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カテゴリ:成分:じのほん
小説家 以外の 物書きで、誰か好きな人をひとり挙げなさいと
言われて、主が真っ先に挙げるのは多分この人だと思います。 (そんな質問をされる状況が存在するかどうかは流す方向で) この人、文章書きには違いないのですが、肩書きをハッキリと させたいと思うと、正直何だかよくわからない人です。 現在は「ほぼ日刊イトイ新聞」が活動拠点になってるようですが、 そんな著者が、以前「週刊ファミ通」内で持っていたコーナーを まとめたのが、この「ゲームの話をしよう」という本です。 平たく言ってしまえば「ゲーム」という共通のネタを元にしての インタビュー集となるのでしょうが、実際はそんな単純な本じゃ ありません。 この本の優れている点は、インタビュー"される側"の人たちを 選択する著者の視点ではないかと思います。 「ゲームをネタに複数の人が語った内容を文章に起こした本」 というだけのものなら、他にいくらでもあると思います。 ですが、今の小学生を相手にしてインタビューを行った本や、 PS2発売の勢いに乗って何となく買ってしまった素人夫婦を 相手にインタビューを行った本は、多分この本だけでしょう。 小学生のナゾの言動に翻弄されたり、ゲーム素人だからこそ 持ち得る疑問にハッとさせられたり、この不思議な生々しさは、 ちょっと他にはありません。 奇抜なインタビューだけではなくて、ちゃんと(?)ゲーム界の 大御所と言えるような方々へのインタビューも載っていますが、 そこでもこの本=著者独特のペースで展開していくゲームの 話は他にはない切り口を見せ、思わず唸ってしまうほどですw 個人的には、第三集の 坂口博信 さんへのインタビューで、 主がアンチFFな理由が垣間見えたのが面白かったです('▽') 今読むと、さすがに内容が古い印象を受けるかもしれませんが、 その根底に流れているものは、逆に今だからこそ読んでおいた 方がいい、「ゲームって何だろう?」みたいな、非常に根本的な ところを突いている本だなと思ったりしています。 さらに言うと、ゲームをネタにした本でありながら、その方向性が ゲームだけに特化していないところも、この本の優れた部分です。 「ゲーム」というワクを外し、「モノを作る」ということ、作ったモノを 「売る」ということ、そういった広い視野で見たとき、この本はまた 違った一面からスタートすることと思います(裏面) 何かの製作者を志している人で、少しゲームに興味がある人に、 きっと、いい何かをもたらしてくれる、そんな本だと思います。 そして、この本がなかったら主はゲームを作ってなかったかもw 今日、ネイガーカードゲームを持って、とある場所にいきます。 7月29日の日記にちょっと書きました、主にとってかなり壮大な 計画の始まりです。 いったいどうなることでしょう、すっごいドキドキです('▽') お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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