5月の茶席-(2)■ □■藤地色霰散らし小紋に楓の染め名古屋帯■□■「合いの季節(=5月・10月)は染め帯で」。またそんな季節が巡ってきます。端午の節句が終われば、染め帯で季節を楽しんでみてはいかがでしょう。 ここでは、藤地色霰散らし小紋に楓の染め名古屋帯を合わせました。帯は濃い紫地に、墨書き風に楓が描かれ、所々薄く紫と金が刷かれています。楓というと、紅葉、秋のような気がしますが、「青楓」といって、青々とした若い楓は、清涼感を呼ぶというのでしょうか、夏の代表的な柄です。この帯は特に青楓ではありませんが、青楓に見立てて、楽しみます。 帯の地色が濃いので、重くならないよう、着物を同系色の薄色にし、軽やかさを出しました。柄が霰散らしなので、滝のそばの楓に、しぶきがかかる様、というイメージです。小物もはっきりしたブルーを使い、爽やかに。 |