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《櫻井ジャーナル》

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2014.09.28
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 日本でも外国でも子どもを操るため、「怖い鬼」の話をして脅す。おとなが相手の場合は「地獄」を描いて見せた。20世紀には「アカ」、21世紀に入ると「アル・カイダ」をアメリカ支配層は作りだし、侵略戦争を正当化するために利用してきた。戦争を続ける大きな目的のひとつは、中東/北アフリカから巨大資本のカネ儲けシステムにとって邪魔な体制を排除すること。これに「大イスラエル構想」がプラスされる。

 ところが、リビアの体制を倒す際にアル・カイダ系武装集団を使っていたことが発覚、シリアでの体制転覆プロジェクトで「アル・カイダ」の雇い主がサウジアラビアやカタールといったペルシャ湾岸の産油国だということも広く知られるようになった。こうなると「アル・カイダ」という名称は賞味期限切れ。そこで新たな「恐怖の象徴」として出てきたのがIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)だ。最近では「コラサン」なる集団を売り出そうとしている。

 多くの人が「アル・カイダ」という存在を知ったのは2001年9月11日以降だろう。この日、アメリカではハリウッド映画を彷彿とさせる出来事、つまりニューヨークにある世界貿易センターに航空機が突入、そしてワシントンDCにある国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃されて超高層ビルが崩壊したのである。攻撃の直後、アメリカ政府は実行犯だとして「アル・カイダ」を持ち出したわけだ。

 この「アル・カイダ」はアラビア語で「ベース/基地」を意味し、ロビン・クック元英外相も言っていたように、CIAに雇われて訓練を受けた「ムジャヒディン」、つまりイスラム系戦闘員のコンピュータ・ファイル(データベース)

 アメリカの支配層が西アジアを支配する手先としてイスラム原理主義者に目をつけたのは1950年代だったと言われている。ガマール・アブドル・ナセルが進めていたアラブ民族主義に対抗することが理由だったようだ。パキスタンのバナジル・ブット首相の特別補佐官を務めたナシルラー・ババールバナジルによると、1973年からアメリカ政府はアフガニスタンの反体制派へ資金援助しはじめている。

 そして1979年4月、大統領補佐官だったズビグネフ・ブレジンスキーはNSC(国家安全保障会議)でアフガニスタンの反体制派への「同情」を訴え、CIAの支援が始まる。そして作り出されたのがイスラム武装勢力であり、その中から「アル・カイダ」は生み出された。1980年代、こうした武装勢力をアメリカ政府は「自由の戦士」と呼んでいた。

 現在、アメリカ政府はウクライナでネオ・ナチを「自由の戦士」として扱っている。21世紀になってから露骨な嘘を繰り返し口にしてきたアメリカ政府だが、シリアやウクライナでも新たな嘘をついている。その嘘を信じるのは相当の虚け者。「優秀な頭脳」を持つ記者、編集者、あるいは学者が騙されるとは思えない。彼らはそうしたことを理解、自分たちの個人的な利益のために侵略を肯定し、破壊と殺戮を容認しているということだ。アメリカへ追随することが自分たちの利益にならないと多くの人びとが考えるようになったとき、つまり「欲ボケ」から目覚めたとき、アメリカの世界制覇プランは崩壊する。






最終更新日  2014.09.28 15:49:19

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