spirit color

閉じ込められたペガサス

惑星たちをひかりのせんで繋げるために星々をまわっていた
宇宙そのものからきた意識エネルギーはペガサスに姿を変えて。

星達を繋げることで宇宙の全てが同時に回りだす
回転をしながら宇宙がひとつの球体になる
今はまだ、平面の宇宙

地球に来たとき、人間に逢った
人間たちは武器を持って向かってきた
それが「怒り」だと知ったのはずいぶんと後だった
ペガサスは「怒り」そのものを知らなかった
何故なら光溢れる喜びしか存在しないトコロから来たから。

驚いた。同時に「心」と言うものを知った
「恐怖」も初めて知った
そして「心」を凍らせ封印した。その場に閉じ込めた
観音様に姿を変えて、暗い中に閉じ込められた。
観音様の姿なら怒りも攻撃も受けなくてすむから。
動かなくなって１００年、１０００年、いやもっと長いのかもしれない

迎えが来た。分身が存在した
代わりにその働きをするために人間の姿となっていた。
ペガサスの恐怖を負ったまま、泣きながら怖がりながら動いていた。

ペガサスを優しく抱きその背に乗った時、分裂させた意識体は融合した。


涙が溢れ流れていた。凍らせた「心」を溶け出した瞬間だった

それでも尚、動くことはできない

「人間は何故、怒りを持つの？」
「それはなくなるの？」

あまりにもびっくりしたそのときの怖かったことを外せないでいた
人間となった分身も同じに泣いていたことで、この長い間を経過しても
それらがなくなっていない事実を知った。

「あなたのお仕事は半分も終わってないのでしょう？
　その宇宙の光のラインから地球を外してもいいんですよ。
　それを人間が望むなら
　地球もそれを望むでしょう・・」優しい声が聞こえた。

でも、本当は地球は望んでいないことを知っていた。
そして宇宙（ペガサス）もそのことを望んでいないことを知っていた。

「ひっくり返すの。ひっくり返したら、この星は光るの。
　人間は大丈夫？怒りは　なくなる？」


「わかってきたの。人間も変わって来ているのよ。人間も怖かったの。
　びっくりしたの。怖かったのよ。幼かっただけなの。でももう大丈夫。
サポーターもたくさんいるわ。
　飛び立てる？そこから出られる？」

「うん。わかった。。。出るよ。行かなきゃ。同じような星がまだあるから。
　地球をつなぎ終ったら次の惑星へ行かなきゃ・・・
　喜びの星も、暗い星もみんな線で繋いでまわさなきゃ。ひとつにしなきゃ。大事なことなんだ。」

羽根を広げたペガサスはどんどん大きくなって一旦、宇宙へと戻った。
ペガサスから女神へ、女神から宇宙の父、宇宙そのものと姿を変えながら。

「地球が一人歩きしてこうなったのは宇宙全体我らのせいでもある
　人間がこんなふうになったのも彼らもとても驚いたからなのだろう。
　恐怖がこのような過程を作ってしまった
　人間のおかげで、地球のおかげで　宇宙全体は大きな学びをした
　苦しい想いをさせた。でもそろそろその軌道を戻す時だ。ありがとう」

「ペガサスは今、どこにいるの？」

「うん？あ。ペガサスだった。戻るよ。地球に。繋げるよ光の線
　地球上では水で繋ぎをするんだ。水はどことでも繋がっているんだ。
　水は美しいんだよ。とってもとっても美しいんだ」