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《櫻井ジャーナル》

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2011.11.09
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 11月8日にIAEA(国際原子力機関)が発表したイランの核開発に関する報告書には、予想された通り、イランが核兵器を開発していることを示す直接的な証拠は含まれず、疑惑を列挙するだけだが、2001年9月11日から間もない段階でアメリカの親イスラエル派はイラン攻撃をスケジュールに書き込んでいた。報告書の中身には関係なく、イランを攻撃しろと叫び続けることだろう。

 リチャード・チェイニー元副大統領は「1パーセントでも起こる可能性があれば、必ず起こると想定して行動しなければならない」と主張していた。この考え方に従えば、イラクと同じように、イランを攻撃するべきだということになるのだろうが、アメリカという国にとって、イラクへの先制攻撃は大失敗だった。

 今回、疑惑があるとする根拠になっている情報は、IAEA独自の調査やIAEA加盟国から得た情報に基づいているとしているが、事実上、アメリカの情報機関から得たものだと推測されている。イラク攻撃の前、自らが旗を振ったことを反省しているのかもしれないが、こうした手順を踏むことができるのは、IAEAがイラク攻撃時とは違っているからである。

 2009年にIAEAの事務局長はエジプトのモハメド・エルバラダイから日本の、つまりアメリカ追随の天野之弥に交代している。この新事務局長がアメリカと蜜月の関係にあることはWikiLeaksが明らかにした文書で再確認されている。イラン問題で日本は否応なしに当事国として巻き込まれているわけだ。

 イラクが「大量破壊兵器」を開発しているとアメリカ政府は宣伝、先制攻撃へと雪崩れ込んだのだが、この主張が嘘だということを「内部告発」した人物がいる。1992年から1995年まで駐ガボン大使を務めたジョセフ・ウィルソンだ。2003年7月6日付けのニューヨーク・タイムズ紙で、イラクがニジェールからイエローケーキ(ウラン精鉱)を入手しようとしたとする情報は正しくないとアメリカ政府へ報告していたことを明らかにしたのである。

 この告発があった直後、ウィルソンの妻、バレリー・プレイムがCIAのオフィサーだという事実を何者かがリーク、ワシントン・ポスト紙のコラムニストだったロバート・ノバクが紙面で明らかにしている。

 タイミングから考え、ウィルソンの告発に対する報復だと考えられたのだが、別の側面も指摘されている。プレイムはイランの核兵器開発を調査していたCIAのメンバーで、ネオコン(アメリカの親イスラエル派)にとって好ましくない判断をしていたと言われている。イランが核兵器を開発しているとする主張に否定的だったというのだ。

 核兵器を開発している明白な証拠がないというだけでなく、作戦の困難さから攻撃に反対する人もいる。少なくとも400カ所を攻撃する必要があり、イランの核施設を全て破壊することは不可能に近いというのだ。

 そこで、イスラエルはGBU-28(バンカー・バスター)という爆弾を欲しいと言い始める2005年のことだ。この爆弾は5000ポンドの「レーザー誘導地中貫通爆弾」で、地表から100フィート(約30m)、鉄筋コンクリートなら20フィート(約6m)を貫通できるという。ジョージ・W・ブッシュ政権は2009年か10年に引き渡すとイスラエル側に約束、オバマ大統領は2009年に問題の爆弾55発を提供している。






最終更新日  2011.11.09 16:41:33



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