスト役に徹してくれて、5人で変則「スカイライン」(本来は4人まで)を。  ダイス振って、うまいこと組み合わせて高いビルを作って、得点を得る。振るダイスの取り方と、振ったあとのダイスから使うダイスを選ぶところにちょっと考えどころがある。あと、使えなかったダイスを廃棄区域に置くと次のプレイヤーが有利になるので、得点や建設途中のダイスを崩してでもストックに戻すかどうかってとこにも、多少の計算が必要になるだろう。  とはいえ、基本は都合のいい目がでることを念じるダイスゲー。みんながんがん振っていく。最も高いビルが完成し、終了フラグが立ったところで最後のラウンド。たまたまうまいこといって私がまくって勝った……気がする。よく覚えてないw  こういうゲームとしては悪くない。悪くないが、ダイスが3種類あるのに素材の色が全部黒一色なので見分けづらい。ここは色分けすべきだっただろう。時間調整ゲームとして、静かに進むカードゲームより熱くなれるチンチロリン系の方が好き、って人にはいいかもね。そこまで短時間で終わらないのが難点だけど。

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