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2021.04.05
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カテゴリ:プロダクト
日常使いの食器でお気に入りのものが割れたり欠けたりすると悲しくなってしまいます。だからと言って簡単に捨てることもできません。そんな器が貯まってきました。これからも増えるでしょう。今回、前々から気になっていた簡易金継ぎの技術を習得しようと思い、心斎橋にあるwadさんの教室に参加しました。

wadのサイト
https://wad-cafe.com/



【重要】金継ぎと簡易金継ぎの違い

金継ぎ(本金継ぎ)
日本の伝統的な陶磁器を継ぐ技法で、漆と金を使って器を継ぎ美しく仕上げ、さらには元の器以上に価値を高めるものです。工程は複雑で長い時間と費用がかかります。基本的には後世まで残したい美術品、骨董品に施すものです。また本金継ぎはやり直しができる技法です。美術品への評価が変化しても対応できるものです。

簡易金継ぎ
本金継ぎの手法を真似て、樹脂の接着剤や金銀以外の金属粉も使って、より短期間でコストも抑えた手法となります。日常使いのものにはこれで十分という考えでよいと思います。但し、接着剤は食品衛生法の基準を満たしてない、又は試験のコストなどで基準を取得しようとしていないものもあります。修理後の器の取り扱いについては十分な知識を持っておくことが必要でしょう。また合成樹脂の接着は強力なためやり直しはできません。


教室の冒頭では様々な金継ぎの器を見せていただきました。

本金継ぎ 継いだ欠片の一部は他の器から持ってきた呼び継ぎという手法も入っています。模様が続いていないところがそれです。欠片が紛失してしまったり、粉々で使えない時の手法です。


こちらは簡易金継ぎだったと思います。


蒔いてる金属がアルミニウムです。かっこいいですね。ひびも直せます。

黒漆で継いでます。黒の線をデザインとして残してます。


いろんな手法が混在しています。ホッチキスみたいなのも面白いですね。中国の手法だそうです。


木の器も直せます。


私が持ち込んだ器です。テーピングしてここにエポキシ樹脂を盛ります。1日乾かしてヤスリ掛けします。(今回は1日で終わる教室なので、完全に乾くのを待たずに作業してます。)


こちらは割れたところをまずくっつけて欠けた部分に樹脂を盛ってます。


こちらは先生がヤスリで削っているところ。最終的には耐水ペーパーで滑らかにします。


透明の新うるしという接着剤。うるしという名前は紛らわしいな…透明なのでここに金、銀、真鍮、アルミニウムなどの粉を混ぜて絵の具のようにして使います。日本画の絵の具みたいですね。わりと早く固まりますので、少量しか使わなくても一定以上の量を作らなくてはいけません。


真鍮を混ぜた樹脂で埋めた部分に塗りました。ついでに剥げていた金の縁取りも描きました。真鍮や銀は経年変化で色が変わり、金とは違った味わいも出るそうです。


この器はひびもあったのですが、ひびには外側から液体樹脂を浸み込ませて、乾いてから磨きました。叩くと高い音が響くようになりました。


4つの器を持ち込みましたが、結局一つしかできませんでした。残りは家でぼちぼちとやろうと思います。

簡易金継ぎした器は作業後3か月おいてから使用します。樹脂の溶剤が抜け切り、頑丈に硬化するまでそのくらいの期間が必要です。本金継ぎの場合は作業だけで1年かかるそうなので、かなり時間は短縮されるということです。

また、食品を入れる場合は継いだ部分が直接触れないようにした方がいいでしょう。直火、オーブン、電子レンジ、食洗器は使えません。



アトリエ コモのホームページ https://www.atelier-como.com/ 教室についての詳細はこちら

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アトリエ コモのインスタグラムhttps://www.instagram.com/atelier_como/?hl=ja





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Last updated  2021.04.11 10:16:33
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