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2005/04/28(木)12:45

オン・タイム

アメリカ寮生活(16)

オン・タイム(On Time)というのは、 約束の時間「ぴったりに」来た、とか、 必要とされる「ちょうどその時に」来た、とか、 そんな意味です。 イン・タイム(In Time)というのは、 何かが「やがて」どうなるとか、 何かが「そのうち」こうなるとか、 そういう意味です。 で、本題。 今回の日本での電車事故は、 電車が1~2分定刻より遅れていたから、 その遅れを取り戻そうとしてかなりスピードを出していたんじゃないかとか、 そんなことが書かれていましたが・・・。 日本らしいね。 1-2分の遅れが、そんなに大きいっていうのが。 日本のバスや電車は、オン・タイム(時間通りに来る)が鉄則。 一方アメリカの公共の交通手段は、イン・タイム(そのうち来る)が当たり前。 時間通りに来るなんて期待しないほうがいいし、 そもそもニューヨークのバスや地下鉄に時刻表というものがない。 1時間に5本走ってます、という目安があるくらい。 ちなみにその5本が来る間隔は、5分かもしれないし、30分かもしれない。 本当に、まちまちです。 でも。 アメリカの場合、同時多発テロの時も、ニューヨークの大停電の時もそうだったけど、 緊急時のレスキュー隊や消防車はオン・タイムでやってくる。 決断が早く、行動が早い。 ニューヨーク市長いわく、「まずは人命救助。どうやって(それにかかった費用等を)払うか、あるいはどうやって反対する人達に対応するかは、あとで考える。」とのこと。 対して日本の場合、災害時に対応は、どっちかっていうとイン・タイムだ。 会議を開いて、意見を聞いて、誰々に連絡して、どうのこうの、って言ってる間に息絶えていく人がどれほどいるのやら。 長期的なプランを立てるのも大事だけど、 もう少し必要なときに必要なものが届くシステムを確立してほしい。 日本では、バスや電車はオン・タイムに来るのに、 レスキュー隊がオン・タイムに来ない。 そんなことを改めて思った、4月のある日でした。

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