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《櫻井ジャーナル》

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2014.07.17
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 またマレーシア航空機が消えた。今回は7月17日にウクライナの東部で乗客280名、乗員15名を乗せたMH 17がドネツクの近くで撃墜されたと伝えられている。キエフ側の制圧軍も住民側の自衛軍も相手が撃ち落としたとしているようだが、詳細は不明。Buk防空システムで撃ち落とされたする情報が正しければ、住民側はこのシステムを持っていないと言われ、16日にドネツクの周辺へこれを配備したキエフ側が怪しいということになる。

 MH 17とほぼ同じルートを40分弱の差でウラジミール・プーチン露大統領を乗せた航空機が飛行していたとする話が流れている。ブラジルでの会議を終え、モスクワへ戻る途中だった。プーチンを乗せた航空機と間違えて撃墜したのだとすると、事態は深刻である。ロシアを戦争へ引きずり込むため、最終手段を講じた可能性があるということだ。

 かつて、大韓航空の航空機も航路を大幅に逸脱してソ連領へ侵入、重要な軍事基地の上空を飛行して米ソの緊張を高めたことがある。1978年4月に重要な軍港があるムルマンスクへKAL 902が侵入、ソ連側の警告を無視して飛行したこともあり、攻撃されて強制着陸させられている。また1983年8月31日から9月1日にかけてKAL 007がやはり航路を大幅に逸脱、アメリカが設定した緩衝空域と飛行禁止空域を横断、カムチャツカの上空を飛行した後、サハリンで撃墜されたと言われている。この時もソ連の重要な軍事施設の上空を飛行した。

 KAL 007の場合、緩衝空域と飛行禁止空域を飛行しているので、NORAD(北米大陸防空総軍司令部)の規定によると、すぐに航空機と接触を試み、FAA(連邦航空局)へ連絡しなければならないのだが、そうしたことは行われていない。NORADの担当官が怠慢だったのか、事前に飛行許可を受けていたということになる。担当官が処罰されたという話を聞かないので、後者だった可能性が高いだろう。

 カムチャツカに近づいた時点でKAL 007はソ連防空軍の早期警戒管制レーダーに捕捉されているが、そのときにアメリカ軍の戦略偵察機RC135が近くを飛行していた。領空侵犯の4分後から9分の間、ソ連軍がKAL 007を見失っていることも判明している。

 KAL 007がサハリンに接近すると、ソ連軍が複数の迎撃機を発進させた。記録によると、そのときにコックピットでは次のような会話があった:

 18時4分:税関を通過するのは、かなり複雑なことになりそうだ。
 18時5分:まだ向かい風を受けている。

 (18時11分にソ連防空軍の司令部は迎撃機に対し、ロックオン・モードにセットするよう命令。)

 18時11分:ドルから韓国の通貨にするのは大丈夫。

 (当時、韓国ではウォンをドルに替える際には制限があり、韓国人のクルーならドルのまま持っているのが自然。また、007便の到着予定時刻に金浦空港で通貨の交換はできない。)

 18時13分に迎撃機は司令部に対し、ターゲットが呼びかけに応じないと報告、15分には司令部はターゲットと迎撃機がスクリーンから消えたと発言した。そして17分に撃墜命令が出るのだが、19分には強制着陸させるように命令、迎撃機はロックオンを解除して警告のために銃撃する。

 21分にミサイルの発射が命令されるが、22分に再びスクリーン上から航空機が消えてしまう。23分に司令部は銃撃での破壊を命令、迎撃機からミサイルを発射すると伝え、26分にターゲットを破壊した報告。その後、ターゲットは右へ螺旋を描きながら降下していると迎撃機のパイロットは報告しているが、レーダーの記録では左へ旋回している。

 ソ連軍戦闘機のパイロットが「即座に撃墜せよ」との命令に背いて威嚇銃撃をしていたとしている人もいるようだが、これは公表された記録に反している。

 また、1987年11月にはバグダッドからソウルへ向かっていたKAL 858がインド洋の上空で消えている。朝鮮の工作員が爆破したことになっているのだが、「朝鮮ならやりかねない」ということで納得した人が多く、真相が明らかになったとは言い難い。

 このケースと近い場所でマレーシア航空機(MH 370)が3月8日から行方不明になっている。インド洋で墜落したということになっているが、その痕跡はなく、ディエゴ・ガルシアへ降りたのではないかと推測する人は少なくない。ディエゴ・ガルシアはインド洋に浮かぶ島で、イギリスが所有しているが、実態はアメリカの重要な軍事基地だ。

 航空機の絡んだ事件で忘れてならないのはアメリカの好戦派が1960年代の前半に作成した「ノースウッズ作戦」。キューバへアメリカ軍を侵攻させるため、アメリカの諸都市などで「偽装テロ」を実行、最終的には無線操縦の旅客機をキューバ近くで自爆させ、キューバ軍に撃墜されたように見せかけて「反撃」という形で軍事侵攻しようという「偽旗作戦」だ。この作戦はジョン・F・ケネディ大統領によって阻止されている。






最終更新日  2014.07.18 11:42:42

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