2015.05.15

【プレイ日記】平日ゲーム会

カテゴリ:ボードゲーム

 いつものメンバーがいつものように海外からどマイナーゲーを入手したり、ゲームマーケットでイケてるゲームを入手したりしたので、一緒に遊びましょうとお誘いいただいた。手ぶらで行くのも何なので(全部やばい可能性が捨てきれなかったしw)今をときめく「バロニィ」を持って参加。いたるさん、タムラさん、私の3人。

●ラップダンス
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 最初に一番やばそうなこれから。「アルコン」「ドラムロール」「ブリーフケース」など、「アーティストのおかげで見た目はサイコーだけど中身がいまいち伴ってないゲーム」で有名なArtipia Gamesの2014年エッセン新作。なんと対象年齢18才以上だが、ゲームの舞台がストリップクラブだというだけで、エログロなイラストは一切ない。だまされた!

 プレイヤーはあるストリップクラブのアシスタントマネージャーとなる。どの業界でも“アシスタント”とついたら、それは使いっ走りということだw なので、ラウンドごとに1人ずつ来店する客が求めてるサービス(ダンサーと贅沢な嗜好品と酒)を提供すべく、迅速にカードをプレイする。そう、迅速に。なんとこの部分はリアルタイムw 1分砂時計の砂が落ちきる前にプレイしないといけない。

 そのあと、プレイしたカードにイベントカードがあったらそれを解決する。プレイしたカードにダイスが描かれてたらその数のダイスを振って、出たアイコンとカード上の固定アイコンを合計し、顧客の様々な需要を満たしたかどうかを判定。満たしたら、満たした需要に応じた報酬を得る(顧客ごとに追加のボーナスやペナルティもある)。これを5ラウンドやって、チップを一番稼いだプレイヤーの勝ち。

 いや、これが存外おもしろかった。「各ラウンド開始時に手札を1枚補充する」ルールを忘れててたため、私ともう1人(どっちだったか忘れた)が最終ラウンドに(ほぼ)参加できないというハプニングはあったが、ダンサーにどハマりしたお姉ちゃんが需要1つ満たすだけでチップをばらまくのに、マハラジャは全需要を満たさないと褒美をくれないなど、細かいところで笑わせてくれるw リアルタイム要素はあるが、ラウンドごとにカードは4枚までしか出せないという縛りがあるのでつらさはまったくなく、軽くプレイできる。

 また、今回は採用しなかったが、各顧客ごとに「フレーバールール」というのがある。たとえば結婚式の二次会で連れてこられた「新郎」が顧客の場合、「手番中、プレイヤーは酔っ払っているかのように話さなければならない」し、「飲んだくれ」が顧客の場合、「手番プレイヤー以外はダイスが振られるたびに笑わなければならない」。要するにそういうゲームだw ゲーム中ずっと適用されるとしらけるかもしれないが、顧客はラウンドごとに変わるので、適用してもまあ飽きずにやれるんじゃなかろうか。18才以上推奨だけど18禁てわけでもないので、チャンスがあれば1回プレイしてみる価値はあるよ。

●タイニー・エピック・ディフェンダー
20150515タイニー・エピック・ディフェンダー1.JPG
 続いてこれ。ファンタジーテーマの協力ゲー。前作「タイニー・エピック・キングダム」ででかくなった王国にモンスターがわんさか攻めてきたので、英雄であるプレイヤーが一致団結してそれを撃退する。

 モンスターカードと各プレイヤーの手番カードを全部まとめて山にし、1枚ずつめくる。プレイヤーの手番カードがめくられたら、対応するプレイヤーが3AP使って移動したり、エリアに蓄積されたダメージを回復させたりといったアクションを実行する。モンスターカードがめくられた場合、示されている場所(変わることはない)にモンスターが現れたことになり、その場所が被害を受ける。ただしその場所にすでに英雄が1人でもいれば、代わりに英雄のHPを1減らすことでモンスターを一時的に撃退することができる。各場所が一定のダメージを受けると廃墟になり、その場所の特殊能力を利用できなくなる。また、さらにその場所にダメージが与えられると首都が被害を受け、首都が壊滅すると敗北となる。

 山がつきたら、新たなモンスターカードを1枚追加し、すべてのカードを混ぜ直して新たな山にして次ラウンド開始。つまり、前ラウンドに表れたすべてのモンスターが再び現れ、同じ場所を攻撃してくるので、事前に準備をする必要があるわけだ。しかしどの順番でカードが公開されるかはランダムなので、こちらの期待通りになるとは限らないし、ラウンドごとに1枚ずつモンスターカードが増えるので、必ず1カ所は予測できない場所が攻撃されることになる。

 プレイ人数に応じた枚数のモンスターカードが追加されたらボスモンスターが登場する。ボスは特定の場所に居座り続け、その場所にいる英雄はボスを攻撃するというアクションが取れるようになる。ボスを倒したら(ボスのHPは基本的に10点だが、ボスごとにいろんな特殊能力があって英雄を苦しませる)勝利。それまでに首都が陥落したら敗北。

 インスト受けた時点では何がおもしろいのかさっぱり想像できなかった。「出てくる敵と場所が分かってるなら、それを覚えて英雄で受けるだけでは?」と思えたのだ。だが始めてみると、想像をはるかに超えたおもしろさがあった。これは相当練られてるね。ラウンドごとに1枚“だけ”増える不確定なモンスター、ランダムな手番順、英雄のHPの少なさ、手番ごとの3APのちょうどよさ。すべてがぎりぎりに調整されてる。どの場所が危険か分かってても、3APだと移動が間に合わなかったり、英雄のHPが尽きてて回復に行かざるを得なかったりするのだ。

 強いて言えば、ボスモンスターの強弱は差が大きい気がする。今回のボスの能力が「攻撃してきた英雄のHPを1にする」というものだったので、「HP1の英雄は被害を受けない」という解釈でプレイし、フルボッコにしてあっという間に倒してしまったw ものによっては「これほんとに倒せるのか?」というのもいるので、ちょっとこの解釈であってるのか自信がない。

20150515タイニー・エピック・ディフェンダー2.JPG
 我が頼もしきウォーリアー。移動力+1は地味だが、たいてい移動はするのでほぼAP+1と同義。結構使える。

 小箱ながら、しっかりしたプレイ感のある傑作。協力ゲーがいけるメンバーならプレイしてはずすことはないだろう。使用するアクションカードの兼ね合いで、3人プレイが一番おもしろいかもしれない。近年はミニマルがどうとかこうとかで物理的に小さいゲームがもてはやされる傾向もあるようだが、そんなことは中身をこのレベルまで持ってきてから言ってもらいたいところだ。

●バロニィ
20150515バロニィ1.JPG
 そのあとこれ。もうそこら中で感想が書かれてるので、ここで細かく書く必要はないだろう。限界までそぎ落としたマルチゲーム。3人プレイだったので、私が初っぱなからいたるさんに絡みに行った結果、当然のようにタムラさんが有利に。こりゃいかんと絞りに行き、最後には私が抑えた方が負け、抑えなかった方が勝つという、いわゆるキングメーカー状態になったので、そこで終了して両者勝利とした。

20150515バロニィ2.JPG
 最後はこんな感じに。山村や砦の有効利用の点で、タムラさんが頭一つ抜けてた。さすがおマルチの申し子やで……。

 多人数完全情報公開ゲームなので、キングメーカー問題は常につきまとうが、それでも初期配置から最高におもしろい傑作だ。マルチ(多人数殴り合い)がいけるならお勧め。

●長征
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 ルールがこちらにアップされています。

 そのあとこれ。タムラさんがゲームマーケットで入手した同人ゲーム。中国の歴史的重要イベントである(らしい)「長征」をテーマにしたケーキ切り分けゲー。

 どうやらこれも3人プレイがベストっぽい。ケーキ切り分けなのだが、たとえば5人プレイで7枚のカードを分け合っても、1人あたり1枚か2枚なのであんまり差が感じられない。余分な2枚より欲しい1枚の方がいいに決まってるし、各プレイヤーの欲しいカードは分かれることの方が多いからね。ほんとは抑えにいったりしないといけないんだろうけど、そうするとたいてい抑えた方もへこむんだよねー。3人だとおまけが多いこともあるし、2カ所以上でトップ取りたいので、分け方にも取り方にも知恵を絞ることが多くてよかった。

 各カードの総数を9枚だと勘違いし(実際は10枚)、「この人物とこの人物なら絶対トップ取れるぜー、ばんばん論文発表するぜー」とイケイケプレイした私が勝利した。場合によっては両方ともまくられる可能性があったのに、積極的な愚か者ほど恐ろしいものはないなw

 鉄板のシステム、マニアックながらも過不足ないフレーバーテキストでプレイヤーを楽しませてくれるテーマ。好きじゃないと作れないゲームだろうね。「中国共産党テーマのゲームが三度の飯より好き」というゲーマーに会ったことないし、あまり多くいるとも思えないので、なかなか初見で手に取られることはないだろうけどいいゲームよ。本来の意味での同人ゲーという感じ。

●パスファインダーカードゲーム
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 最後にいつもの。今回は「迫る危機に備えるべく、町で有力な協力者を探す」という内容で、うろうろして協力者カードをゲットすればシナリオ終了だったので、まあ正直言って盛り上がりには欠けた。小説なんかの受動的エンタメでは、たまにこういう話を挟むのもありだろうけど、TRPG的な能動的エンタメにはいらないんじゃないかねw

 結果的にあまりイケてる仲間が見つからずしょんぼり。パーティー全体としては火力がちょっと上がったからよしとしよう。自分向けでなくても、誰かが使えそうな高ランクアイテムを引いたら全力で確保しにいくべきなのかもね。






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Last updated  2015.06.08 12:14:23
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