コンサルティングでは、『色分析』をしてお似合いの色を見つけます。

けれども『似合う色』がわかったらそれで十分なのかと申しますと、
実はそうではありません。

イメージを決めるのに一番大きな役割を果たすのは、やはり色。

しかしコーディネートに差をつけて、それを素敵なものにするには
色はもとより他の様々な要素も必要になってきます。


それは、ライン、柄、素材の重さや質感など。


体の骨格や顔面骨格によって決まるそれらに
内面の傾向や行動、嗜好を考慮して導き出される全体の”イメージ”。


例えば私は温かみのある色よりクールな色が調和するタイプ。
そして鮮やかではっきりした色調が得意です。

それらの色を身につけていても、
例えば目の粗いざっくりとしたローゲージニットを着たり
小さな小花柄のフリルワンピース、更に胸下の切り替えタイプ等を着ると

「何か違う・・・・・・」

となってしまいます。

それは、私の持っている強みと身にまとっているものの長所が
一致していないため。

ロマンティック系のワンピースを着るのであれば
色は勿論完璧に合っている事、
そして、首周りがVだったりホルターネックだったりと、
ラインのどこかにシャープな要素が含まれているものを選びます。

また、フリルの付いたブラウスを着るなら
フリルが柔らかくなく、シャープで大胆なフリルにします。



このように、どなたでもその方の本来お持ちである要素を知って
その強みを生かしつつ
なりたいイメージに於いてもそれを応用したならば、

そこに、他の誰のものでもない

『ご自分のスタイル』

が生まれます。


その軸を持つ事で

ファッション雑誌そのままの受け売りより、
又はハリウッドスターのコピーより、

”ご自分自身”が輝いて、存在感が増すのです。



今回この内容を書こうと思った動機は、
先日のコンサルティング。

ルフトハンザでフライトアテンダントのお仕事をされている
ご友人同士のお二人がお見えになりました。


もともとお洒落で素敵なお二人でしたが
お似合いの色で新しい発見が沢山！

そして、お二人の色の傾向は同じ方向にありつつ、
ラインや柄、お持ちのイメージ要素が異なっていました。

例えばOさんにはジャケットの襟が丸く大きいものが調和し、
Kさんはシャープで鋭角のものの方がしっくりくるタイプ。

同じ系統の色でも、
それぞれの個性を前面に出せるポイントがここにあります。


しかしここで申し上げているのは
『ルールに従って』という事ではありません。


世の中に、無数とあるデザインやディテール、
それらから、自由かつ洗練された選択をするには

まずは自分を良く知ること。


自分を知った上での遊び、崩し、ミスマッチであれば
”何か違う・・・”とはならない独特の雰囲気が生まれます。


カラー＆イメージコンサルティング、カラーセラピー、

そしていつかお話しようと思っている
アユールヴェーダやその他のセラピー、

これらはすべて、『自分を知る』ツール。


自分を知る事。


それがやっぱり、最大級に大切な事だと思うのです。