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《櫻井ジャーナル》

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2014.08.12
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 アメリカの映画界を「ハリウッド」と呼ぶことが多い。そのハリウッドを象徴する映画賞が「アカデミー賞」。2007年に公開された「ノーカントリー」でハビエル・バルデムが助演男優賞を受賞、そして2008年に公開されたウッディ・アレン監督の「それでも恋するバルセロナ」でペネロペ・クルスが助演女優賞を受賞している。

 バルデムとクルスはスペインの俳優で、婚姻関係にあるのだが、そのふたりがハリウッドのプロデューサーの逆鱗に触れ、「ブラックリスト」に載せられるのではないかと言われている。イスラエル軍のガザにおける虐殺を批判したことが原因だ。

 イスラエルはガザで破壊と殺戮を繰り返してきたが、今回は6月に西岸で3名のイスラエル人ティーンエイジャーが殺害された責任をイスラエルはハマスに押しつけ、それを口実にしてガザへ攻め込んだ。国連が運営する学校も破壊され、72時間の停戦が宣言された段階で1650名以上が殺され、その中には約300名の子どもたちも含まれている。殺されたパレスチナ人の数は8月12日に1943名へ達した。

 「西側」のメディアはイスラエル軍の残虐な行為を伝えたがらないが、それでも怒りは世界に広がり、抗議活動が展開されている。そうした抗議の中にスペインの映画関係者も加わったのだが、それがハリウッドの支配者たちは許せなかったようだ。

 アメリカの情報機関はテレビや新聞と同じように映画界も情報操作に使ってきた。そのネットワークも張り巡らされ、例えば、ハリウッドの大物プロデューサーだったアーノン・ミルシャンはLAKAM(イスラエルの科学情報連絡局)とつながっていた。1985年にジョナサン・ジェイ・ポラードという男がイスラエルのスパイとしてアメリカで逮捕され、有罪判決を受けて服役中だが、このポラードを動かしていたのがLAKAMだ。

 ミルシャンがプロデュースした作品には、例えば、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、「未来世紀ブラジル」、「ローズ家の戦争」、「プリティ・ウーマン」、「JFK」、「沈黙の艦隊」、「依頼人」、「コピーキャット」、「評決のとき」、「交渉人」、「ザ・センチネル」などが含まれている。

 このミルシャンに協力していた人物のひとりが映画監督のシドニー・ポラック。「ザ・ヤクザ」、「コンドル」、「トッツィー」、「愛と哀しみの果て」、「ハバナ」、「ザ・ファーム」などの作品を残している。

 こうしたことが広く知られるようになってきた現在、ガザの虐殺を批判した俳優をパージするようなことがあれば、アメリカの映画界がダメージを受ける可能性が高い。国際問題でもアメリカは「脅せば思い通りになる」という発想から抜け出せないでいるが、ハリウッドも同じようだ。






最終更新日  2014.08.13 02:39:26



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