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カテゴリ:成分:じのほん
「アリス」 「オズ~」 に続いて、主がファンタジーから
抜け出せなくなる(笑)きっかけになった作品の1つ。 ![]() ミヒャエル・エンデ 「はてしない物語」 この本には、映画「ネバーエンディングストーリー」を 観た後に出会いました。 一応は原作ということになるのでしょうけど、映画を 制作したスタッフの方々が、原作をどこまで読んで、 というか"読み込んだ上で"映画を撮ったか疑わしく 思えるくらい"深く"て"濃い"内容でした。 それだけ映画は、いろんな意味で"足りない"出来の ものだったワケなんですが・・・。 ![]() ケースから取り出すと、表紙はこうなっています。 物語は、意気地なしでいじめられっ子の、本好きな バスチアンという少年が、偶然入った古本屋さんで 1冊の不思議な本に出会うところから始まります。 物語の始めの方で、バスチアンが出会ったその本の 見た目についての説明があるのですが・・・ 「表紙はあかがね色の絹で、動かすとほのかに光った。 (中略)表紙をもう一度よく眺めてみると、二匹の蛇が 描かれているのに気がついた。(中略)その円の中に、 一風変わった飾り文字で題名が記されていた。 _はてしない物語 と 」 ・・・本の内と外で奇妙なリンクが起きる瞬間です。 また、この本の中の文章は、赤茶色と青緑色の2色に 色分けされていて、この色分けにも意味があります。 それは出来たら実際に読んで実感していただくとして、 読むものを 「はてしない物語」 の世界へと誘い込もうと 作者が用意した仕掛けの数々ときたら・・・。 何かを 「創造する」 ということは、こういうことなんだと、 主の根っこの形成に大きな影響があった1冊です。 全然知らない人のために、少しだけ物語を・・・。 本の中の世界「ファンタジェン」は、"虚無"という脅威の 前に崩壊の危機にさらされています。 そこで、選ばれたひとりの少年がその崩壊を止めるため、 はてしない冒険の旅に出ることになるのですが・・・。 ・・・という内容の本を、バスチアンが読み進めるという 形で物語は進んでいくのですが・・・。 不思議な二重構造(厳密に言うと三重構造なのですが) で展開していく 「はてしない物語」 そしていつしか その二重構造が1つの大きな展開へと結びつく頃には、 物語はまた新たな一面を見せているでしょう。 そうなったとき、あなたがいるその場所は? どこまでが幻想で、現実はどこにあるのでしょう? 「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときに話すことにしよう」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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