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《櫻井ジャーナル》

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2014.08.11
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 アメリカ政府から支援を約束されたフアード・マアスーム大統領は、次期首相にハイダル・アル・アバディを指名した。今年7月24日に大統領となって初めての大仕事だ。アバディはイギリスのマンチェスター大学で博士号を取得した人物で、サダム/フセイン時代にはロンドンで亡命生活を送っていた。

 指名後、早速、ジョー・バイデン米副大統領は歓迎の意を示したようだが、ヌーリ・アル・マリキ首相はこの決定を批判、法廷闘争に持ち込む意向だという。議会の第1勢力でアル・マリキを支える「法治国家連合」もこの指名を拒否している。

 IS(ISIS、ISIL、IEILとも表記)と戦うために「包括的な新内閣」が必要だとアメリカ政府は主張していたようだが、これはナンセンス。ISの黒幕がアメリカ/NATO、サウジアラビア、イスラエルだということは公然の秘密。ここにきての攻勢もアメリカの意向によるもので、マリキを排除するため、ISを動かし、その際にイラク軍の幹部は戦闘を避けて「進撃」を演出したのだろう。シリアの反政府軍(侵略軍)への軍事支援を強化しろという主張は、ISの戦闘能力を高めろと言っているに等しく、シリアやイラクを早く破壊したいのだろう。

 以前からアメリカはイラクを3分割するつもりだと言われてきた。すでに南部はシーア派、中部はスンニ派、そして北部はクルド人が支配する形になっているが、これを国にしようというわけだ。ユーゴスラビアの解体にも似ている。この北部を制圧中のISはシリアの北部、石油や天然ガスの採掘できる地域を支配し、これらを統合してひとつの国にするつもりだろう。欧米の石油資本にとってはよだれが出る「新国家」になりそうだ。

 ここで問題になるのがロシア。6月にロシアがマリキ政権を支援すると表明、数日のうちに5機のSu-25近接航空支援機をイラクへ運び込んでいる。マリキが首相の座をめぐって戦い続けるなら、ロシアも支援することになり、アメリカの思惑通りにことが進むとは限らない。






最終更新日  2014.08.12 05:07:16



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