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《櫻井ジャーナル》

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2013.06.18
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 反シリア政府軍の意向だとして、ロウアイ・メクダドなる人物は、戦車とジェット戦闘機が必要だと「西側」に要求しているようだが、「西側」、湾岸産油国、そしてイスラエルも反政府軍への武器供給に前向きだ。こうした国々が活発に動いている理由は、反政府軍が追い詰められていることにある。

 最近の動きとして流れてくる話の中には、5月20日にはロンドンでカタールとイスラエルの代理人が会談したというものもある。反政府軍が必要とする武器をイスラエルが提供し、その一方でヨーロッパの兵器産業と交渉を開始、カタールは資金を出すという方向に進んでいるのだという。サウジアラビアは地対空ミサイルを提供する意向のようだ。

 こうした動きに対し、ロシアは反発、対抗措置をとると宣言している。ウラジミール・プーチン大統領はG-8サミットへ出席するためにイギリスを訪れているが、その際、水と食糧を持ち込んだという。イギリスで提供される物は口にしないということだ。

 すでに地対空ミサイルS-300をシリアへ提供するとは伝えられていて、5月14日にはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がロシアに乗り込み、S-300を渡すなと脅したいう。が、これはロシア側から一蹴された。

 このミサイルは高性能だとされているが、1978年には配備されたもの。ここにきてロシアが提供すると言われているのは2007年に実戦配備されたS-400だ。正に最新鋭の地対空ミサイルだが、それだけでなく、射程距離が60キロメートルだという24連装のロケットランチャーも供給する準備ができているという。

 ロシアはイギリスに対し、イスラエルが攻撃しなければイスラエルに対して使うことはないと説明したようだが、逆に言えば、イスラエルが攻撃すればイスラエルに対して使うということだ。ロケットランチャーが予定通りに配備された場合、シリアの国境線近くにある軍事目標は殲滅できるとも警告したようだ。

 本ブログでは何度も書いているように、ネオコン(親イスラエル派)の大物、ポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)は1991年の段階でシリア、イラン、イラクを殲滅すると語り、2001年にドナルド・ラムズフェルド国防長官(当時)の周辺にいたネオコンはイラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンを攻撃することにしていたとウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官は語っている。また、2007年に調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュによると、アメリカ(ネオコン)、イスラエル、サウジアラビアは、シリアやイランをターゲットにした秘密工作をその時点で開始していたという。当然、ロシアもこうしたことを念頭において、作戦を練っているはずだ。

 現在、イスラエルで好戦的な政策を推進しているのはベンヤミン・ネタニヤフ首相。その父、ベンシオンはウラジミール・ジャボチンスキーの「修正主義シオニスト世界連合」に参加していた人物で、ジャボチンスキーの秘書も務めている。ジャボチンスキーが死んでからは後継の指導者として活動したという。

 つまり、ベンシオンは「大イスラエル」の信奉者で、南はナイル川から北はユーフラテス川まで、西は地中海から東はヨルダン川までをイスラエルの領土にするべきだと考えていた。その息子であるベンヤミンも同じ考えを持っている可能性は高い。

 また、最近では地中海の東で天然ガスが見つかっていることもネタニヤフを刺激しているだろう。イラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンを支配し、サウジアラビアやカタールと手を組めば、アメリカに替わって世界を支配することも不可能ではない。南米ベネズエラでクーデターを仕掛けたのもネオコンであり、イスラエルはグルジアを操ってロシアをうかがっている。

 このところ、日本では歴史を無視、妄想の中にドップリつかっている人が増えている。国会は特に酷い状況だが、同じように、ネタニヤフも妄想に取り憑かれている可能性は否定できない。何年か前から、モサド人脈がブレーキをかけるような発言をしているのは、それだけイスラエルは危険な状態になっているということだろう。一歩間違うと大戦争になる可能性があるのだが、ネタニヤフは完全に情勢を読み間違っている。






最終更新日  2013.06.19 03:04:28



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