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《櫻井ジャーナル》

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2014.03.25
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 ウクライナの元首相でオリガルヒ(一種の政商)のひとり、ユリア・ティモシェンコが電話で話した内容が盗聴され、YouTubeにアップロードされた彼女自身、こうした会話があったことを認めている

 会話の相手は国家安全保障国防会議の元副議長、ネストル・シュフリチ。英訳が正しいとするならば、クリミア情勢について知人と話した内容をシュフリチがティモシェンコへ伝え、それを聞いて彼女はロシア人を殺すと繰り返している。自分の人脈を動員し、全ての手段を使って全世界を立ち上がらせ、ロシアに焦土さえ残らないようにするというのだが、こうした発言をする政治家は戦前の日本にもいた。

 ティモシェンコの人脈には投機家として有名なジョージ・ソロスが含まれている。「アジア通貨危機」に関し、原因はソロスなどが率いる「ヘッジファンド」の投機行為にあるとマレーシアの首相だったマハティール・ビン・モハマドから批判されたこともある。このマハティールとは違い、ティモシェンコはソロスのアドバイスに基づく政策を実行していた。そうした行動によって自身も巨万の富を手にすることができたのだろう。

 ソロスは1979年に「オープン・ソサエティ基金」を開始、84年にはハンガリーでも基金を創設した。東ヨーロッパを制圧する下地作りを始めたということだろう。1993年には旧ユーゴスラビアなどへ「人道的援助」を始め、その年に基金を率いることになったアリエフ・ネイヤーは「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のエグゼクティブ・ディレクターだった人物だ。

 この「人権擁護団体」は1978年に「ヘルシンキ・ウォッチ」として誕生、ソロスから多額の寄付を受けていることで知られている。現在の団体名になったのは1988年。アメリカはユーゴスラビアへの先制攻撃以来、「人道」を口実にした侵略を繰り返しているが、その背景にはこうした団体が存在している。

 さて、話はティモシェンコとシュフリチとの会話に戻る。

 シュフリチからウクライナにいる800万人のロシア人をどうすべきかと尋ねられ、ティモシェンコは核兵器で殺すべきだと答えているのだが、そうなるとウクライナで核兵器を使うことになる。彼女はロシア人を核兵器で殺したいということで頭が一杯で、シュフリチの言っていることを理解できていないようにも聞こえる。もっとも、ここの部分は編集されているというのが彼女の主張だが。

 彼女はモスクワを核攻撃したいと考えているのかもしれないが、そうなれば核戦争になる。アメリカ/NATOがついていると思っているのかもしれないが、核戦争に勝者はいない。飲み屋でおだをあげているサラリーマンならまだしも、ティモシェンコは違う。ウクライナは、このような人物が首相になってしまう国だ。そして今、ネオ・ナチが治安や軍を統括する立場にある。

 ティモシェンコの政党は「祖国」。暫定政権のアレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行やアルセニー・ヤツェニュク首相も「祖国」のメンバー。その政党が手を組んでいる相手がネオ・ナチの「スボボダ(自由)」だ。今回、外に出てしまったティモシェンコの発言で、両党の中身は大差がないことがわかった。違いは腕力だけだ。

 前にも書いたことだが、ロバート・ゲーツ元国防長官の回顧録『任務』によると、副大統領時代にリチャード・チェイニーはロシアという存在自体を抹殺するべきだと話していたという。ソ連やロシア帝国といった国が消滅するだけでは不十分だというのだ。ティモシェンコも同じ考え方をしている。つまり、正気ではない。






最終更新日  2014.03.25 21:28:37

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