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8日に銃撃されたガブリエル・ギフォーズ下院議員も元々は共和党だったという。確かにありえる話だ。共和党は1980年代から大きく変貌している。かつての共和党員は「保守的」かもしれないが、憲法は尊重するという立場だった。ところが、憲法を軽視、あるいは敵視する勢力によって乗っ取られたのである。
共和党を乗っ取った勢力とは、ネオコン(新保守)やシアコン(神保守)と呼ばれる人々。「ユダヤ系ファシスト」と呼ばれているグループやキリスト教系カルトの信者たちで、その共通項は、イスラエルの軍事強硬派(リクード)に親近感を感じているということ。その背後には戦争ビジネスも存在している。早い話、日本の支配層が従属している勢力だ。 1970年代の中頃、アメリカでは軍事強硬派がデタント派をパージしている。その際にジョージ・H・W・ブッシュも軍事強硬派に属していたのだが、1980年代になるとネオコンやシアコンと一線を画すようになる。この勢力とイスラエルとの緊密な関係を警戒してのことだった。ちなみにロバート・ゲーツ国防長官はブッシュの側近だが、ジョージ・W・ブッシュ、つまりH・Wの息子はネオコン/シアコンにコントロールされていた。 ブッシュ・ジュニアはネオコン/シアコンが1990年代から描いていたプランにしたがい、イラクを先制攻撃して占領した。ところが、その際に偽情報を撒き散らしていたことが明確になってネオコン/シアコンはホワイトハウスで主導権を奪われた。ま、予定通りサダム・フセインを排除し、イスラム諸国を混乱させることには成功したわけで、無理はしなかったのだろう。 そのネオコン/シアコンの別働隊として登場してきたのがティー・パーティーだと言える。つまり、日本の支配層にとっては仲間。ギフォーズ議員の事件でもティー・パーティーに都合の悪い話は伝えたくないようだ。 そのティー・パーティーの象徴的な存在がサラ・ペイリン。2008年、ペイリンが共和党の副大統領候補として選挙戦を戦っていた当時、民主党の大統領候補だったバラク・オバマをテロリストに囲まれていると攻撃、彼女の集会では支持者たちが「テロリスト」、「殺せ」と叫んで盛り上がっていたようだ。そうしたこともあり、複数のオバマ襲撃計画があったという。 この殺伐とした雰囲気はペイリンの集会だけのものではない。最近では、WikiLeaksのジュリアン・アッサンジを殺せという声がアメリカでは飛び交った。さすがにオバマ大統領はそうしたことを言っていないが、デジタルIDを導入してインターネットを監視するという程度のことは言っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.11 01:00:20
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