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《櫻井ジャーナル》

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2012.02.16
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 インドの首都ニューデリーでイスラエル大使館の自動車が爆破されて4名が負傷するという事件を受け、改めて注目されている報道がある。この事件は1月13日に引き起こされているのだが、その4日前にアメリカのNBCはイラン人科学者の暗殺でイスラエルの情報機関、モサドが黒幕的な役割を果たしたと報道していたのだ。つまり、実行者はイランの反政府グループ「ムジャヒディン・ハルク(MEKまたはMKO)」だが、そのMEKに資金を提供し、訓練し、武器を提供したのはモサドだということである。

 イスラエルの強い影響下にあるグルジアでの「未遂事件」はともかく、爆弾事件の舞台としてインドを選んだことにも疑惑の目を向ける人が少なくない。インドはアメリカの圧力をはねつけ、イランとの関係を継続しようとしていたからである。例えば、イランから原油を買うなというアメリカ政府の要求に対し、金での決済を考えている。また、イランへの経済制裁に加われというアメリカやEUからの圧力をはねつけ、問題は外交的に解決するべきだという姿勢を貫こうとしていた。2月の後半には貿易交渉のための代表団をイランへ派遣する予定でもあった。これが10日の段階。

 そして13日の事件。こうした状況の中でイラン政府がインドで爆弾事件を起こすとは考えにくいとインド政府も考えているようで、15日にはイランを名指しで非難することを拒否している。犯人を特定する証拠は何もないという主張だ。きわめて常識的な発言なのだが、常識を無視させるのがアメリカやイスラエル。日本政府なら簡単に屈服するのだろうが、そうした圧力にインド政府は抵抗している。

 アメリカの有力メディアなどは、爆弾事件でイスラエルがイランを非難しているという報道を繰り返し、イラン人科学者の暗殺はモサドとMEKが実行したなどという話は忘れたかのようである。

 また、ニューデリーの事件とバンコックの事件を結びつけてイランを非難するイスラエル政府の発言も盛んに流している。警戒の厳しい地区で手際よく、爆発力の小さい爆弾を破裂させたインドの実行者は手練れの犯行だが、タイのケースは素人。麻薬や武器の密輸が盛んなバンコックだということを考えると、何らかの犯罪組織が関係している可能性もある。





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最終更新日  2012.02.16 15:25:20



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