ももの思い出【序章】ももは私が初めて飼ったワンコです。 子供の頃、小動物は絶え間なく飼っていたけどワンコなどという本格的ペットはももが最初です☆ 私が高1のトキ、妹が突然『犬が欲しい』と言い出した。 今までだって何度も犬や猫を飼いたいと親に訴えてきたけどずっと却下されてきたため、今回もダメだろうと思っていた。 ・・・が、なんと私の知らないトコロで話しはトントン拍子に進んでいたらしく、ある日母に『ペットショップに行くよ!』と言われ、意味がわからないままナントナクついて行った。 【ももとの出会い】 着いたペットショップは、小倉南区のとある小さなお店で、店員さんは若いお姉さん1人だった。 ペット数は少なく3頭だけで、たしかプードル・ポメ・ポメだったかな。 妹は『ふわふわしたポメが可愛いからポメがイイ!』と言うので、2頭の中で元気のイイ子(大きくてウルサイほう)をウチの子に迎えました~☆ その子は店員のお姉さんが飼うつもりで特に可愛がっていたらしく、お姉さんはお別れのトキに泣いていました。 名前はグリーングリーンで、嬉しいとスリッパを持って来て見せてくれる等、その子のコトを教えてくれた。 血統書は後日郵送してくれるらしい。 その子はウチの子になったので名前を『もも』と命名した。 しばらくは『グリーングリーン』にもちゃんと反応していたよ。 【ももの性格】 ももはとってもヤンチャでワガママに育った。。。 犬の躾も育て方も知らず気ままに一緒に暮らしていたら、彼はリーダーになっていた。。。 ワガママで、喧嘩っぱやくてすぐに噛みつく。。。 気が強く、よその大きなワンコにも向かって行く。 何度よそ様のワンコ様に噛みついたコトか。。。 私なんてももより格下の下の下・・・と順位付けされてるようで何度噛まれたコトか。 顔もヤラレタし。。。 こんなにワガママで怒りっぽいワンコで噛まれても、可愛い可愛い弟のような子で大好きです! ももとの思い出はとてもじゃないけど書ききれない☆ 【ももの体調】 初めてのワンコで家族みんながももを可愛がった。 可愛さあまって食事も欲しがるままに与えた。 当然ももは太った。 小さな骨格なのに5キロにもなった。 ももは太っていたセイもあり、器官や心臓が弱かった。 糖尿病にもなり自宅でインシュリンを打ってやっていた。 弱ってくるとダイエットせずとも痩せ細って可哀相だった。 【ももが天使になった日】 病気がちで、何度も何度も危うい危機に瀕しては持ちこたえていたのに、ある日とうとうその日は来てしまった。。。 運命の日が。。。 その日の数日前からももは体調を崩して通院していた。 その日も朝からももを病院へ連れて行く日だった。 当時私はすでに結婚して実家を離れていたけど、車で10分の距離に住んでいるので、私が病院に連れて行く予定の日だった。 朝、母から電話があり『ももの様子が悪いから、なるべく早く来て』と言われた。 私が実家に着いた頃、ももはケイレンし意識もモウロウとしていた。 母は泣きじゃくって、もものそばから離れられずにいた。 もはや母は使いモノにならない。 開院前の時間だったけど病院に電話をいれ、急いで向かった。 車内でも、ももは苦しそうにして今にも・・・という様子で見ているのも辛かったが私は必死にももに声をかけ、意識を取り戻させていた。 死なせてなるものか!!という一心だった。 病院の診察室に駆け込み、先生に症状を訴えた。 とにかく時間がないと思い、早口で簡潔に訴えた。 急いで呼吸器をつけてもらい診察・治療にあたってもらった。 ・・・でも間に合わず、ももは天国に旅立って行ってしまった。。。 処置のほどこしようが無かったのだ。 とてもとても悲しくて、すでに泣いている母と大泣きした。 人前でこんなに堂々と泣くのは初めてだった。 なりふりかまっていられないほど悲しくて、こんなに辛くてどうしようもない経験をしたのは初めてだった。 ももは小さな箱に入れられた。 動かないもも。。。見ていられない。。。涙が止まらない。。。 苦しんで苦しんで逝ってしまった。。。 私達がももをそうさせたのだ。 もっと勉強して健康に気をつけて育てていれば。。。 ももを苦しませて死なせてしまったのは私達なのだ。 ももに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 先生が車まで見送りに来てくださった。 この先生には本当に本当にお世話になりました。 先生も泣いてくださいました。 実家にももを連れて帰り、妹に電話し一連のコトを報告した。 妹は急いでやって来た。 しばらくももを抱いてみんなで泣いた。 【ももとの別れ】 ももの葬儀について家族で話し合った。 一晩ももと一緒にいたいし、すぐに離れる心の準備もできてないし、本当は辛いけどその日のうちに火葬するコトにした。 一晩ももの遺体を置くコトはもっと辛かったから。。。 遠賀にある霊園で、個別にももだけの火葬をした。 やっぱりお別れの瞬間は、なんとも言葉では言い表せない気持ちだった。 溢れてくる気持ちを抑えきれず、みんなで泣きじゃくった。 母はいつまでも棺桶から離れられずにいた。 ももが天国で寂しくないようにと、もものオモチャを棺桶に入れた。 いつもはウルサイ妹のチワワ・レディもこのトキばかりは場の空気を読んだのか、人の心がわかるのかとてもお利口さんにしていて、みんなを慰めてくれた。 お骨になったももと体面したトキ、現実的にももがいなくなったコトを受け入れざるを得なかった。 霊園の方がお経をあげてくださり、とても暖かい対応をしてくださったのが救いだった。 ももを家へ連れて帰る車内も、みんなで泣いた。 いくら泣いても涙が止まらない。 途中、仏具店に立ち寄り、ももの仏壇を買った。 実家に着いてもやっぱり悲しくて悲しくて涙が止まらないし、何も手につかない。 一番辛いのは母だろう。 私達子供も独立し、ももと2人暮らしだったから。 心の支えであるももが天使になってしまい、心に大きな穴が開いたように見える。 私も母も、こんなに悲しい思いをするのならもう犬は飼いたくないと思った。 もう愛犬が苦しむ姿は見たくない。 看取ってあげる勇気はもうないのだ。 私には後悔がある。 ももの育て方もそうだけど、あのトキもう少し早く病院に連れて行けば助かったのではないか・・・と。 もも、本当にごめんなさい。。。 ももと暮らした数年間、とても楽しかったよ。 もも、ありがとう。 ももがいなくなって、とてもとても寂しいけど、天国では苦しまずに暮らせるね。 長生きさせてあげられなくてゴメンね。 いつの日か、またももと天国で会いたいな。 もも ポメラニアン 男の子 享年 10才 ・・・が、次の日に新たな子が来るコトになる。早っ! ジャンル別一覧
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