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テーマ:心のかたち、人のかたち(951)
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復帰まで半年以上掛かる怪我に携わる事もあります。
七ヶ月以上掛かって復帰した選手から、 『怪我した瞬間に心が折れました。 松葉杖が外れて、徐々に歩けてきて、徐々に走れてきて、嬉しかった。 でも3ヶ月位して変化が感じられないあの時期が、一番キツかったです。 正直、もう良いや。 辞めようかな。って思った事もありました。 だってあの頃、辛いだけで、 どんなに頑張っても、なにも変わらないような感じだったんですもん。 もう、戻れないのかな?って。 フジタさんを信じてやってきて、 良かったです。』 純粋に嬉しい言葉。 普通は怪我をしたくてする選手など居ないです。 僕らは毎日が現場だから、毎日を現実の真実の中で生きてるから、 当たり前ですが、誰でもそうですが色々あります。 光り輝いていた人の、絶望の淵に携わる時もあります。 賞賛賛美が、一瞬にして罵声非難に変わる世界で生きている人とも、お付き合いさせて頂いてます。 日本代表に選ばれれば、賞賛を受け、 試合に出てゴールを外せば、罵声を浴びる。 見ず知らずの人から、ワンプレーのミスから、人格否定までされる事すらあります。 そんな世界です。 絶好調の時に、うち(フジタ治療院)に来る人は殆どいないです。 殆どの皆様が、何処に行っても治らなくて、絶望の手前のような時にご縁を頂く事が多いです。 10年ぶりに男子プロゴルフ・ツアーで優勝したセリザワ信雄プロも、今から7年前の2005年に初めてフジタ治療院に来た時は、検査するのに腕立て伏せの姿勢すら取れなかった。 初めての問診で、信雄さんからの初めての一言が、 『後3カ月ゴルフが出来るカラダにして下さい。』 でした。 当時、その言葉を聞いて、僕の方が実は驚きました。 それがその一年後、信雄さんの成績が国内20位が取れるくらいまでに戻って来て、 もう一度優勝を目指すには、根本的なオペが必要で、 そこからオペを、私から勧めました。 オペが出来る身体になるまで二年以上掛かった。 プロの場合、身体のバランスを調えてからオペをしないと、復帰しても元のレベルの感覚が取り戻せなくなる事もあり、 オペ前の治療にはナーバスになりました。 今では信雄さんと一緒に笑って話せる話ですが、7年前はお互いに作り笑顔が必死でした。 怪我に限らず、人は気持ちさえ折れなければ、生きて行けるんだと思います。 ‘孤独’と‘絶望’、この二つさえ回避出来れば、人は前を向いて生きて行けると思ってます。 少なくとも私はそう信じてます。 人は誰でも一人では生きては行けないです。 生きている以上、常に不安も抱えています。 ‘孤独’にしない。 ‘希望’を繋ぐ。 リハビリは地味で辛くて苦しい事の繰り返しです。 でも、誰も変わってはくれないです。 やった分しか、返って来ないです。 単に怪我を治すなんて感覚は、僕にはないです。 選手生命という命を、一日でも、一秒でも長く、 少しでも、より光り輝くように、 その人の人生と、選手生命という命と向き合ってます。 命と向き合う。 もっと、命と向き合いたい。 そして、 目の前の患者様、ご縁ある周りの皆様の心が折れないようにする事も、 僕らの大きな役目だと思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.03 20:57:22
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